試合は終盤まで川崎がリードしていたものの、アディショナルタイムに奈良竜樹がファールを犯してしまい、痛恨のPK。これをレロイ・ジョージに決められてしまい、2-2の引き分けに終わりました。
【ACL】川崎フロンターレ対メルボルン・ビクトリーの感想
全体的には川崎フロンターレが優勢
川崎のホームということで、メルボルンがボールを持っても後方でまわして前線へ放り込むくらいしか、攻め手がないといった印象で、全体的には川崎が優勢に試合を進めていました。シンプルにスルーを狙ったり、サイドから崩そうとしたり、時間が経過するにつれ、いろいろチャレンジする時間も多かったです。
前半28分には川崎が相手のゴール前でボールをつなぎ、混戦のなか、もつれてこぼれてきたボールをエウシーニョがシュート。これが左サイドに決まり、川崎が先制。
その数分後の36分にオウンゴールで追いつかれてしまいましたが、後半55分、右サイドのエウシーニョから大島僚太にボールがわたると、守備の背後を取ろうと小林悠が抜け出し、そこにスルーパスが通る。
小林が中央へ折り返すと待ち構えていた登里享平が、落ち着いてゴールへ流し込み、川崎が勝ち越し。
ゴールを決めた登里は、ほんとにただ流し込むだけだったので、この形を作れた時点でゴールが決まったようなものでした。
もったいない失点が悔やまれる
前半の失点の直前のシーンでは、スルーパスを受けたコスタ・バーバルーゼスがシュート。これはキーパーの新井章太が身体にあてブロック、これでコーナーとなります。そしてコーナーキックで、フリックでこぼれてきたボールをベザート・ベリシャがシュート。試合中にはわからなかったのですが、車屋紳太郎にあたったらしく、キーパーの逆をつくようにボールがバウンドし、オウンゴールとなってしまいました。
そして試合終了の間際に奈良竜樹のファールでPK。あと1~2分持ちこたえれば・・・というところだっただけに、ファールはもったいなかった。
どちらの失点も不運といえば不運。それだけに悔やまれる失点でした。
川崎フロンターレのACLグループリーグ突破は厳しい
川崎フロターレは3試合を終えて0勝1分2敗で勝ち点1。グループリーグ突破の可能性はまだ残っていますが、かなり難しい状況に追い込まれてしまいました。F組みでは実力的に上海上港が2位以上になりそうなので、突破はほぼ決まり。川崎は2試合終えて勝ち点4の蔚山現代より上にいけるかどうか。
蔚山がメルボルンに勝ったとして、上海に2戦して引き分けか負けなら、勝ち点10には届かないので、川崎は残り3試合で3連勝して、勝ち点10を取りにいかなければならない。
とても条件が厳しいですけど、せっかくJリーグで優勝したんだから、グループリーグくらいは突破してほしいです。
ACLグループリーグF組第3節:川崎フロンターレ対メルボルン・ビクトリーの試合結果
【スコア】川崎フロンターレ 2-2 メルボルン・ビクトリー
【得点者】
28分 エウシーニョ(川崎フロンターレ)
36分 オウンゴール(車屋紳太郎)(メルボルン・ビクトリー)
55分 登里享平(川崎フロンターレ)
93分 レロイ・ジョージ(PK)(メルボルン・ビクトリー)