相棒16最終回スペシャル「容疑者六人」の感想(ネタバレあり)週刊フォトス・風間楓子の素性が意外だった

2018年3月14日

ドラマ

t f B! P L
昨年10月から放送されていた相棒season16が最終回でした。第20話『容疑者六人』は夜20時から2時間スペシャル。

週刊フォトスの記者・風間楓子(芦名星)がエスカレーターから転落し、負傷。

事件なのか、事故なのか?事件だとしたら、犯人は誰なのか?

そんなことを考えながら、みていました。


相棒16最終回スペシャル「容疑者六人」のあらすじ

偶然その場に居合わせた関係者たち

週刊フォトスの記者・風間楓子(芦名星)が、ホテルのエスカレーターから転落するという事故が発生する。

エスカレーターのそばには、甲斐峯秋(石坂浩二)と社美彌子(仲間由紀恵)、衣笠藤治副総監(杉本哲太)と青木年男(浅利陽介)、内村刑事部長(片桐竜次)と中園参事官(小野了)の6人が居合わせていた。

元々6人はペアで別行動を取っていて、ホテル内の施設で食事などを終えて帰ろうとしたところ、エスカレーターのそばで偶然出くわしたのだ。記者の風間楓子も母親の匡子(加賀まりこ)をホテルの部屋まで送り届けたところ、立ち話をしていた彼らに遭遇する。

少し会話した後、風間がエスカレーターへ乗り込んだところ、急に転げ落ちていく・・・。


転落直後、風間は「誰かに背中を押されたのは間違いない」と証言する。

この6人のなかの誰かが押したとでも言うのかと衣笠副総監や内村刑事部長は不服そう。あとであることないこと書かれて問題になっても困るでしょう・・・と、青木が通報する。


青木年男が階段から突き落とされる

風間は被害届けを出すつもりはなかったが、上司の命令でこの1件が週刊フォトスで記事にされ、警察も傷害事件として扱わなければならなくなった。伊丹憲一(川原和久)と芹沢慶二(山中崇史)が捜査に狩りだされる。

いっぽう特命係の杉下右京(水谷豊)、冠城亘(反町隆史)の2人も、現場に居合わせた6人から話を聞こうと動き回る。

そんな最中、ネットには6人の素性が公開され、青木が階段から突き落とされるという事件が発生。加害者は檜山与一(遠藤雄弥)という男で、風間燦王会という関西の暴力団の構成員だった・・・。


相棒16最終回スペシャル「容疑者六人」の結末と感想(ネタバレあり)

週刊フォトス・風間楓子(芦名星)の素性

風間楓子が傷跡が残るかもしれないほどのケガをさせられた。それで報復として風間燦王会が出てきます。風間楓子は組長の娘だったんですね。

そういう設定にするとは・・・と、少々驚かされました。

暴力団関係者としてはすでに月本幸子(鈴木杏樹)がいるから、そっち方面の設定にしなくても・・・。


誰が犯人だったのか?

風間楓子がエスカレーターから転落するとき、近くで赤ちゃんの泣き声が聞こえたことで視線がそちらに集まり、誰が彼女の背中を押したのか、誰にもわからない・・・と思っていました。

しかし、このとき見ていた者が2人、中園参事官と衣笠副総監でした。

右京さんが中園参事官の発言から、青木と断定。青木は初めは否定するが、衣笠副総監に言い含められ、彼女を呼び止めようとした、過失だと主張する。

右京さんにもつっこまれていましたけど、あの場で呼び止めて話をしたかったというのは無理がある。

もっといえば、衣笠副総監が週刊フォトスを悪く思っていたからといって、突き落とそうとするのも安易過ぎる。青木のことだから、もっと根深い魂胆でもあるんじゃないかと、勝手に空想をふくらましてしまいました。


青木の処分は?

大河内春樹監察官(神保悟志)に説明を求められ、そこでも過失と弁明する青木。だが、監察官には偶然を装って報復行動に出た暴力団のように、意図があってのことと見透かされている様子。

警察官が一般人に対し、故意に負傷させたとなると、青木はどんな処分が降されるのか?

この最終回を持って、青木は相棒から卒業?・・・なんてこともチラッと想像しましたが、結果は特命係への移動でした。


え~!?というより、う~ん・・・といった感じ。

特命係を監視したい衣笠副総監の思惑も働いている・・・ということなんでしょうけど、そこまで青木を取り上げる必要があるのかどうか・・・。

青木が特命の二人によからぬ想いがあるので、いずれは問題行動を起こすかもしれない。そのための伏線・・・という見かたもできるけど、次のシリーズから青木も毎回登場させるとなると、変につまらなくなったりしない?と、ちょっと心配です。


衣笠藤治警視庁副総監役を杉本哲太が演じる

先日、大杉漣さんが亡くなりました。

大杉漣さんが演じる衣笠藤治は、相棒では警視庁副総監という役職で、ドラマでは欠かせない登場人物の一人です。

ドラマではなにか事件や病気があって亡くなったことにするのかとも思いましたが、後日、代役に杉本哲太さんが演じると発表されました。


そんな状況で迎えた最終回では、衣笠副総監は容疑者の一人として何度も登場します。

杉本哲太さんは大杉漣さんが演じた場面を、きっと何度も見たんでしょうね。

大杉漣さん演じる副総監の話し方の特徴が出ていて、代役であることは、あまり気になりませんでした。


まとめ

相棒の中でも偉い立場の人が複数登場し、しかも事件の容疑がかけられるというストーリー。犯人が誰なのか判明するまではそれなりに楽しめたけど、最終回としてはちょっと物足りなかったかなぁ・・・というのが率直な感想です。

青木が特命へ移動したところで、今後、面白く感じられるかどうかは未知数。次のシリーズはどうなるんだろう?と、いまは期待と不安が半々です。

QooQ