【科捜研の女】正月スペシャル2017のあらすじと感想(ネタバレあり)

2017年1月4日

ドラマ

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相棒のように毎年ではないけれど、今年は科捜研の女もお正月スペシャル。

決して派手さはないものの、最新の科学捜査で事件を解決に導く過程が興味深く、見るのが楽しみなドラマの一つです。

前回では科捜研のメンバーだった相馬くん(長田成哉)が退職しちゃったので、今度はどんな新人がくるのだろうと、そちらも気になります。


科捜研の女・正月スペシャル2017のあらすじ

誘拐事件発生

男性が公衆トイレに入っている間に、男性の1歳の息子が誘拐されるという事件が発生。

男性はバイク便会社の社長・間山悟(羽場裕一)。
ベビーカーに息子を乗せたまま、公衆トイレの個室に入っている間に、子どもを誘拐されてしまったようだ。

現場に残されたベビーカーや地面に残ったタイヤの痕跡など、榊マリコ(沢口靖子)ら科捜研のスタッフたちがさっそく分析を始める・・・と思ったら、ここで新人研究員の橋口呂太(渡部秀)が登場。

新人の呂太という名前からマリコさんがウイルスをイメージするなど名前いじりをしたかと思えば、日野所長(斉藤暁)が名前の解説を始めるなど、話は脱線したものの、それぞれ仕事に取り掛かる。

ベビーカーには間山家の人、つまり夫婦と子どもの指紋しか出なかったが、現場に残されたタイヤ痕と、防犯カメラにうつったバイクから、子どもは犯人のライダージャケットの中に入れられているようだった。

被害者宅では・・・

場面は変わって、間山家。
警察関係者も複数いて、誘拐犯から連絡が来た場合に備えている。

夫の間山悟が妻・圭子(森尾由美)に声をかけるが、息子が誘拐されたことを妻が責め、夫の頬に平手打ちするなど取り乱してしまう。

警官らに引き離された直後、妻が夫に向かって、「わざと・・・わざとやったの?」と問い詰める。
何も言い返せず、顔を背けるようにその場を離れる夫。

妻のそばにいて一部始終を見ていた土門刑事(内藤剛志)は、なにか思考を巡らせているようだった。

新人君が重要な証拠を発見

いつものオープニングが終わり、再び科捜研。
犯人と思われるバイクの映像が見つかり、防犯カメラが設置された場所へ、捜査に向かうマリコさん。

防犯カメラのある国道214号線に到着し検証をしていると、現場は滋賀県も含まれることから、滋賀県警刑事・岩内剛(六平直政)も駆けつける。

ほどなく、新人の呂太クンが犯人のバイクのタイヤ痕を発見、薄い緑色のテープも見つかる。
遺留物を見て少し表情がこわばる岩内刑事。

その遺留物から指紋が2つ見つかり、一つは子どものもの、そしてもう一つは父親の間山悟のものであることが判明した。


土門、岩内両刑事が間山家に向かい、現場に残されたテープに父と子の指紋があったことを説明をする。

「心当たり、あるんですね」と問いかける土門。

夫は「知りません」と否定、土門が妻にも視線を送ると、妻も「知りません」と否定。

間山家をあとにし、土門さんが岩内刑事にどう思うか、意見を求める。
岩内は何も答えず、前方にある公衆電話を凝視していた。

犯人から身代金の要求

直後に、犯人から電話があったと報告が入る。
ただし、自宅ではなく、間山が経営している会社のほうに。

間山と刑事たちが会社に到着し、録音されていた電話を再生。
犯人は身代金3000千万円を要求、連絡用なのかアプリのIDを取得することも命じた。

科捜研で音声データを分析

録音された音声データを科捜研で分析、電話ボックスからかけられたことが判明。
また、アプリで加工されたボイスチェンジャーの音を取り去って照合した結果、間山悟の声ではなかった。

これまでにわかったことを藤倉刑事部長(金田明夫)に報告する土門さんとマリコさん。
土門さんは共犯がいるかもしれないと、まだ間山に疑いを持つ。

帰りしな、藤倉部長に土門さんが呼び止められ、一緒に捜査にあたっている岩内刑事のことを尋ねられる。
岩内刑事は今回の事件に志願して捜査に加わったようだ。
土門さんも時おりみせる岩内刑事の表情の変化に、気づいているようだった。

