日本のJリーグからは4つのクラブが参加。
それぞれ以下のような結果となりました。
ACL第1節の試合結果
グループE
鹿島アントラーズ 2 - 0 蔚山現代FC
グループF
ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ 0 - 4 浦和レッズ
グループG
川崎フロンターレ 1 - 1 水原三星
グループH
アデレード・ユナイテッド 0 - 3 ガンバ大阪
左側がホーム、右側がアウェー。
鹿島アントラーズ、浦和レッズ、ガンバ大阪が勝利し、川崎フロンターレは引き分け。
Jリーグの全クラブが初戦を勝利していれば、過去にない快挙となっていたそうです。
ちなみに、全クラブが初戦で負けがなかったというのも、今回が初めてなんだとか。
近年はグループリーグで敗退することのほうが多い印象だったので、初戦でJリーグのクラブが無敗という結果だけでも上出来ですね。
ACLでのJリーグ勢の試合を見て思ったことなど
90分間見ていた試合もありますが、試合によっては前半の途中からとか、後半の途中までなど、全試合をフルで見たわけではないけれど、試合を見ていて気づいたことや、思ったことなどを書き残しておきます。ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ 対 浦和レッズ
試合日程により、Jリーグ勢の中では一番目に試合を行った浦和レッズは、アウェーでウェスタン・シドニー・ワンダラーズと対戦。浦和レッズが最前線に5人も並ぶ超攻撃的なポジショニングをするなど、初戦のアウェーとは思えない戦略。
対するウェスタン・シドニー・ワンダラーズは最終ラインは基本4人という形なので、浦和が相手陣内のサイドで数的優位に立つシーンが多く見られました。
ところが、これほど攻撃的に仕掛けたにも関わらず、前半は無得点。
ワンチャンスをモノにされ、負けてしまう可能性もあるのではないかと、チラッと頭をよぎりました。
でも、後半10分を過ぎたあたりで興梠慎三が得点を決め、ようやく先制。
失点したことでウェスタン・シドニー・ワンダラーズが少し集中を欠いたのか、先制から2分後に浦和レッズが李のゴールで追加点。
前半から浦和が優位に試合を進めていて、2点のリードで見ているほうも気がラクになったと思ったら、コーナーキックから槙野、試合終了の少し前で新加入のラファエル・シルバが得点を決め、浦和レッズが4-0でウェスタン・シドニー・ワンダラーズに完勝。
アウェーゲームでこんな結果になるとは、試合前には想像できませんでした。
結果としては最高と言ってもいいくらい。
あえて問題点というか、気になった点を挙げるとすれば、右サイドで先発した関根貴大。
1対1のドリブルでは止めらてばかりというのが目立ち、クロスをあげても味方とタイミングがあわない。
ことごとく不発に終わるという感じで、前半無得点に終わった一因にもなっていた印象です。
Jリーグではもうちょっとスピード感があるようなイメージがあったんだけど、シーズン開幕前ということも影響していたのかな?
