杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)のコンビも、はやいものでもう5年目となりますね。
相棒18の第1話「アレスの進撃」みて、感想や気になったところなどを書いておきます。
杉下右京(水谷豊)が行方不明
右京さんがロンドンの旅行から帰国後、行方不明となっているところから物語が始まります。休むなら連絡くらいすると思うんだけど、それができないということは事件に巻き込まれた?
好奇心で自分から首を突っ込んだのか、あるいは偶然その場に居合わせて巻き込まれたかはわからないけど、右京さんはいったいどんなことに関わってしまったのかと、単純に興味がわきました。
浦島太郎と流れ着いた携帯電話
秋田県の海岸で地元の子供たちが、おとぎ話の浦島太郎の話で盛り上がっている。そんな子供たちの前方に、漂着物らしい箱が落ちていました。浦島太郎の話を、テロリストに関連つけて話していたので、漂着物には爆発物が仕掛けられていて、子供たちが不用意にあけてしまい、事件となる・・・なんてことが思い浮かびましたが、箱の中にあったのは携帯電話。
後日、杉下右京の所有物であること、潮流の予測から北海道の【天礼島(てんれいじま)】という場所から漂着物が流れ着いたと推測される。
右京さん、やっぱり何かに巻き込まれて身動きがとれない?
かろうじて自分の所有物を海に流すことで、自分の存在や危機を周囲にしらせようとしたんだろうか?
と、想像してみたけど、なぜ携帯電話?とか、ロンドンから帰国して北海道って?・・・とさらにナゾが深まります。
天礼島とは?
天礼島は奥尻島をモデルとした、ドラマのなかの架空の島です。北海道の地理には詳しくないので、はじめは天礼島は実在するものだと思ってしまいました。
杉下右京は天礼島にいると、冠城亘(反町隆史)が現地へ。
同じころ、ナゾの男(船越英一郎)も天礼島に到着していたシーンが流れる。
冠城君が【信頼と友好の館】という施設の前にたどり着くと、施設内の建物からナゾの男が若い女性を腕づくで連れ出そうとしていた。
そういうことを見すごせない冠城君が男に注意するも、相手のほうが体術に優れていたようで、反対におさえられてしまう。
施設の中から他の人や駐在員らが集まり出して、ナゾの男はその場を立ち去った。
冠城君をやすやすと抑えるなんて、格闘家には見えないし、この人物も警察関係者?
連れ出されそうになった女の子の話では、男は父親で兵士とのこと。
施設内で目覚めたおかしな右京さん
施設内のベッドで目覚める右京さん。でも、なにか変。
子供たちとの会話では、日系人を演じているのか、日本語が不自由な話し方をしている
子供たちは冠城君がたずねたときには、右京さんのことを知らないと言っていた。
でも、こうして関わっているということは、なにかあるのでしょう。
右京さんは身の危険を感じあえてすっとぼけた演技でもしているんだろうか?とも思ったけど、いったいどんなことに巻き込まれているのか。
アザラシの被害
冠城君は海岸で調査をする大学の先生と知り合います。アザラシの話の流れから、ロンドンから帰国する杉下右京とも知り合い、同じ話をしたという。先生の話に興味を持った右京さんが島まで訪れ、先生は施設の人とも付き合いがあったので、そこで右京さんが行方不明であることを知る。
ここでようやく、右京さんがなぜ北海道にいたのか、明らかに。
好奇心から天礼島へ来たことはわかったけど、1週間連絡すらできなかったのはどういうわけだろう?
施設内の一室では何人かの子供たちが右京さんのことで、なにやら話し込んでいた。どうやら当初の思惑とは違って、右京さん亡き者にしようということになったらしい。
そこへ施設の代表者、甘村井留加(団時朗)が現れる。
右京さんとこの施設の人たちの間になにがあったのかまでは、まだわからない。
ただ、否定的な意見を口に出してしまった子の身に、なにか起こるのでは・・・と推測。
夜、施設の前で冠城君とナゾの男・岩田純が鉢合わせる。
元特命係でサイバーセキュリティー対策室へ出戻った青木の協力から、岩田は陸上自衛隊陸上幕僚監部作戦部長であることがわかっている。
また娘を連れ出そうとしにきたのか?
でも、冠城君の目もあるせいか、行動に出ることはなかった。
右京さん、正気に戻る
翌朝、目覚める右京さん。でも、起きてからなにやら気になっているようで、まだちょっと様子がおかしい。施設内には人の気配はなく、ウロウロする右京さん。いろいろと状況を確認しようとしているらしく、本来の右京さんに戻った感じ。
そこへ駐在員から連絡をうけた冠城君がかけつけ、ようやく右京さんと会えた。
右京さんは、人によって効果のあるなしがわかれるロシアンルーレットという薬物を盛られたことで、自分は竜宮城に来ていたかのような幻想をみていたと説明。
最初に目覚めたときに様子が変だったのは、そういうわけでしたか!
