日本代表対サウジアラビア代表の試合結果【W杯アジア最終予選第5節】

2016年11月16日

サッカー日本代表 スポーツ

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2018年のロシアワールドカップアジア最終予選が行われ、日本代表はサウジアラビア代表と対戦、日本がサウジアラビアに2-1で勝利しました。

本田、香川、岡崎らは控えにまわる

アジア最終予選前におこなった親善試合のオマーン代表戦以降、このサウジアラビア戦では先発メンバーがどうなるかと、スポーツ紙などではちょくちょく取り上げられていました。

とくに本田、香川が先発から外れるのでは・・・という見方が強く、果たしてどうなるかと興味を持っていたのですが、大方の予想通りとなった。

先発は以下のとおり。

GK
西川周作
DF
長友佑都
吉田麻也
森重真人
酒井宏樹
MF
山口蛍
長谷部誠
清武弘嗣
FW
原口元気
大迫勇也
久保裕也

試合経過

45分 清武
80分 原口
90分 オマルイブラヒム・オスマン

日本のホームでサウジアラビア代表がどういうコンセプトでゲームに入るのか、立ち上がりから注目していました。

サウジは意外にも前線からのプレスを選択。そのため序盤は日本もちょっとあわてるようなプレーも見られたけれど、10分も経つと日本のペースで試合が進む。

完璧に崩すほど得点を得る機会は作れず、このまま前半終了かと思われた追加時間帯で、清武のシュートを身体にあてたサウジの選手にハンドの判定。
これを清武が決め、日本が先制する。


後半の頭から久保に変えて本田を、20分後には清武を下げ、香川を投入。
残り10分となったところで、試合が動く。

本田が左サイドまで流れ、長友とパスを交換しながら左サイドの崩しに入る。
長友がスペースに抜け出し、マイナスのクロスを供給。エリア内にいた香川がボールを後ろへ流し、詰めていた原口がシュート。

左サイドよりにポジショニングしていたキーパーは、クロスのタイミングにあわせ反対方向に移動していたので、シュートはキーパーの逆をつく形できれいに枠内に収まり、日本にとって大きな追加点が入った。


90分が過ぎ、残すはアディショナルタイムのみ。
このまま試合が終わりそうな感じでしたが、サウジも最後の最後で意地を見せる。

ミドルシュートを西川がいったん弾いたものの、エリア内にこぼれたボールをサウジの選手がシュート。
懸命にゴールライン間際まで戻った長友が掻きだしたかのように見えたけれど、ラインを超えていたということでサウジのゴールが認められた。


残りわずかな時間でもさらに1点を狙うサウジアラビア、必死に守る日本。
その後得点は動くことなく、2-1で日本がサウジアラビアに勝利することとなりました。


グループリーグの順位

試合開始前まではサウジアラビアが勝ち点10で首位、オーストラリアが勝ち点8で2位、日本は勝ち点7で3位。

日本がサウジアラビアに勝利したので、日本は勝ち点を3点追加、サウジアラビアは勝ち点を増やせず、ともに勝ち点10で並ぶ。
しかし得失点差でサウジアラビアが日本よりもプラス1点上回り、試合終了直後のグループリーグの暫定順位は、サウジアラビアが1位、日本が2位となった。


日本対サウジアラビアの試合から少し遅れて、タイ対オーストラリアの試合も行われ、こちらは2-2の引き分け。
オーストラリアは勝てばグループ首位だったが、引き分けに終わったことで勝ち点を1点しか増やせず、サウジアラビア、日本についで3位。

残るUAE対イラクの試合は2-0でUAEが勝利。
この結果、UAEがオーストラリアに並ぶ勝ち点9とし、得失点差で4位の位置にいる。

同じグループに入った6カ国がホーム&アウェイで計10試合を戦うアジア最終予選。
この日の試合がちょうど半分となる5試合目にあたり、首位から4位までが勝ち点1差以内で争う混戦状態。

とくに印象に残った選手

原口元気

最終予選では三浦カズ、呂比須ワグナーがマークした3試合連続を上回り、新記録となる4戦連続ゴールを決めた原口。
サイドを上下動をし、攻守で存在感あるプレーを見せ、いまや日本代表に欠かせない一人であるということを証明するような試合でした。
よほどのことがない限り、左サイドのポジションは原口でほぼ決まりかな・・・とすら思う。

大迫勇也

試合開始直後、すぐに大迫にボールが出されるのですが、トラップするのは決してやさしいレベルではなかった。
にもかかわらずピタッとおさめて味方にパス、清武のファーストシュートにつながった。
その後もポストプレイでトラップのうまさを披露。

元々日本代表で1トップに入る選手は、中央を固められたり、味方も近くによることで密集地帯となり、ほとんどなにもできずに終わることも少なくない。

1トップのポジションでは、彼より他にうまくプレーできそうな選手が見当たらない。
大迫もしばらく優先的に起用されそう、そんな風に思わせてくれる存在になっていました。

長友佑都

2次予選はレギュラーとして出場していたけれど、最終予選では初となる。代表での試合も6月のキリンカップ以来なので、久々の代表での試合はどうだろう?と気になっていた。

一列前に原口がいるので、長友のスピードを活かした攻め上がりというシーンはほとんど見られなかったけれど、相手陣内のサイドで1対1となったときには、中へのカットインもあるぞとみせかけて、さらに深く持ち込み、相手を置き去りにする。
ザッケローニ時代から何度も見てきた俊敏性を活かしたドリブルは今も健在。

本田との連携で得点を演出したシーンも、香川、長友の連携による左からの崩しで得点を狙うといった、以前の十八番のパターンを思い出させる。
しばらく酒井高ががんばってはいたけど、出られるなら長友のほうがいいかな・・・と思いました。

試合全体の印象について

前半は日本のペースだったにもかかわらず、得点は前半終了間際のラッキーともいえるPKのみ。
2次予選ではゴール前の守りを固める国も少なからずあり、得点を取るのに苦労したときもあったけど、サウジアラビアはそういう戦術ではない。

それなのに決定的なシーンをあまり作れなかったのは、足りない要素がいくつかあったのでしょう。

この状況ではどうすべきだったか、こうしたほうが良かったんじゃないか・・・など、できれば選手たちですぐに検証なり反省をして次に活かしてもらいたいんだけど、話し合える時間はなさそう。


後半は日本の攻撃になったらサウジはひたすら耐える、サウジが攻める展開になったら、日本も守備に専念するという形となり、お互い駆け引きをするかのように我慢をしていた。
サウジに攻められているときは、見ているほうも緊張しました。

同点にされたら勝ち越せるのか?
同点のまま終わったら、日本の予選突破は絶望的?

・・・と、かなり不安になっていたので、原口の追加点がでたときは、とてもホッとした。


試合も終わりに近づき、このまま勝ったら2位以上確定だ~と思ってたら、まさかの失点。
ここで同点に追いついたら日本を落とせるとばかりに、サウジの攻撃が止まらない。
日本がまだ勝っているのに、試合終了の笛が鳴るまで、ぜんぜん落ち着けませんでした。
2点差で勝てたら最高だったんだけど、とにかく勝利で終えられて良かったです。

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