日本対タジキスタン戦の感想と試合結果:選手交代の3人目で久保はもったいない

2019年10月15日

サッカー日本代表 スポーツ

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サッカー日本代表は、FIFAワールドカップ カタール アジア2次予選でタジキスタン代表と対戦。

グループリーグではともに2戦して2勝と争っているだけに、結果次第では今後に大きく影響する試合です。

それでもFIFAランキングでは日本の31位に対し、タジキスタンは115位ということもあり、日本が勝つと思って、試合を見ていました。

日本代表対タジキスタン代表の試合の感想

スタメンは下記のとおり。

GK 権田修一
DF 酒井宏樹
DF 植田直通
DF 吉田麻也
DF 長友佑都
MF 柴崎岳
MF 橋本拳人
MF 堂安律
MF 南野拓実
MF 中島翔哉
FW 鎌田大地

前節のモンゴル戦から4名が変更。

現時点での首位攻防ということもあってか、森保監督ではお馴染みとなった中島、堂安、南野という並び。


日本代表対タジキスタン代表の試合内容と結果

前半開始から、タジキスタンが臆することなく、ホームの利を活かしてプレーしていたという印象。

攻撃では日本の選手に邪魔をされないよう、しっかりスペースに入ってボールを受けてつなぎ、やすやすとゴール前まで運ぶ。

守備でも、後方からビルドアップしようとする日本に対してプレッシャーをかけ、思うようにプレーさせまいという意思を感じた。


実力差から日本はボールを保持する時間が長いけど、センターラインを超えてからはプレーの選択肢は多くなく、結局前半は0-0で折り返すことに。


前半のように相手のペースで戦わされたら、勝つどころかワンチャンスをモノにされ、負けるかもしれない・・・なんて不安もありましたが、後半8分に中島のクロスを南野があわせ、待望の先制点が決まる。


最悪のケースも想像していただけに、後半のわりと早い時間帯で先制できて、ホッとしました。


2分後には柴崎、酒井と今度は右サイドからクロスが出されると、これも南野が決めて、あっという間にリードを広げる。

80分過ぎには再び酒井のクロスが、途中出場の浅野にとおり、試合を決定付ける3点目が決まりました。


前半は互角以上のプレーを見せたタジキスタンに苦しめられましたが、終わってみれば3-0で日本代表が勝利。グループ首位の座を保持することができました。


最終予選が不安

3-0で日本が勝ったけど、点差ほどに勝った気持ちにはなれない試合でした。

2次予選のタジキスタン相手に前半のような戦いぶりでは、最終予選で戦う強豪とのアウェーの試合では、勝つのはむずかしいだろうな・・・と思わせる。


両サイドの中島、堂安が物足りない

両サイドの攻撃的なポジションで起用される中島、堂安が、あまり脅威ではなかった。

個人技が通用して得点につながれば問題ないけど、毎試合あてにできるほどには通用していないのが現状。


サイドの2人で打開できないなら、誰にボールを預けよう?と選手が考えちゃったり、他の選手を探したり、わからなくなって前にほうりこんじゃったりと、苦し紛れのプレーとなると、チームも厳しい。


強豪国の選手を見ていると、相手がこういう守り方をするならこう攻めよう、こう崩そう・・・と、チームでしっかりイメージできているせいか、弱小国は翻弄されてしまう。

そういったプレーは長年の経験からなのか、練習のつみ重ねなのか、あるいはその両方なのか。


日本は海外クラブに所属する選手もかなり多くなってきたし、FIFAランキング100位以下のタジキスタンなら、格が上の戦い方もできると思っていたんですけど、まだそこまでのレベルにはないようです。


選手交代の3人目で久保はもったいない

一人目は2点リードしたあとの64分に、中島との交代で浅野が入った。

タジキスタンは完全に引いて守るようなチームじゃなかったので、後半の頭からスピードのある選手を投入しても良かったと思う。

浅野自身は途中出場ながら1得点したのは評価したいところですが、決めきれなかったシーンもあったし、ボールを持ったときにコントロールしきれず、次につなげられないなど、ミスのほうが目立った。



2人目の交代は、80分に鎌田にかわって永井。

こちらもスピードが持ち味の選手ですが、出すならもっと早くても良いし、すでに浅野も出ているので、同じタイプが2人出ても・・・という気もする。

だったらどちらか先発で使っても良かったのでは?とも思う。



3人目は、87分で南野から久保建英。

予期せぬ負傷も考えられるので、3人目の交代はギリギリまで待つというのは理解できます。

でも、その3人目が久保というのは、ちょっと理解に苦しみました。


短い時間でもチャンスメイクは何度かしていたので、さすがと思わせるプレーをみせてくれましたが、それだけに短時間でのプレーがもったいない。

中島、堂安よりは久保をスタメンでだしたほうが、よりラクに試合を運べたんじゃないかと思うほど。


代表に呼ぶくらいだから、1試合は先発させるもんだと思っていたんだけど、今回の召集ではこの数分のプレーのみでした。

それならクラブのほうに専念させてほしかったです。


日本代表対タジキスタン代表の試合結果

【スコア】
日本代表 3-0 タジキスタン代表

【得点者】
53分 南野拓実(日本)
55分 南野拓実(日本)
82分 浅野拓磨(日本)

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