アジアサッカー連盟(AFC)から、この件について処分が発表されました。
AFCが決定した処分の内容
AFCからどういった処分がくだされたのか、整理します。- チョ・ヨンヒョンに6ヶ月の出場停止と罰金2万ドル
- ペク・ドンギュに3ヶ月の出場停止と罰金1万5千ドル
- クォン・ハンジンにAFCの大会の2試合出場停止と罰金1千ドル
- 済州ユナイテッドに罰金4万ドル
- 浦和レッズに罰金2万ドル
以上のように、済州ユナイテッドはクラブと所属選手に、浦和レッズはクラブにペナルティが科されました。
浦和レッズと済州ユナイテッドに対するこの処分内容をみて率直に思ったのは、AFCの判断はおかしいのでは?ということでした。
チョ・ヨンヒョンの処分はやや軽い?
選手個人では試合中に2枚のイエローカードで退場したチョ・ヨンヒョンの6ヶ月の出場停止と罰金が、最も厳しいペナルティです。AFCからの説明では退場したにも関わらず、試合後ピッチに出てきて騒動に加わり、審判を突き飛ばしたということのようです。
それなら6ヶ月というのは、やや軽すぎなように感じます。
ペク・ドンギュは少なくとも3つの違反
試合中に阿部にエルボーしたペク・ドンギュも退場処分を受けながら、試合後の騒動のカメラに映っている。控えの選手が試合中にピッチに乱入、相手選手に暴力、退場となりながら試合後にまた乱入と、少なくとも3つのルール違反をしています。エルボー一発だけでも半年くらい、他もあわせて計1年の出場停止くらいで良いと思うんですけどね。
クォン・ハンジンはきちんと検証して処分を決定すべき
また、試合後に槙野智章のほうに向かい、制止しようする浦和レッズのスタッフに体当たりしたクォン・ハンジンは2試合の出場停止と罰金。試合後にスタッフに対しての体当たりは、映像でしっかり確認できます。試合中に同じようなことをするよりも悪質に思え、出場停止が2試合だけというのはスッキリしません。
AFCの見解では浦和レッズの選手に暴力をふるったとありましたが、前述のスタッフに体当たりをしたのとは別に、他の選手にも暴力を働いていたということなのでしょうか?だとしたら、出場停止が2試合だけでは済まない。
もっとちゃんと検証して処分を決めてほしいなと思いました。
他にも処分されるべき選手を見逃している
そして試合終了後、槙野智章を最後まで追いかけた選手には、なんのお咎めもなし。槙野智章は延長戦までフル出場で戦って相当疲労はたまっているはずなのに、試合後にまた走らされる。足がもつれて転倒して怪我をしたり、肉離れを起こしたりする可能性もあったわけです。
捕まって殴られたり、ケガとかしなかったから問題なし・・・という判断には納得できません。
浦和レッズには理不尽な処分
不可解なのは浦和レッズにも罰金が科されたこと。AFCによれば、浦和レッズの関係者が乱闘に加わり、試合の評判を落としたというのが理由なのですが、理不尽な処分としか言いようがない。
乱闘をしかけたのは済州ユナイテッドなのだから、試合の評判を落とした原因も相手にある。
というか、乱闘という言葉も適切ではないですよね。一方的に言いがかりをつけられ、暴力を振るわれたようなもんですから。
浦和レッズに処分されるような落ち度はあったのか?
浦和レッズの得点シーンや試合後の選手の様子をみて、どこか落ち度があったでしょうか?済州ユナイテッドの外国籍の選手は、韓国人選手のようにはエキサイトしていないように見えました。
もし浦和の選手が挑発的な行為をしていたのであれば、済州ユナイテッドの外国籍の選手も当然怒るはず。でも実際は、味方の韓国人選手をとめようとする外国籍の選手もいました。
日本に対して特別な意識はない外国籍の選手にとっては、なんでこんな事態になっているんだ?と不思議だったかもしれませんね。
AFCが現実を認識できなければ同じようなことが続く
済州ユナイテッドの言い分としては、浦和レッズの選手が挑発したからというのが大きな理由のようですが、サッカーの試合ではごく当たり前の選手の行動も、相手が日本のクラブで日本人の選手だから、なにをしても気に障るんだと思います。日本への異常なまでの敵対視が原因。
そういった国民性を理解できれば、浦和レッズに対する処分は不当で、済州ユナイテッドは国内リーグ以外の試合はしばらく禁止くらいの処分を下しても良さそうなもんだけど、AFCの人に理解しろというのは難しいですかねぇ。