途中出場したラファエル・シルバが、ドリブルで持ち込みシュートを決めたこともあり、関根の出来が少し気になりました。
鹿島アントラーズ 対 蔚山現代FC
鹿島アントラーズはホームで蔚山現代FCと対戦。昨年のクラブワールドカップで準優勝と大健闘しただけに、鹿島アントラーズが勝つだろうと思っていました。
そんな思惑は見事に外れ、蔚山現代FCが前から積極的にボールを取りに来る。
少し前に試合を終えた浦和レッズが好きなようにボール回しをしていたのを見ていただけに、鹿島アントラーズのほうはどうにかボールをつなげるといった感じで苦労してそう。
ホームなのにこんな戦い方をさせられて、大丈夫かな・・・とちょっと不安になりました。
苦境に見えても我慢してJリーグのチャンピオンシップやクラブワールドカップを勝ち抜いてきたことはしっかり経験になっているのか、この試合もピンチを切り抜けると、後半のコーナーキックから金崎夢生のヘディングが決まり、待望の先制点。
残り10分をきったところで、鈴木優磨が追加点を奪い、試合を決めた。
危ういシーンもあったけれど、終わってみれば鹿島アントラーズが蔚山現代FCを零封し、2-0で勝利。
ゴールキーパーのクォン・スンテが好セーブを見せれば、レオ・シルバも中盤でボール奪取し相手の攻撃の芽を何度もつぶすなど、新たに加入した外国籍の選手も働きも良かった。
昨年よりチーム力がアップしているなぁという印象を受け、ACLでも良い結果を残してほしい・・・と期待しています。
アデレード・ユナイテッド 対 ガンバ大阪
ガンバ大阪はアウェーでアデレード・ユナイテッドと対戦。2014年シーズンに3冠を達成したときに比べたら、チーム力は下がっているような印象があったので、ACLは正直どうかなぁ・・・という気持ちがありました。
でも、そんな懸念は前半20分過ぎの長沢のヘッドで吹き飛んだ。
オ・ジェソクの右サイドからのクロスに、長沢がヘッドであわせ見事なゴール。
その前にも長沢を狙ってクロスが出たんだけど、ゴールマウスからちょっと距離があり、距離が遠いぶん、シュートの威力も弱まる。
ヘディングシュートを撃てたとしても、キーパーのタイミングをよほどうまく外さないとゴールするのは難しそう。
得点となったヘディングシュートは、ゴールマウスにより近くの位置からのシュート。
もう少し良い位置で合わせられたらな・・・と思ってはいたけど、あんなにキレイに決まるとは、想像以上。
前半が終わろうかという時間帯にも、相手ゴール前の攻防で跳ね返ってきたボールを今野泰幸がしっかり決め、良い時間帯で追加点。
ホームであっさり負けるわけにはいかないとアデレード・ユナイテッドも反撃してきますが、ガンバ大阪が後半も1点を追加し、3-0で勝利。
試合前の不安はなんだったのかと思うほど、見事な勝利でした。
川崎フロンターレ 対 水原三星
川崎フロンターレはホームで水原三星と対戦。長らくチームを率いてきた風間監督が退任、2015年シーズンまで3年連続でJ1の得点王となった大久保嘉人もFC東京へ移籍するなど、ガンバ大阪同様、こちらも戦力的に厳しいかなぁ・・・というのが、ACL前のイメージでした。
その川崎フロンターレは、前半11分に小林悠のゴールで早くも先制。
ホームで早い時間帯での得点ということで、これで戦いやすくなったな・・・というふうに思ってたんですけどね。
思わぬ落とし穴がありました。
前半23分、相手に攻め込まれサイドからグラウンダーのクロスを出されたところ、車屋紳太郎がブロック。
そのこぼれたボールがカバーに来ていた谷口彰悟の足に当たって、そのままゴールマウスに転がっていってしまい痛恨のオウンゴール。
その後はどちらも決定機がありながらモノに出来ず、1-1で試合終了。
家長昭博、阿部浩之といった新たに移籍してきた選手も先発出場していたので、昨年のような高い得点力を、そのまま今のチームに求めるのはちょっと厳しいかな?
早い時間帯で得点できただけに、引き分けに終わってしまい、なんだかもったないゲームでした。
最後に・・・
ACLのグループリーグは4チームがホーム&アウェー方式で計6試合戦い、勝ち点で上位2チームがトーナメントへ進出します。最終節は5月初旬。
それまでにグループリーグ突破か敗退か結果が出ているかもしれませんが、できればJリーグ勢は4チームともトーナメントに進出してほしい。
また、今週末にはJリーグも開幕します。
ACLの戦いぶりをみると、浦和レッズ、鹿島アントラーズあたりはかなり強そうで、Jリーグではどれだけの成績を残すのかと、そちらのほうも楽しみです。