草彅剛主演ドラマ「嘘の戦争」第一話のあらすじや感想(ネタバレあり)

2017年1月11日

ドラマ

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草彅剛主演のドラマ「嘘の戦争」を見ました。

どういったドラマなのか事前にまったく情報を見ていなかったので、楽しめるだろうか?という気持ちもあったけれど、まずは初回だけでも見ておこうと。

おおまかなあらすじを交えて、思ったことなどを書いていきます。

いきなり主人公が刺されてしまう

冒頭はお金持ちのお屋敷なのか、どこか会場を借りているのか、夜の屋外でなにかのパーティーが行われている。

仕事がらみで訪れたのか草彅剛演じる主人公が登場。

この主人公、一ノ瀬浩一がパーティーの主役らしき人物と挨拶がてら会話をしていたところ、少し離れた場所で女性の悲鳴が聞こえる。
一ノ瀬浩一らがそちらのほうに向くと、一人の男が刃物を持って立っていた。

浩一たちのほうに向かってくる不振人物。
どうやらパーティーの主役らしき人物になにか恨みがあるようだ。

周囲のものが壁になって主人を守ろうとするも、不審人物は迷わず前進。


冒頭から登場人物の説明のようなものは特にないので、状況はわかりにくい。
ただ、主人公・一ノ瀬浩一が、こうなるように仕向けたのだろうということはなんとなく感じる。

第三者を使って襲撃させるのが目的なのだろう。


そう思った瞬間、一ノ瀬浩一が不審者の前に立ちはだかった。


腹部を刺されよろめきながら、庭のプールに転落した・・・。


えぇ?あのパーティーの主人らしき人に危害を加えようというのが、目的じゃなかったの?と、序盤からビックリ。


どういうことなんだろう?と疑問に感じたところで、話は1ヶ月前にさかのぼる。


30年前の事件の犯人と遭遇

一ノ瀬浩一はタイで仕事仲間のハルカ(水原希子)と詐欺をはたらいていた。
一仕事終え、次のターゲットを高級ホテルで物色している最中、一人の男性とすれ違う。

男の左腕には、見覚えのあるアザ。


それは一ノ瀬浩一が子どものころ、自分が殺されそうになったときに見た犯人の腕にあったものでした。
この子どものときの事件で両親と弟は殺され、浩一だけ一命を取り留めていたのです。

この左腕にアザのある男が、冒頭で登場した不審人物っぽい。


となると、家族を殺された男に、パーティーの席で自分も刺されたことになる。
なんでそうなるのか、やはりまだ状況がよくわからない。


一ノ瀬浩一は、この犯人と思わしき人物を調べるべく、タイから日本へ帰国した。


仲間とともに情報収集

帰国した一ノ瀬浩一は、自分に詐欺の仕方を教えてくれた百田ユウジ(マギー)という男のもとを訪ね、百田の甥で詐欺見習いの八尋カズキ(菊池風磨)も加わり、情報収集を始める。

浩一が調べていたのは五十嵐(甲本雅裕)という男。
浩一自ら五十嵐の務める病院を訪れ、五十嵐の部屋に潜入、パソコンにウイルス、コンセントに盗聴器を仕込んだ。


夜になって一ノ瀬浩一は、ある児童養護施設に来ていた。

ここには事件で負傷した浩一を手当てしてくれた三瓶守(大杉漣)がいる。
元々は医者だったようだが、今は養護施設の経営者らしい。

浩一は事件で両親を失い、一時親戚に預けられたのち、この養護施設で生活していたようだ。
帰国してから浩一がホテル暮らしと聞くと、三瓶はこの施設を使えと提案、浩一は言葉に甘えることにした。


浩一は三瓶にちゃんとお礼が言いたかったと会いにきたようだけど、本当にそれだけなのか?
施設の子どもたちと触れ合う様子を見る限り、何か企みがあって訪れたわけではなさそうにみえた。


五十嵐に正面から接触

朝になって、五十嵐が車で出勤。
駐車場に車を止めて、車外に出てきたところで一ノ瀬浩一が話しかける。

30年前のことを覚えているかと、五十嵐に質問をする。


もう自分の素性を明かすの?と、意外な展開。


五十嵐は、つらすぎる現実を見てしまって、ウソを真実と思い込んでいるだけだと諭す。
30年たっても、まだそんなウソを・・・と浩一。

いったいどちらが正しいのか?

腕のあざのことも指摘され、動揺する五十嵐。
病院の自分の部屋から誰かに電話、浩一が現れたことで助けを求める。

盗聴器をしかけていたので、会話の内容は浩一にも筒抜け。
そこで五十嵐が口にした「ニシナ」という人物が浮上する。


五十嵐に接触したのは、五十嵐をつついて全貌を知ろうという策だったんですね。


ニ科興三という人物にたどり着く

百田のお店に戻った浩一。

「ニシナ」という人物を調べた結果、それはニ科興三(市村正親)という医療機器を扱う大きな会社の会長だった。

30年前に倒産寸前から、翌年急激に成長と、ちょうど事件のあった年と近い、なんかありそうだ。


ほどなく、浩一の仕事仲間、ハルカがお店にやってくる。
浩一が手伝いを求めたようだ。


ニ科興三の会社ニシナコーポレーションにハルカを掃除係として潜入させる。
浩一はニ科興三に会いたいらしいけど、ハルカによるとそれは難しく、娘なら会えると伝えた。

ニ科興三の娘、ニ科楓(山本美月)が出勤するタイミングを見計らって、浩一は自転車と接触事故を演じる。
病院で手当てを受け、たわいもないちょっとしたウソをつくことで、ニ科楓に自分のことを印象づける。


浩一の架空会社の日本支社として、百田が持つ不動産の一部屋を借り受ける。

なにをやるのだろう?


