テネリフェへ移籍するまでの流れ
鹿島アントラーズに所属するMF柴崎岳が、スペイン2部テネリフェへ移籍することが決まりました。柴崎岳は1月末にスペインへ渡欧。
このときはスペイン1部のラス・パルマスとの契約交渉のためと思われていました。
しかしラス・パルマス側はすでに補強も終え、柴崎と契約することはないといったメディアもあり、てっきり契約が合意する方向でまとまったからスペインへ行ったんだと思ってたので、どういう状況なのかよくわかりませんでした。
ラス・パルマスへ移籍するのが濃厚というか、それ以外のクラブはとくに名前が挙がっていなかったし、ラス・パルマスの線が消えたことで、現地で他のクラブに直接移籍の話を持ちかけているのだろうか?
そんなふうに思っていたら、テネリフェへ移籍することが報じられた。
テネリフェはカナリア諸島にあるクラブ。
移籍の候補に挙がっていたラス・パルマスも同じくカナリア諸島にあるので、てっきりラス・パルマスとの交渉かと思われていましたが、初めからテネリフェと交渉するために離日したのだろうか?・・・とも思ったんだけど、交渉は最後の数日でのことと柴崎自身がコメントしている。
日本を離れる前の段階でテネリフェからのお話も来ていたのかもしれませんが、まだ何にも決まっていないまま日本を発ったのかもしれませんね。
テネリフェのあるカナリア諸島とは?
さて、このテネリフェのあるカナリア諸島はスペインの本土から離れた島である。
日本の本土と沖縄くらいのつもりだったけど、地図を見たらヨーロッパというより、アフリカに近い。
地図の上での感覚だと、スペインの本土の南部が日本の九州だとすると、カナリア諸島は台湾あたりという感じ。
結構離れてるな~と思ったけど、九州から北海道も似たような距離感。
他のクラブに比べたら移動による不利な部分もあるんだろうけど、日本の北海道や九州、沖縄のクラブもそれは同様なので、そんなに大きな問題でもないかな。
気候は1年中温暖で、リゾート地として人気があるようです。
暑すぎると疲労がたまりやすいし、寒すぎると怪我などが心配。
気候の変化が少ないなら、サッカーに集中できそう。
住んで生活するぶんには、最高の環境かもしれませんね。
スペイン2部の仕組み
テネリフェが参戦しているスペイン2部リーグは、計22チームでホームアウェー方式でリーグ戦を行います。
2位までが1部への自動昇格で、3位から6位までが昇格をかけてプレーオフで戦う仕組み。
1月末でリーグ戦はほぼ半分を消化し、首位のレバンテがやや抜け出している。
テネリフェは6位とプレーオフへ進出できそうな位置。
過去のシーズンでは半分より下の順位とそれほど強くない印象ですが、今シーズンはかなりがんばっているようです。
クラブワールドカップでレアルから2得点した柴崎が加入、試合に出場し続け、チームが昇格を果たしたら、地元ではちょっとした伝説になるかもしれない・・・なんて思ったりしちゃいます。
柴崎岳がテネリフェへ移籍することになって思うこと
クラブワールドカップでレアル相手に活躍。日本だけだけでなく、海外でもけっこう話題になっていました。
しかし、そのわりには思っていたほどオファーの話は出てこなかったな・・・という感じ。
柴崎が1月末にスペインへ行くというニュースが出るまで、冬の移籍はないもんだと思っていましたし。
そして移籍が決まったと思ったら、1部じゃなくて2部。
海外のクラブに行くなら1部じゃないと・・・という気持ちがあったので、正直なところ2部でよかったのか?と思う部分もあります。
とはいえ、柴崎岳の実力を認め、長期契約を結びたい・・・と思うほどではないというのも、わかっている。
まだ24歳ですが将来性を見込んで・・・というほどの年齢でもないし、即戦力としても計算はできない。
仮に私が海外主要リーグの1部のクラブのオ-ナーでも、契約は躊躇すると思う。
実力をアピールするには、試合に出場しなければならない。
1部ではその機会は少ないかもしれないけれど、2部なら試合に出させてもらえやすい。
もしテネリフェが1部へ昇格を果たすことができたら、そのまま残って1部でプレーしてもらいたいし、あるいは他の1部のクラブからオファーがあるかもしれない。
また1部昇格を果たせなかったとしても、試合に出続けていて一定の評価を得られていたら、やはり1部の他のクラブからオファーがくる可能性もある。
Jリーグでプレーし続けてもレベルの高いチームから、どうぞ来てください・・・と迎え入れてくれるオファーが来る可能性は低いと思うので、2部でも移籍先が見つかってよかった。
今はそんな風に思います。