ここ何年かの最近のことかと思ったら、1972年から2013年の42年間の結果、9月1日が最多であったと内閣府から発表されています。
夏休み明けのころに多くなるのはなんとなくわかる気もしますが、そんなこと今の今まで知りませんでした。
学校の先生などは当たり前のように知っていることなのでしょうか?
気になったので、少し調べてみました。
42年間の統計で9月1日が最多
内閣府の発表では、自殺した18歳以下の子どもは合計1万8048人で、日付別では9月1日の131人が最多でした。42年間で131人なら、単純計算で1年で3人ほどですから、思ったほど多くはない?という印象も受けます。
42年間の1年の平均では、429.7人。
同じく1日の平均では、1.18人。
9月1日だけで平均3人も・・・というよりは、この42年間で毎日誰か1人亡くなっているほうが、個人的にはショックでした。
子どもの自殺の原因は?警察庁の調べでは学業が最多
テレビやインターネットのニュースでは、子どもが自殺するといじめがあったのでは・・・と報じられることが多いです。もちろんそれも理由の一つという場合もありますが、他にも家族関係や将来の進路などで思いつめてしまうケースもあります。
警察庁の調べでは、2016年の子どもの自殺の原因では、成績不振など学業に関する場合が最多で36.3%、親子関係など家庭内の問題が23.4%、健康問題が19.7%でした。
2016年に自殺した子どもの内訳は、小学生が12人、中学生93人、高校生215人で計320人。
思っていたより高校生が多いな・・・という印象です。
他人には些細なことでも・・・
私も自分の希望通りの進路には進めなかったけど、将来のために必死にがんばったというわけでもなかったので、あっさりとあきらめがつき、学業や将来のことで死のうなんて考えることはなかったですね。でも、中学生のころからニキビに悩まされ、高校を卒業するまでの間に、死にたくなる気持ちになったことは何度かありました。
本当に思いつめて行動に移すことはなかったですけど、他人にしてみれば些細なことでも、本人にしてみれば重大に感じてしまうことってありますからね。
個人個人によって価値観も考え方も違うから、こうすればいい・・・という解決策も簡単には見つからないのが、厄介なところです。
夏休み明けに子どもが自殺するケースがとくに多いからとその期間だけ注意してみていても、子どもが抱えている問題や悩みを解決してあげないと、阻止できないかもしれません。
最後に・・・
42年間の統計では、子どもの自殺件数は夏休み明けが突出して多かったけど、新年度の始まる4月からゴールデンウィークのある5月初旬あたりまでも、平均以上に多かったです。いろいろ対策を考えてはくれているのでしょうけど、時代と共に価値観や過ごし方も変わってきますし、防止するのは自分が想像している以上に大変だろうな・・・と考えさせられました。