五十嵐から助けを求める電話があったことで、ニ科興三もなにやら調べていたようで、興三の秘書、七尾伸ニが浩一の本名である千葉陽一のブログらしきものを見せ、現状を報告する。
しかし秘書が見せたのは浩一とは別人で、オーストラリアで自由に生活している人物でした。

このブログも実は浩一が作成したもの。

秘書は五十嵐とも会い、30年前の事件の少年はオーストラリアにいるとブログも見せる。
五十嵐が会った浩一とはもちろん別人なので、困惑する五十嵐。

秘書は五十嵐が選挙でお金に困っていると察し、ゆすろうとしているのではないかと考えているようだ。


浩一が五十嵐を追い詰め、自白させる

頼りにしていたニ科に突き放され困り果てた五十嵐が職場の自分の部屋に入ると、壁一面に自身のいかがわしい写真がびっしりと貼り付けられていた。
五十嵐が恐怖に満ちたような顔で写真を剥ぎ取っていると、電話が鳴り出す。

「会って話しましょうか」と浩一からの電話でした。


建物の屋上で会話する2人。

不正や悪行を暴き、五十嵐を追い込む浩一。
五十嵐は浩一が本当は誰なのかわからず、どうしろというんだと、観念した様子。

浩一は五十嵐に謝罪させると共に、ことの真相を話させるが、五十嵐本人も詳しいことまでは知らされず、浩一の父親が気づいてはいけないことを知ってしまったと、伝える。


もしかしたら浩一の父は、病院と医療メーカーの癒着か何かに気づいちゃったんでしょうかね?
だから口封じで殺されてしまった?

浩一の回想シーンでは、子どもの浩一に事情聴取する刑事もなんか怪しいと思ったけれど、あえて刑事の顔を見せないようにしているのが不自然すぎて、視聴者にミスリードさせようとしているのか?と勘ぐってしまう。


そしてなにより怪しいのが、養護施設の三瓶守。
元医者だっただけに、ニ科の会社とグルになっていてもおかしくはない。

それに演じるのが大杉漣さん。
彼ほどの役者をただの養護施設のおじさんとして出演させるとは思えない・・・。


ニ科興三の長男に狙いを定める

五十嵐からの情報だけでは不十分だったのか、ニ科興三に会いたいと再度ハルカに連絡する浩一。

ガードが固くてムリだけど、隙があるとしたら長男の晃(安田顕)かな・・・とハルカ。
長男は社長である弟の指示で、小さな子会社に左遷させられていた。


自転車の接触事故で負傷した手の消毒も兼ね、ニ科興三の娘、楓に診てもらう浩一。
楓に医者になった目的から、自然と家族のことを話させることで、長男の晃の情報を仕入れる。

いちおう患者さんとはいえ、プライベートなことをあんなにぺらぺらと話すのはちょっと不自然に思えたけど、家族しか知らないようなことは貴重な情報。

準備万端に整ったところで晃と接触し、信頼を得ることに成功。
仕事を通してニ科興三に会えるところまでこぎつけた。


次男の隆と心理戦

本社で会長がいる部屋まで来た、晃と浩一。
そこで待っていたのは、晃の弟でニシナコーポレーション社長のニ科隆(藤木直人)だった。

「話なら私が聞く」と社長。

会うなり、ハーバード大学卒という浩一の経歴を疑っているようだ。

見ているほうも、さすがにハーバードは盛りすぎだろう・・・と思った。


会長に会いたいとお願いするも、にべもなく拒否され本社を後にする。

浩一にとっては社長の警戒心の高さまでは計算外だったようですが、手ごわいほど倒しがいがある・・・と、闘争心に火がついた感じ。

今後、この二人の駆け引きが見所になりそう。


晃のもとに電話が入り、なにやら強い口調で話している。
電話を切ると浩一に「なんとしても親父に会わせるよ」と約束する。

ニ科興三の誕生パーティーがあるようで、そのときだけは他人とも会うとのこと。

冒頭のパーティーは、ニ科興三の誕生パーティーだったんですね。


次男の隆は自宅に戻ると、入手したハーバードの卒業名簿で、名前を調べている。
するとそこには確かに一ノ瀬浩一の名前があった。


どういうからくりか?