科捜研で音声データをさらに分析すると、琵琶湖の水際にある電話ボックスと判明、場所も特定する。

24年前の事件との関わり

現場の電話ボックスに土門、岩内も到着。
電話ボックスを見た岩内は驚きの表情を見せつつ、「ここは・・・」とつぶやく。

藤倉部長に岩内刑事について聞かれていたこともあり、「気づいたことがあるなら、何でも言ってくれないと困ります。」と土門さん。
岩内刑事は「わかっています、なんでもありません。」と答えると、他の捜査員に声をかけ、土門のそばを離れる。


岩内刑事のことがどうも気になったようで、岩内刑事を知る交番指導員のもとを訪ねる土門さん。
現場の写真を見せると、指導員は驚きの声を上げた。


科捜研に戻ったマリコたちの元に、蒲原刑事(石井一彰)が山積みした資料などを持ち込み、24年前に起こった事件の話を始める。

その24年前の事件も子どもの誘拐事件で、当時捜査の一員として加わっていたのが岩内刑事であり、容疑者として浮上したのが間山夫妻であった。

科捜研の女・正月スペシャル2017をみた感想(ネタバレあり)

いったい24年前の事件はなぜ発生したのか、そして今回の事件と昔の事件が、どう関係するのか?
間山夫妻や岩内刑事には、どんな事情があるのか?

そんなことを考えながらドラマを見ていました。


犯人からの指示に従い、間山悟が身代金を橋の上から放り投げるまでの流れは、24年前の事件とほぼ同じで、やはり無関係と思えない。
どんな背景があるのだろう?

間山をマークしていた土門、岩内が犯人の意図を察知し、身代金を回収した犯人を追い詰めたかと思ったら、もう1台バイクが登場、岩内刑事はなにかショックを受けたみたいに固まり、犯人を逃してしまった。

共犯はいるのかも?と思ってたけど、実際に行動する実行犯はずっと一人だと思っていたので、新たにバイクの犯人が登場したときは、ちょっとわけがわからなくなった。

出演する役者のなかに鶴見辰吾さんがいる。
ネームバリュー的に彼が真犯人でもおかしくないなと、役者から犯人を想像したりもしましたが、 ここまでまったく犯人がわからない・・・


ポカをやらかした岩内刑事は捜査を外され監査送り。

かと思ったら逃亡して、やがて遺体で発見されちゃうし、何がなんだか・・・と私の頭は混乱が続きました。


でも、藤倉部長のアドバイスでマリコさんがあることに気づき、そこから事件は進展。

犯行に使われたバイクは盗難車ということでしたが、元もとの所有者の息子が関わっていた。
そしてその息子が、24年前に誘拐された石井和夫(鶴見辰吾)の子ども、健太だったのです。

育ての母親が死の間際に真実を語り、残された手紙から誘拐の一件を知る。


そして間山悟がベビーカーで公衆トイレに立ち寄った際、間山の子どもを誘拐してしまったんだけど、どうしてそんな行動をしてしまったのか、健太の動機の説明がやや不十分にも感じました。

実の父親が取調べを受けている様子をマジックミラー越しに息子の健太が見ていて、その場にいたマリコに自分の行動を説明。

そのときに、かつて自分を誘拐した夫婦に子どもができ、幸せそうなシーンを目の当たりにしたときのことについても語るんだけど、
「得たいの知れない何かが沸きあがって、間山の子を奪い、身代金を取ろう、そう思いました。」と告白する。


自分の実の母親は事件後に自殺、父親も良い人生を送っているようには見えない。
それで復讐しようと思ったんだろうか?

24年前の事件で間山夫妻が取った行動を、今度は間山夫妻自身が味わうことになる。
実の両親と同じ目に合わせたところで、気が晴れるようにも思えないし、ちょっと無理やりこじつけた感じがしてしまう。


その動機の部分だけがちょっとアレ?って思ったけど、それ以外はストーリーに引き込まれ、スペシャル番組で通常より長時間ということも忘れるほど、楽しませてもらいました。

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