DOCTORS 最強の名医 2018新春スペシャルのあらすじ
堂上総合病院・院長の堂上たまき(野際陽子)が、一人の医師として現場に立とうとブータンで開業することに。同病院の外科医・相良浩介(沢村一樹)も手助けするためブータンへ来ていた。堂上たまきがブータンで開業するに伴い、甥の森山卓(高嶋政伸)が新院長に就任。
関東病院長会議に出席するが、森山卓の人柄はすでに知れ渡っていたようで、関東病院長会の会長・伴財日出彦(石橋蓮司)に「ボンクラ、院長の器ではない、患者のためにならない不健全な病院はなくなったほうがいい・・・」と言われてしまう。
ブータンから帰国した相良は、院長室で森山と前院長の話をする。このとき経営コンサルタントを紹介され、相良は2人がどのように知り合ったのか尋ねる。
ゴルフ場で意気投合したといういきさつを聞いて、笑みを浮かべる相良。院長室を出たあと、「困ったことになりそうだ・・・」とつぶやく。
そんなとき、相良先生に子どもの生体肝移植手術をしてほしいと、一組の夫婦が堂上総合病院にやってくる。さらに院長の母親・日美子(松坂慶子)が腹痛により、救急車で堂上総合病院に運ばれてきた・・・。
DOCTORS 最強の名医 2018新春スペシャルの感想(ネタバレあり)
森山先生がよその病院の院長にかみつく!
相良先生に手術を依頼した患者の受け入れを、森山先生は一度は拒否します。しかし母親の病室で相良先生にうまいこと駆け引きされ、しぶしぶ了承。森山チームのいきつけのお店では、関東病院長会の会長・伴財がたまたま来店し、そこでもバカにされてしまう。
森山先生は患者のデータを受け取りに帝楼会病院へ出向きますが、そこは伴財が院長をしている病院。患者には病院を選択する自由があるとはいえ、患者を横取りするような真似はまともな経営者ならしないと、伴財は声を荒げる。
シュンとなるかと思いきや、「患者に見限られた、そちらのドクターの問題では?」と言い返す森山先生。立場の偉い人には言われっぱなしで、面と向かって言い返せないタイプだったのに・・・と、森山先生をなんかちょっと見直しました。
森山先生の実の母親が初登場
相良先生の企みで、堂上総合病院のPRを兼ね、森山先生の手術をライブ中継することになっていましたが、入院中の母親が痛みを訴え、ライブオペは当初予定されていた患者ではなく、森山先生の母親に変更。難しい手術ではないけれど、患者が実の母親ということで、テンパる森山先生。緊張するあまり手元がくるってミスをするんじゃないかと、ちょっとハラハラしました。
叔母の前院長も森山先生を溺愛していたけど、見栄を張る息子の作り話に乗ってあげたり、息子のお嫁さんに・・・と看護婦に声をかけたりと、実の母親も相当な親バカぶりで、ちょっと面白かったです。
手術中のトラブルも的確に判断し、最後はホロッとさせられた
肝臓の生体肝移植手術では、予定通りにはいかなくてあわや・・・というシーンもありましたが、限られた時間のなかで相良先生が的確に判断し、見事のりきった。途中、ドナーの父親から臓器を取り出すとき、森山先生をはじめ、その場にいた人たちが驚いていたので、何を驚いているんだろう?と不思議でした。
手術前では見つからなかった病気かなにかがあって、もう父親の命は長くないとか?・・・と悪いほうへ想像を膨らましてしまった。
実は、子どもの病気が判明してから、移植手術する必要が出てくることを想定し、子どもにはできるだけ良い状態で臓器を移植できるよう、将来に備えて健全な生活を送ってきた親の想いが臓器にも表れていたのです。
異常どころか、キレイで正常そのもの。臓器を摘出した森山先生も思わず「見せてあげたい」と、その場に居合わせなかった看護士につぶやくほど。
子どもは長らく病気を患い、親との関係がギクシャクしていたけど、相良先生がこうした親の想いを話してあげていた。子どものささくれだった心も和らぎ、手術後、両親と面会すると号泣。
森山先生の空まわりっぷりも相変わらずで面白かったけど、やっぱり最後は相良先生がきちっと締めてくれた。
最後に・・・
相良先生がブータンから帰国して、森山先生が引っ張ってきた経営コンサルタントと会ったときに浮かべた相良先生の笑みをみて、森山先生とコンサルは絶対痛い目にあうのは当然として、どういうストーリーになるんだろうと、単純にワクワクしました。連続ドラマが終わってからしばらく時間が経っていたけど、堂上総合病院で働く人たち、世界観はあまり時の流れを感じさせず、安心してドラマを楽しむことができました。
でも野際陽子さんが亡くなってしまったので、大きな変更点もあるにはあったんですけどね。そこは話の流れで対応したので、前院長がいないことの不自然さは脳内でうまく受け入れられました。
他のシリーズもののドラマのように、毎年放送してほしいドラマですが、出演者のスケジュールの確保や、見ごたえあるストーリーを考えるとなると、毎年放送するのは難しいかな?
できるだけ長く続いてほしいドラマのひとつです。