百田の店でカズキからほんとにハーバード卒?と聞かれると、名簿に一ノ瀬浩一の名前があるのを知っていたからこそ、名前を変えたと告白。

ひょっとしたら猛勉強してハーバード出たのかも?とちょっとだけ頭をよぎりましたが、うん、まぁ、そうだろうね・・・とは思ってた。


隆は名簿に名前があってもまだ浩一を疑っているようで、朝の7時過ぎに兄を会社に呼び寄せ、目の前で浩一のニューヨークにある本社に電話する。

隆はどうせ架空会社で誰も出ないだろうと考えていたようだけど、女性が出た。
まさかという表情を見せる隆。

隆の疑り深い性格を読んで、浩一がハルカをニューヨークへ行かせていたのでした。


本社まで電話する隆にも驚いたけど、それを見越して対応していた浩一もすごい。


楓に心のこもったプレゼント

夜の9時半頃、浩一は楓に電話をしていた。
渡したいものがあるという浩一だったが、患者の容態が急変し、会っている時間はないのでまた、と断る楓。

それでも浩一は病院の玄関口で待っていると告げる。


楓が仕事を終えたときは午前0時を回っていた。
一息つくと、浩一の言葉を思い出したようで、いちおう玄関先までいってみることに。

そこには雨に濡れながら浩一が立っていた。


浩一は風邪を引いてしまったみたいで、楓に診てもらう。
そこで指輪を手渡した。

像の尻尾の毛が入っているらしく、願い事が叶うのだという。

以前に楓が家族の話をしたときに、昔のように仲良かったときに戻れたらという希望を聞いていたのと、自転車との接触事故で楓に手当てをしてもらったお礼ということらしい。


自分のことを想い、雨の中2時間以上も待って渡してくれたプレゼントに、楓さん、いたく感動している様子。
これも相手を信じ込ませるテクニックだとしたら、怖い・・・。


ハルカが弁護士を名乗り、五十嵐に接触

ニューヨークから日本に戻ってきたハルカが五十嵐と接触。

次期教授どころか、医者としての人生も失い、交通量の多い道路にフラッと飛び出そうとしたところをハルカが止める。


ハルカは弁護士を名乗り、依頼人の話を聞いているうちに、不思議と見えるようになっちゃって・・・と話す。

五十嵐が「なにが?」と聞くと、肝臓が痛んでいる、たくさんの薬がみえる・・・など、五十嵐にしかわからないようなことを説明する。


これは以前病院で、浩一が五十嵐の部屋に侵入したときに机の引き出しの中にあった複数の薬を撮影していたから。

当然、五十嵐にそんなことはわからないので、ハルカの誘導にひっかかていく。



ニ科興三の誕生日パーティーの日

屋外のパーティー会場で浩一が隆を見つけ、話しかける。


兄をコンサルしようなんて三流なんじゃないか?と隆。

バカでも経営できるようにするのが一流のコンサルってもんですと、浩一。


顔をあわせるなり、やりあう二人。

そこに楓が登場して、浩一に話しかけるもんだから、
「お前、楓にまで近づいたのか」と、取り乱すお兄さん。

連れ出せと部下に命じる隆に対して、楓は浩一を引きとめ、兄に反抗する。


そこへ長男の晃もやってきて、周囲がザワつく。

空気の悪さを察知した隆は、浩一もパーティーを楽しんでと握手。
その際、いつかお前のウソを暴くと、浩一に宣戦布告。


長男に親父を紹介すると言われ、その場から去ろうとする際、楓に救命救急医としての腕のよさをほめる。

それがなにか?と不思議がる楓に、そばにいてくれたら心強いなと思って・・・と答える。


普通に聞いたら、プロポーズとまでは言わないまでも、好意を持っているように聞こえる。

でも、あぁ、そういうことね・・・と冒頭のシーンの意味がようやくわかった。


日がすっかり落ちて空が暗闇になったころ、五十嵐とハルカがパーティー会場へ。


五十嵐は会長と直接話がしたくてここに来ていた。

その会長はというと、ちょうど浩一と話をしようかというところだった。
それを見た五十嵐は「なんであいつがここに・・・」と顔色が変わる。

「イヤな予感がします、あの人、あなたにすべての罪を着せようとしている、このままじゃ、大変なことに・・・このままじゃ、貴方は完全に破滅する」と、不安を煽りまくるハルカ。


正常な判断力を失った五十嵐がテーブルにあった刃物を手にし、ここから冒頭のシーンにつながります。

会長の前に二人の息子が壁になるように立ち、遅れて浩一が五十嵐の前に割って入った。

刺されてゆっくりとプールに倒れこむ、浩一。
その姿を確認して会場を後にするハルカ。


最初にこのシーンを見たときは、五十嵐に会長を殺させることが最終目的なんだと思ったけど、終わりでこのシーンをみたときは、ここからが浩一の復讐の始まりなんだと思った。


五十嵐によれば、五十嵐ともう一人の会長の部下が実行犯。
その部下が誰なのかは、まだわからない。

黒幕というか、一番悪いのは会長と思ったけど、初回からボスを出す?と疑問も感じるので、本当の真犯人というべき人物もいるのでは?とも思う。

これからどんなふうに話が展開していくのか興味が沸き、次回以降も見続けたいな・・・と思えるドラマでした。

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