身分がわかったところで現場を見たいという右京さんだが、それは駐在さんに阻止される。
施設内で殺人事件があって、施設の代表者がまだ横たわっていた。
右京さんが遺体を発見、通報して、身分を証明するために冠城君にも連絡されたということのようだ。
話し込んでいる間に、岩田の娘、ミナが遺体を見て悲鳴をあげる。
誰もいないかと思ったら、そうでもなかったんですね。
ミナは父が犯人と疑い、昨晩のいきさつを話します。父親がまた施設に来たので、ミナは施設を抜け出したという。
あれ?
冠城君といたときは、そんな行動をするようには見えなかったけど?
一晩どこに隠れていたのか、場所を見たいと右京さんが言い出す。
遺体が目の前にあるのに、そっちが気になる?
右京さんには、なにか引っかかる点があったんでしょうか?
右京さんが着替える間に、右京さんが海岸でアザラシの死骸を発見して以降の説明がなされます。
携帯電話をしっかり防水して箱詰めして、海に流したのが誰か、自分を助けようと仲間を穏便に裏切ったのは誰か?と右京さんは考える。
ミナが携帯を流したことや、薬を盛ったことを謝りますが、どうしてそうしたのか、本当のことは言っているようにも思えない。
施設で次々と・・・
右京さんたちも施設に戻り、ミナの案内で館の中をひとつひとつみていくと、一室で少年2人の遺体が発見される。殺され方は代表者と同じ、素手で一撃っぽい。
他も調べてまわると、別の少女が悲鳴をあげながらでてきた。
彼女から昨夜のいきさつの続き、ミナが施設を出て以降のことが明かされ、それによると岩田が代表者をはじめ、子供たちを襲ったという。
女の子は今の今までずっと隠れていたらしい。
一緒に行動していた男の子の姿がないので、右京さんが調べ始めると、少女が隠れていた付近の扉から、もう一人の少年の遺体がみつかった。
犯人は岩田で話が進んでいるけど、女の子2人が言っているだけなので、事実は違うのではないかと疑ってしまう。
右京さんと冠城君は岩田を訪ねる。
やがて警察が身柄を確保しにくることを伝えるが、とても素直に応じる様子はなさそう。
先回りして容疑者と接触し、特命の2人と容疑者の行方がわからなくなったと、警視庁にも連絡が入ったところで、続きは次回へ・・・ということで終わる。
相棒18 第1話「アレスの進撃」でとくに気になった点
右京さんが天礼島でアザラシの死骸を発見したときに、施設の子供たちと出会い、施設にも誘われ一緒に食事をするのですが、そこで一服盛られます。大学の先生に頼まれて海岸を監視していたこともあり、施設の人たちにしてみれば、右京さんは不審者。
逃がさないよう、うまく誘導して身柄を拘束するというのもわかるけど、睡眠薬とかならともかく、効くかどうかわからないお薬を選ぶかなぁ?
逆に、なんで右京さんを殺そうという話が出てきたのかも、まだわからない。
アザラシの死骸に、見てはいけないものがあったとか?
また、子供たちがそこまでする理由もサッパリ。
犯人は?
岩田純(船越英一郎)は、犯人ではないと思った。実際、序盤で娘を強引に連れ出せているので、何人も殺してまで・・・とは思えない。
じゃぁ、誰が?と考えると、施設の子供のなかの誰か、とくに岩田の娘のミナが一番怪しく思えた。
犯行は素手によるものと考えられるので、普通に考えれば女の子には無理そうだけど、武術の心得があるとか?
ミナが犯人の場合、もう一人の女の子も共犯とならないと、岩田が襲ったという証言に矛盾が生じる。
共犯で岩田の犯行に見せかけようと考えて、あのような話を作ったにしても、動機はまったく見当がつかない。
ミナとギリシャ
ミナに関しては、ギリシャで難民を助けるボランティアをしていたという話も出ていたが、それが今回なにか関わっているのかと、そちらも気になるところ。第一話のタイトルは「アレスの進撃」。アレスはギリシャ神話では神の名前とのこと。
ミナがなにか目的のために罪を犯したのか、あるいは罪は犯さず、なにか守ろうとしていたのか?
アザラシに対する危害
アザラシの話を聞いた特命係の2人にとっては、猟奇的事件という印象でした。アザラシは誰がなんの目的でそんなことをしているのか、ぜんぜんわからない。
右京さんが監禁されていたことともなにか関係があるとみているんだけど、いまのところまったく想像がつかないので、とても気になっている。
アザラシと施設の人たちと右京さん、2話目でどんなつながりをみせてくれるのか、ちょっと楽しみな部分でもあります。
最後に・・・
右京さんがはじめに目覚めたときは、竜宮城にいるような幻覚をみている。そのため冒頭のテロリストに絡めた浦島太郎のお話が、ちょっと引っかかっています。
これが伏線だとしたら、竜宮城のお姫様や家来、つまり施設にいた人たちはテロリストとなる。
とはいえ、こんなわかりやすく演出するだろうか?
私のような単純な視聴者にそう思わせといて、別の意味があるパターンかもしれない。