フランス対クロアチア戦の感想と試合結果:W杯決勝で疑問の残るPKの判定

2018年7月16日

サッカー スポーツ

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現地時間で15日、日本時間ではちょうど日付が変わる16日午前0時に、フランス対クロアチアによるワールドカップの決勝戦が行われました。

【ワールドカップ決勝戦】フランス代表対クロアチア代表の感想

セットプレーからお互い点を取り合う

前半18分にフランスがペナルティエリアの外でフリーキックを得ると、ゴール前で競り合うマンジュキッチのオウンゴールで、フランスが先制。

立ち上がりから豊富な運動量を持ち味とするクロアチアが攻勢に出ていましたが、この1点で勢いを失くし、フランスが優位に試合をすすめそう・・・そんなふうに見ていました。


しかし、クロアチアも相手陣内でファールをもらうと、フリーキックの流れの中から、ペリシッチがシュートを決め、1-1の同点に追いつきます。

チームの実力的にはフランスのほうが上かな・・・と思っていたけど、早い時間帯でクロアチアも追いつき、どっちが勝ってもおかしくない感じでした。


疑問が残るPKの判定

前半の34分にフランスのコーナーキック、VARによりエリア内でペリシッチがハンドを取られます。

ペリシッチは故意にハンドをしようとは見えなかったし、審判もフランスの選手に言われるまではハンドがあったことに気づかなかったみたいなので、この判定には疑問を感じました。


しかし、VARによってハンドがあったとみなされ、フランスがPKを得ると、これをグリーズマンが決めて、フランスが2-1と勝ち越します。


立て続けにスーパーゴール

前半と同様、後半も負けているクロアチアが攻勢に出ますが、フランスも後半14分にポグバ、後半20分にムバッペがエリアの外から強烈なシュートを放ち、リードを広げていきます。

いずれも左右の両サイドから崩し、マークの厳しくないエリア外で待ち受けていた選手にボールが渡り、枠内をしっかり捉える見事なシュートでした。

こういう形を作られ連続得点を決められてしまうと、クロアチアは厳しい・・・。


リードが広がり油断?大舞台で信じられないミス

4-1とフランスのリードが広がり、クロアチアはもう勝つのは難しく、このまま一気にフランスが点を積み重ねていくかと思われました。

しかし、クロアチアもあきらめずにボールを追いかけます。


すると後半24分、バックパスでキーパーまで戻ったボールに対し、マンジュキッチが詰めにいく。

キーパーのロリスはマンジュキッチの寄せをフェイントで交わそうとするのですが、ボールを動かすのが早すぎたためか、マンジュキッチが右足でボールをあて、そのままゴール枠内に入ってしまった。


キーパーが詰めに来る選手を交わして次のプレーに移るというのは、試合ではありがちなことですが、こういうことがまれにあるので、大事な試合では極力避けたほうがいいんですけどね。

3点もリードしているから慎重にプレーをするより、相手選手を疲れさせ、いらだたせようと考えたのかもしれませんが、対応を誤ってしまったので、軽率はプレーだったと言わざるを得ません。


ワールドカップの決勝という舞台で、こんなプレーが出るとは・・・と、ちょっと驚きました。


最後に・・・

フランスが4点目を取った時点で勝敗は決まったようなものでしたが、フランスが前半に取った2点は、オウンゴールとVARによるPKでの得点。

クロアチアにしてみれば不運な失点ともいえます。


並みのチームであれば、4失点もすると悪い部分がけっこう目立ちますが、クロアチアはそうではなかった。

結果的に4点も取られてしまいましたが、最後まであきらめずによく戦いっていたと思います。


もちろんフランスもキーパーの判断ミスがあったとはいえ、後半の2ゴールはすばらしく、優勝するにふさわしいチームでした。


フランスが後半も追加点をあげたから試合結果に大きく影響しなかったけど、1点差でフランスが勝利したり、同点で延長戦とかになっていたら、VARによるPKの判断が本当に正しかったのかどうかで、大きな問題になっていたかもしれません。

フランスの優勝という結果にはなんの不満もありませんが、ちょっとだけ後味の悪さみたいなものが残りました。

フランス代表対クロアチア代表の試合結果

【スコア】
フランス代表 4-2 クロアチア代表

【得点者】
18分 オウンゴール(フランス)
28分 イヴァン・ペリシッチ(クロアチア)
38分 アントワーヌ・グリーズマン(PK・フランス)
59分 ポール・ポグバ(フランス)
65分 キリアン・ムバッペ(フランス)
69分 マリオ・マンジュキッチ(クロアチア)

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