日本対イラクの試合結果と感想【W杯アジア最終予選第8節】

2017年6月14日

サッカー日本代表 スポーツ

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サッカーワールドカップアジア最終予選で日本代表はイラク代表と対戦。日本代表は引き分け以上ならワールドカップ出場にリーチという状況。

スタメンはGK川島永嗣、ディフェンスの最終ラインは右から酒井宏樹、吉田麻也、昌子源、長友佑都。中盤はボランチに井手口陽介、遠藤航、トップ下に原口元気。久保裕也と本田圭佑が左右に開き、1トップに大迫勇也。

今までは高い位置で左に原口、右に久保という布陣でしたが、今回中盤の守備は2人ということもあって、原口が2列目の中央、久保が左に移り、右に本田が入った。

日本代表対イラク代表の試合経過

前半に日本が先制

序盤から試合が動く。日本がイラクのゴール前で仕掛け、エリア内で原口がシュート。これは阻止されてしまうがコーナーキックを得る。

キッカーの本田がニアへボールを蹴ると、大迫がヘディングシュート。見事に枠内におさまり、日本が幸先よく先制します。


日本はさらに追加点を狙っていきたいところでしたが、イラクも簡単には試合をあきらめず、度々日本のゴール前まで迫ってきます。

前半は1-0で日本のリードで終わりましたが、ゴール前までボールを運ぶ形はイラクのほうが良かったように見えました。

後半まさかの判断ミス

後半もイラクのほうが攻守において積極的。

日本も良い形でボールをつなぐシーンもありましたが、決定的なシーンはあまりみられず。時間が経過するとともに、このまま1点を守りきる作戦になるだろう・・・と思っていたら、まさかの事態が・・・。


後半27分、日本のゴール前でイラクの選手がいちかばちかの賭けとばかりに、ドリブルでエリア内に入ろうとする。日本も身体を張って阻止しするが、ボールは日本のゴールに向かって転がる。

カバーにきた吉田はキーパーにキャッチしてもらおうと判断したのか、これを見送る。キーパーの川島がボールをキャッチしたと思った瞬間、吉田がイラクの選手に身体をぶつけられ両者が倒れこむ。

このとき川島とも接触してしまい、川島はボールをキャッチできなかった。跳ね返ったボールがカミルのところに転がり、シュートを決められてしまう。


逃げ切り体勢に入ろうかというところでまさかの失点。吉田がボールを蹴りだしクリアする時間もじゅうぶんあっただけに、なんとももったいない失点でした。


井手口から今野、原口から倉田と、すでに交代枠は2枚使っていて、この失点で酒井宏樹が負傷、酒井高徳と交代することに。

日本は勝ち越しを狙いにいきますが、交代枠を使い切ったことで攻撃も限られ、タイムアップ。


イラク代表対日本代表の試合は1-1の引き分けに終わりました。


日本代表対イラク代表の試合後の感想

早い時間帯で先制できたのは良かった。でも、先制したことでスタミナ配分も考えていたのか、その後は慎重になりすぎたように見えました。

いちおう前線から守備に当たるけれど、相手が戻しても人数をかけてボールを奪いにいくまでは至らず、手薄なサイドにボールを出されると防戦一方。

耐えてカウンターを狙うにしても、警戒されているので、点を取るのは難しかったです。

メンバーとポジションを入れ替えるも、攻撃では機能せず

攻撃に関しては、ポジション変更が良くなかったのか、あまり機能しているようには見えなかった。

とくに左のポジションに入った久保は、ただいるだけという感じで、相手に脅威を与える存在にはなれず。

右の本田のところでなんとか形を作って・・・という意図は伝わるけれど、じゅうぶん練習と経験を積んだ固定メンバーではないせいか、相手を翻弄させるほどではなかった。

中央に入った原口は豊富な運動量で一定の働きは見せてくれましたが、味方も原口自身も、どういかしたらいいか手探り状態といった感じ。

全体的に、その場しのぎの苦し紛れな起用法という印象でした。

イラクのほうが良いサッカーをしていた

逆にイラクのほうは、良い攻め方をしていた。

フリーな状態で待っている選手にパスを出し、そこから周囲の選手が動いてサポート。日本にボールを奪うタイミングを与えない。

ボールを受ける選手もフィジカルが強いのか、簡単にはボールを失わない。

クロスを出すタイミングやゴール前での連携の精度がそんなに高いわけではなかったので、イラクに勝ち越されずに済んで助かった。


試合前は日本が勝ってくれるだろうと思っていましたが、試合後は引き分けで終えられて良かった・・・というのが率直な感想です。

日本代表はそれくらい、不甲斐ない試合をしてしまった・・・という感じですね。


日本代表はグループB首位

日本代表の入るグループBは、全6チームが8試合を消化。

引き分けで勝ち点1を増やした日本が勝ち点17で首位。2位は勝ち点16でサウジアラビア、3位は勝ち点16ながらも得失点の差でオーストラリアとなっています。

4位のUAEが勝ち点10なので、残り2連勝しても勝ち点は16まで。現時点で日本代表の3位以上が確定し、プレーオフまで進める切符は手にしました。

とはいえ、プレーオフではワールドカップに出場できるかどうかはわからない。確実にワールドカップ出場を決めたいところ。


日本は残り2試合で、ホームでオーストラリア、アウェイでサウジアラビアとの対戦が待っています。どちらかで1勝すればワールドカップ出場が決定します。できればホームのオーストラリア戦で勝って決めてほしいけど、果たして・・・。


日本代表対イラク代表の試合結果

【スコア】
日本代表 1-1 イラク代表

【得点者】
 8分 大迫勇也
72分 カミル

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