相棒18第2話「アレスの進撃~最終決戦」の感想(ネタバレ):自分では見当がつかないことがわかっていく面白さ

2019年10月16日

ドラマ

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相棒eason18、第2話「アレスの進撃~最終決戦」の感想です。

モールス信号が意味するのはテロ?

1話では杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)が容疑のかかる岩田(船越英一郎)と接触して、行方がわからなくなったところで終わりました。

あの後すぐに別れたということで、とくに一緒に行動するということもなく、特命の2人は事件のあった【信頼と友好の館】を改めて捜索。


館には片山雛子(木村佳乃)元議員の記事が載ったフォトスが2部。


館の人たちが利用していた小屋に立ち寄った際には、海上の船からモールス信号が発せられていた。

ロシア語のようで社美彌子(仲間由紀恵)に頼んで解読してもらうと

「我々の贈り物は気にいっていただけただろうか。強欲な悪魔を退治するためなら神も許したもうはずだ。健闘を祈る。」

となる。


ドラマのこれまでの流れから考えると、テロの計画でもあるんじゃないかと思えてしまう。

そしてターゲットは片山雛子、あるいは彼女が今いる洞爺湖で行われる国際会議、もしくは軍事関係の見本市か?

まだ真相はわからないけど、事件とのつながりを感じる。


お馴染みの面々が天礼島で会議

翌日、島に捜査一課の伊丹(川原和久)と芹沢(山中崇史)、少し遅れて青木(浅利陽介)も到着。【信頼と友好の館】の関係者の身元や事件を整理する。

そこに鑑識の人が現れ、右京さんが個人的に頼んでいた調査の結果が伝えられる。


調べていたのは右京さんのスマホについた指紋。それは【信頼と友好の館】の責任者である甘村井留加(団時朗)だった。

ミナが海に流したと言っていたけど、穏やかな裏切り者は甘村井だったと、右京さんは考える。



ここで子供たちの経歴がある程度わかったけど、仮にもし【信頼と友好の館】がテロ組織だとしたら、活動できるほどのメンバーが集まっているようには見えなかった。

甘村井と一部の人が、行き場のなくなった人を利用して、自爆テロでもさせようとしていたんだろうか。


洞爺湖での再会

右京さんたちがいる学校には、伊丹さんらに連れられて【信頼と友好の館】の生存者4人もいたけど、岩田が来たことで警察は信用できないと、逃げてしまった。

その後、頼れそうな人に心当たりがあるということで、彼らは天礼島を離れる。


よそ者の岩田も、狭い島内で見つからないとなると、もう島にはいない、泳いで逃亡したと右京さんが推理。

そして右京さんと冠城君も島を去り、北海道の洞爺湖にいる片山雛子の元へ。



片山雛子も1話目で登場していたけど、今回は顔見せ程度だと思っていたので、少々意外でした。

彼女が事件に巻きこまれるとしたらお正月SPや最終回、あるいはその少し手前あたりと想像していたので。



相棒18 第2話「アレスの進撃~最終決戦」結末と真相

洞爺湖の見本市で準備を進めている片山雛子と右京さんがホールで話をしているところに、【信頼と友好の館】の4人がやってきた。

ミナが玉手箱といって、片山雛子に四角い箱を手渡す。中身はプルトニウムで、開けると臨界に達し、付近にいる人の命は助からないと脅される。

彼らはボランティアへの寄付を要求するが、テロとは交渉しないと突っぱねる片山雛子。


交渉が決裂してその場を立ち去ろうとする子どもたちの前に、岩田が現れる。あっという間に征圧して娘のミナを肩に乗せると、プロトニウムの入った箱のキーをもってどこかへ立ち去った。

右京さんがその場に残ったもう一人の女の子にいくつか確認を取り、事件のすべてを理解する。



岩田がなぜ娘のミナを、無理やりにでも連れ出そうとしていたのか?

娘の価値観や思想から、手遅れになる前に止めたかったんだろうな・・・と想像できます。


1話目の最後のほうで、右京さんから館の事件を聞いたときは、なんのことかわからなかった。

それなのに再び右京さんとあった際、館の事件の犯人は自分だと認めたのは、もう誰が犯人なのか、岩田はわかっていたんですね。



娘をこんな風に育ててしまったことに責任を感じ、自分の手でけじめをつける岩田。

なにかあるとわかっていたのに止めることができず、娘の亡骸にわびる右京さん。


こういう結末になるとは、ちょっと予想外でした。


相棒18 1~2話通しての感想

1話目では、右京さんが殺されそうになっていたことや、アザラシへの危害、岩田の犯行という証言など、気になる点がいくつかありましたが、2話目でそれらの理由がわかりスッキリできました。


片山雛子は過去にも爆発物が送られるなど標的にされていたことがあるし、バイオテロが起こされそうになったこともある。

今回はテロリストといっても、寄付の要求。

子どもじみていて、たんに自分たちがやっていることに酔っているという風にも見え、過去のエピソードと比較すると迫力に欠けた。


ただ、1話目から自分ではまったく見当や想像がつかないことがいくつかあったので、不明な点が次々と明らかになっていく面白さを感じられました。

アザラシはほんと、何のために誰が・・・と考えても、ぜんぜんわかりませんでしたからね~。



右京さんが好奇心から首を突っ込んで行方不明になる、スマホだけが漂着するという話の入り方も良かったです。

あれで「なにが起こった?」と、自然と興味が沸きますから。


相棒18 第1話「アレスの進撃」の感想:アザラシに対する危害と犯人が気になる

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