【科捜研の女】2017スペシャルのあらすじと感想(ネタバレあり)

2017年10月16日

ドラマ

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科捜研の女・第17シーズンの放送が10月19日から始まるにあたり、『科捜研の女 2017スペシャル』が15日に放送されました。

連続ドラマが始まるときは、初回を2時間枠で制作するといった手法が多く、科捜研の女も当然そうするだろうと思っていました。

ところがレギュラー放送前に、直前スペシャルバージョンを作って放送するという力の入れよう。


作り手側がそれほど熱意を持って作ったドラマはどうだったのか?

あらすじやネタバレを交えて感想を書いています。

科捜研の女2017スペシャルのあらすじ

容疑者が逃亡

葬式でどこかへ向かおうとする車。その走行中の車から若い男性が突然飛び降りて、逃げていく。

やがて、父親の葬儀へ出席するため勾留執行停止中だったナスダ工業副社長・那須田(黄川田将也)が逃亡と、ニュースで伝えらる。

科捜研でもさっそく日野所長(斉藤暁)の指示で、マリコ(沢口靖子)ら科捜研の面々が那須田の捜索のために仕事にあたる。


そのころ東京では、土門(内藤剛志)の妹・美貴(加藤貴子)がニュースを目にし、逃亡犯の顔写真をみて顔をこわばらせる。

美貴はカウンセラーとして働いており、以前、那須田のカウンセリングをしていた。

被害者も病院からいなくなる

那須田は取引先の社長・牧野佳代子(遊井亮子)を殴った罪で逮捕され、女性の意識はまだ戻っていない。

那須田を捕まえるために手がかりになればと、科捜研へ被害者の着衣が持ち込まれ、衣服からはシソ科の植物の種が検出される。後に、猛毒を有し、取り扱いには危険が伴う種であることが判明する。

防犯カメラやドローンに搭載したカメラから顔認証システムを使って那須田を追いかけている最中、どういうわけか被害者の女社長も病院からいなくなってしまう。防犯カメラを見る限り、誰かに連れ去られたわけではなく、自発的に病院から抜け出したようだ。

ドローンで追跡

那須田は京都駅から電車で比奈野駅で下車したことが防犯カメラの映像でわかった。付近には防犯カメラの設置数が少ないことから、顔認証システムによる自動追尾機能を持つドローンで追跡開始するも、野球場に逃げられ姿を見失う。

那須田に殴られた被害者の社長・牧野も比奈野駅の防犯カメラで確認されるが、そこからの詳しい足取りはわからない。


那須田が殴ったとはいえ、相手も病院を脱走できるほど動けるので、深刻な傷を負わせたわけではない。逃げなければ不起訴処分となったかもしれない。殴られたほうも逃げる必要はない。

土門はどうしてこの二人が逃げようとするのか、何かしなくてはならない理由があるのではないかと、電話を通してマリコに自分の見解を伝える。

逃亡犯を取り押さえるも・・・

那須田が逃げていったと思われる方向から、ドローンで追跡開始。数分後、路上で那須田を発見、那須田はそのまま鹿谷駅へ入っていった。

土門が駅のホームで那須田を追い詰め、逃げようとする那須田に、先回りして待ち伏せていた部下の蒲原(石井一彰)がタックル。勢いで2人ともホームから線路へ転落、那須田はさらに逃げようとするが、線路につまづき転倒、土門が那須田を取り押さえた。


ようやく身柄を確保したかと思ったところへ、電車が近寄る。那須田は足が線路にはさまり動けない。土門が那須田をかばうように身を盾にするが、電車は通過。車輪の下に頭から血を流す土門の顔が映っていた。


洛北医科大学。仕事の準備をしている風丘早月(若村麻由美)にマリコから連絡が入る。「検視をしてください。土門さんの・・・私一人では冷静にできないかもしれないから。」とマリコ。


事故現場に那須田の姿はなく、それほど時間が経たないうちに鹿谷駅付近にある廃浄水場で那須田が遺体で発見された。

捜査は振り出しに戻るどころか、ますます謎が深まっていく・・・。


科捜研の女2017スペシャルの感想(ネタバレあり)

土門さんが殉職!?

冒頭にも書いたとおり、新シリーズの連続ドラマ放送直前にスペシャル版を制作したことにビックリ。

しかも登場人物のなかでは欠かせない存在の一人、土門さんが電車に轢かれてしまうというショッキングなシーンもあり、まさかここで殉職させる気か!?と本気で心配しました。

結論から言えば、重体だけど死んだわけではなくて、どうにか一命を取り留め、検視も生前検視。


マリコが電話で検視といったときは、土門さんが事故現場で亡くなったのかと思ったけど、すぐに病院に切り替わったので、視聴者にそう思うわせる演出ということに気づく。


もしかしたら、新シリーズのスケジュールと土門を演じる内藤剛志さんのスケジュールが合わなくて、長期間不在になる理由付けのために、このスペシャル版のドラマで事故に合わせたのかなぁ・・・なんて、勘ぐったりもしました。

事件の真相

那須田が女社長を殴ったことから始まった事件の真相は、女社長が強い毒性を持つ種を悪用していたことが原因でした。

てっきり那須田は女社長にやられたのかと思ったけど、聞き込みからの情報で浮上したのは、ここまでまったく登場していない謎の男性でした。


女社長は化学兵器製造の材料として猛毒の種を海外へ流出させるため、謎の男がその手助けをしていた。

女社長にとっては、材料となる種は那須田の会社が開発した品種が最適。

那須田にとっては、自分の会社で独自に開発した種を、これ以上悪用されたくはない。


那須田が取引の中止を決断したときは、すでに取引を済ませた後だったので、種はこれから海外へ輸出される段階。

それで両者の間でトラブルとなってしまい、那須田は警察に追われながらも種を取り戻そうとしていたんですね。


女社長にしてみれば自分の商売を那須田が妨害するようなものですから那須田を追い、協力者の男が那須田を凶器で殴り殺してしまった。


そういった事情や背景をわからないようにしていたから、那須田が逃げ回った挙句、殺されてしまったときは、どういうことなんだろう?と、謎だらけ。

徐々に真相が明かされていくことで、そういうことだったのか~と、最後はスッキリした気持ちでドラマを見終えることができました。


まとめ

終盤からは最新の機器を用いたりして事件を解決に導いていくという、いつものパターンですが、逃亡犯の動機がさっぱりわからず、今回は土門さんが生死を彷徨うほどの負傷。

なかなか真相がわからない状態で、この先どうなるかという緊張感もいつも以上に感じ、スペシャル版としては見ごたえがありました。

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