このときは１－４で完敗しましたが、今回はどうなるかと一番注目しているカードでした。
日本代表対コロンビア代表の試合経過
序盤からこれ以上ないほど幸先よくスタート
前半３分、手薄となったコロンビアの最終ラインにロングボールが出されると、大迫勇也がボールを納めてシュート。これはキーパーにあたって阻止されるも、跳ね返ったボールを香川真司がさらにシュート！こちらもコロンビアのディフェンス陣に身体を張って止められたかと思ったら、カルロス・サンチェスが手で止めようとしたとみなされ、レッドカード。一発退場なうえ、エリア内でのことだったので、日本にペナルティキックが与えられます。
キッカーは香川。キックの直前にキーパーが左に飛んだのを確認したのか、真ん中からやや右よりのコースに決め、日本が先制します。
退場者のハンデを感じさせないコロンビア
一人少なくなったコロンビアでしたが、そのハンデを感じさせないほど。追加点を取って、もう少しラクに試合を進めてほしかったのですが、日本のペナルティエリア手間で、長谷部誠がファールを取られてしまう。
このフリーキックをキンテーロが壁の下からニアポストを狙ってシュート！
キーパーの川島永嗣が横っ飛びでキャッチしたものの、ギリギリゴールラインを割っていたようで、コロンビアが同点に追いつきます。
本田圭佑のコーナーキックから大迫勇也のヘッド！
後半は日本がボールを保持する時間が長くなります。残り３０分を切ったところで、コロンビアはハメス・ロドリゲスを投入。劣勢でも個人で打開し、勝ち越しを狙う意図が読み取れます。
日本も残り２０分あたりで香川に変えて、本田圭佑を投入。
後半２８分、左コーナーキックを得た日本。
キッカーの本田から、ゴール前にボールが蹴られると、大迫勇也がファーポストに向けてヘディングシュート。ポストにあたったボールが枠内に転がり、日本が勝ち越します。
残り時間が少なくなってくると、コロンビアが力任せに攻め込んできますがなんとか守りきり、日本が２－１でコロンビアに勝利しました。
日本代表対コロンビア代表の試合の感想
こんなに都合の良いことが起こるとはビックリ
試合開始直後から、日本の高い位置からの寄せが効いたのか、簡単に日本のスローインになるなど、コロンビアのパスミスが目立ちました。４年前よりは戦えるかも？と思いはじめていたところで、サンチェスのハンド。そしてＰＫで先制。
日本にとってこんな都合よすぎる展開なんて考えもしなかったので、先取点が取れたうれしさよりも、ビックリした。
コロンビアの選手交代が日本にとっては吉と出る
前半３０分を過ぎたところで、フアン・クアドラードが下がり、ウィルマル・バリオスが投入される。コロンビアの注目選手として、ハメス・ロドリゲス、ラダメル・フォルカオ、フアン・クアドラードの３人がメディアで紹介されていることが多かったのですが、そのうちロドリゲスは状態があまりよくないということらしく、ベンチスタートでした。
そして早い時間帯で、クアドラードも交代。選手一人が退場となったのでバランスを考えての交代というのは見ていてわかりましたが、日本にとって脅威となる３人のうち、２人がいなくなった。
それまでクアドラードを長友はよく抑えていたけど、９０分ずっと抑えきることは難しい。連携で交わされたら、たちまちピンチとなりかねないですし。
クアドラードが交代したことで、日本はいくらか守備の負担が和らぐと、良いほうにみていました。
後半１４分には、ＦＫで得点したキンテーロに替わり、ハメス・ロドリゲスが投入されます。
一人選手が少ない状態でも、ゴールに近いところでプレーされると怖い存在。残り３０分というところでイヤな選手が出てきたなぁ・・・と。
ヒヤッとさせられるシーンもありましたが、コンディションが完璧ではなく、一人少ないという状況もあってか、そこまで脅威を感じさせるほどではなかった印象。
不利な状況でももうちょっとやってくれると考えて出したと思うので、コロンビアにしてみれば、少し誤算だったかもしれません。
後半に大迫が点を取るまで、いつ仕掛けてくるかと怖かった
数的不利なコロンビアに、前半で同点にされたのは痛かったです。先制したときはまだ早い時間帯だったので、もしかしたらこのまま勝つかも？とまでは思いませんでしたけど、前半はリードして終えてほしかった。
勝つには１点を取らなければならない。
惜しいシーンもあるにはあったけど、前がかりになりすぎて失点はできないので、あえてムリはしなかったということもあってか、勝ち越すのはちょっとむすかしそうに感じていました。
後半は日本が攻める時間帯が長かったけど、このときはコロンビアはあえて日本に攻めさせて、カウンターを狙っているようにも見えました。
必ずどこかでスイッチを入れて、１点を取りにくるんじゃないか？
多少リスクがあっても、攻めきって点を取れるだけの力は残している。
いつ仕掛けてくるのかと、１－１の同点でいる間はずっと怖さを感じていました。
試合後のインタビューをいろいろ見ると、日本は前半で追いつかれたことで、しっかりと修正。いっぽうコロンビアの選手はだいぶ消耗していたみたいなので、引いて守らざるを得なかったようです。
なるほど、そういうことでしたか。なんか深く考えすぎちゃいましたね。
日本代表対コロンビア代表の試合結果
【スコア】日本代表 ２－１ コロンビア代表
【得点者】
6分 香川真司（日本・ＰＫ）
39分 フアン・フェルナンド・キンテーロ（コロンビア）
73分 大迫勇也（日本）
日本代表のスターティングメンバー
GK1 川島永嗣
DF
3 昌子源
5 長友佑都
19酒井宏樹
22吉田麻也
MF
7 柴崎岳(OUT 80)
8 原口元気
10香川真司(OUT 70)
14乾貴士
17長谷部誠
FW
15大迫勇也(OUT 85)
SUB
4 本田圭佑(IN 70)
16山口蛍(IN 80)
9 岡崎慎司(IN 85)
