日本対サウジアラビアの試合結果と感想:選手交代で明暗【W杯アジア最終予選第10節】

2017年9月6日

サッカー日本代表 スポーツ

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サッカーワールドカップアジア最終予選で日本代表はサウジアラビア代表と対戦。試合結果をはじめ、気になった点や感想などを述べていきます。

スタメンはGK川島永嗣、ディフェンスの最終ラインは右から酒井宏樹、吉田麻也、昌子源、長友佑都。中盤はアンカーに山口蛍が入り、井手口陽介、柴崎岳がインサイドハーフ。前線は両サイドに原口元気と本田圭佑、中央に岡崎慎司という布陣。

前節オーストラリア戦から、前線の3人と中盤の柴崎が入れ替わっています。


日本代表対サウジアラビア代表の試合経過

前半は見せ場の少ない展開

サウジアラビアのホームで、サウジアラビアにとっては、引き分け以上の結果でワールドカップ出場が決まるということもあり、積極的に前からプレスをかけにいきます。

日本はカウンターや連携を活かした攻撃など、多くはチャンスを作れなかったけど、相手陣内でのコーナーキックやフリーキックなど、セットプレーから点が取れそうな気配はありました。

が、チャンスを活かしきれず、両チーム無得点のまま、前半終了。

後半の選手起用で明暗

後半のスタートともに、お互い初めの選手交代を行う。

サウジアラビは10番の選手を下げ、ファハド・アル・ムワラドを、日本は本田に代わって浅野が投入される。


後半開始早々、サウジアラビアに日本のゴール前まで迫られる。

日本もコーナーキックで好機を演出したいところですが、後半10分ごろの日本のコーナーから、カウンターをくらい、最後はゴールキーパーとの1対1まで持ち込まれてしまった。

ここは川島が身体を倒しながらシュートコースをできるだけ塞ぎ、左足にあてて事なきを得ました。


しかし後半18分、日本のバイタルエリアでショートパスをつなげられ、最後は後半から投入されたムワラドにゴールを決められてしまう。

日本は守備の人数は足りていたけど、誰もあたりにいけなかったのが悔やまれる。


残り時間が20分ほどとなったところで岡崎に代わり杉本健勇を、さらに10分くらいのところで柴崎に変わり久保裕也が投入されたものの、有効な攻め手とはならず、タイムアップ。

ホームのサウジアラビアが1-0で日本に勝利し、ワールドカップ出場を決めました。


日本代表対サウジアラビア代表の試合後の感想

サウジは引き分け以上でワールドカップ出場ということで、前から積極的に、そして人数をかけて攻めてくることは予想がつく。

そういう戦い方は本大会に向けて良い予行演習になると思っていたんですけど、現時点ではあまり良い結果は期待できそうにないかな・・・というのが、試合後の率直な感想です。


相手が積極的にボールをとりに来ることがわかった上で、選手やボールをどう動かすか・・・という点で、まだまだ意思統一が図れていない印象。

せっかく相手陣内でボールを奪ってもあわててパスを出してしまい、自分のほうからみすみすチャンスをつぶすというシーンも目立ちました。

明暗を分けた浅野とムワラド

後半から浅野が投入され、よりスピードを意識してプレーするということもわかるけど、浅野がスペースに走る動き出しと、パスの出してのタイミングがあわなかったり、ボールが長すぎたりで、あせったプレーというふうに見えてしまう。


反対に、同じく後半から出場したムワラドは、サウジが守っているときはフリーになれる場所でボールが来るのを待ち、攻撃時には周りの選手もムワラドを活かすために、彼のポジショニングや動きをよくみていた。

味方と連携をとってスピードを活かした攻めができていたので、ムワラドが投入されてからは、日本も守備にだいぶ手を焼いていた様子。

浅野も浅い位置でボールを受けることはあったが、その位置では相手を困らせるようなプレーというのはできず、サウジアラビア側にしてみたら、むしろそこでボールを持たれてもかまわないというふうにすら見えました。

ボールに触ることすらできず失点

失点のシーンは、ゴール正面のバイタルエリアでボールを持った選手に、山口、井手口のどちらもあたりにいけなかった時点で、半分失点が決まったかのようでした。

サイドには出さず、中から崩そうと相手のパスが通ると、ボールを受けたサウジの選手の付近にいた日本の選手数名が囲むように距離を詰める。

少し離れた場所に吉田が残っており、ボール保持者と吉田の間に入ってきたムワラドにパスを通され、吉田がシュートコースを狭めようと対応に当たるも、ゴールを決められてしまった。


この間、おそらく日本の選手は誰もボールに触れていない。完全にやられてしまいました。

同じタイミングで投入された選手の使われ方が、結果に直結したかなぁ・・・と感じさせらる試合でした。


オーストラリア戦で勝っておいて良かった

日本はオーストラリアとの一戦で勝ったことでワールドカップ出場を決めていましたが、もしその試合に負けていて、このサウジアラビアとの試合で勝たなくては、2位以上にはなれないという状況だったら、どうだっただろう?

もし消化試合じゃなかったら、勝ってくれるだろう、最悪でも引き分けくらいは持ち込める・・・と思っていましたが、今日の試合を見た限りで言えば、たぶん、かなり高い確率で負けていたんじゃないかと思います。

それくらい日本の出来は悪かった・・・。

オーストラリア戦で勝っておいて、ほんと良かったです。

 日本代表対サウジアラビア代表の試合結果

【スコア】
日本代表 0-1 サウジアラビア代表

【得点者】
63分 ムワラド

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