イニエスタがヴィッセル神戸に完全移籍!外国籍の人数枠と出場枠はどうなる?

2018年5月24日

Jリーグ スポーツ

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スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが、Jリーグのヴィッセル神戸へ完全移籍することが発表されました。

スペインのバルセロナ一筋でプレーし、世界的にもよく名を知られている。これほどの選手がJリーグにやってくるんですから、ものすごいことです。

とはいえ、神戸に移籍することがほぼ確定した段階でも、正式発表されるまで安心できませんでした。 それくらい、非現実的なことという感覚です。

イニエスタが加入することでポドルスキーが活かせるようになる

イニエスタ自身はスペインでもそれほど得点を取った選手ではないですが、味方に点を取らせるまでのプレーは世界トップレベルの選手です。


神戸は昨年、元ドイツ代表のルーカス・ボドルスキーを獲得。当初は前線でプレーさせようとしていましたが、いい形でボールを受けることができませんでした。

ポドルスキーを活かせる選手がいなかったのです。


そのため今シーズンはポドルスキーが中盤でボールを受け、ゲームメイクする形となりましたが、イニエスタの加入でポドルスキーも本来の役割でプレーすることができそう。

ワールドクラスの選手2人が絡むことで、いったいどれだけ得点をとるんだろう?と、単純に興味が沸きます。



ただ、パスの出し手が優秀でも、受け手が下手だと点には結びつかない。

イニエスタからのパスを受けた選手が、トラップでちゃんとボールをコントロールできなかったり、ディフェンスをかわせなかったり、シュートしようとして当たりそこねたり、枠を外したり・・・と、イニエスタの実力を存分に活かしきれないかもしれない。

一緒にプレーすることになる日本人選手が、ちょっと心配です。


監督も大変

イニエスタほどの選手を獲得して、試合はサッパリでした・・・じゃ、ブーイングの嵐でしょう。

でも、世界レベルの選手が加入すれば、試合では的確にプレーして勝利に貢献してくれる・・・というほど、サッカーは単純ではないです。

スタメンで誰をどこで起用するか、90分間のゲームプランなど、試合を始める前から考えることは多い。


もしかしたら、監督がいま一番、重圧を感じているかもしれませんね。


外国籍選手の人数枠

Jリーグの規定で、外国籍の選手には人数枠があります。神戸はすでに人数枠がいっぱいで、誰かを放出しなければなりません。

プロ野球なら球団として保有できる選手の上限を超えなければ、外国籍の選手も多数獲得できるのですが・・・。


神戸に現時点で所属しているのは、GKキム・スンギュ、MFチョン・ウヨン、FWレアンドロ、ウェリントン、ポドルスキーの5人。あとDFでティーラトンという選手もいるのですが、国籍がタイでJリーグ提携国枠ということで外国籍の対象外という扱いになっています。


韓国人選手の2人はレギュラーなので外しにくい。ウェリントンは、ポドルスキーのケガで出場機会を得ると、2試合で3ゴールと結果を出している。チームのキャプテンのポドルスキーも外せない。

となると、レアンドロが放出されることになるかなぁ?


外国籍選手の試合出場枠

外国籍の選手が試合に出られる人数にも制限があります。

原則的には5人まで登録可能で、試合出場できるのは3人まで。

あと、アジアサッカー連盟(AFC)の加盟国の選手とJリーグ提携国の選手が、3人の外国籍枠とは別に、試合に出場することができます。


仮にレアンドロが放出されたとして、ポドルスキー、イニエスタをレギュラーとすると、外国籍枠はあと一人。

キム・スンギュとチョン・ウヨンのうち、どちらかはアジア枠で起用できるので、残った一人がウェリントンと外国籍1枠ぶんを争う形になります。


ポドルスキー、イニエスタ、ウェリントンの3人に、自由に攻撃を任せてみるのも迫力があって面白そう・・・と思ったけど、キム・スンギュとチョン・ウヨンのどちらかが欠けると守備面は厳しくなるので、外国籍枠の使い方が難しいです。


最後に・・・

スペインのバルセロナから、ほんとにイニエスタがJリーグにやってきた。

それだけで試合を見るのが楽しみという人も、多いんじゃないでしょうか?


ヴィッセル神戸の公式サイトでは、イニエスタのプロフィールがすでに紹介されており、身長171cm、体重68kgとある。

日本人でもこれくらいの体格の人は、いっぱいいます。


一緒にプレーする選手はもちろん、対戦相手として試合をする選手にとっても、いろいろと得ることがあったり、参考になったりと、もしかしたら試合を見る観客以上に、選手のほうがテンション上がっているかもしれませんね。

追記

チョン・ウヨンがカタールのアルサッドというクラブへ、レアンドロが東京ヴェルディへ移籍しました。

そしてカタールのアル・ドゥハイルSCというクラブからアフメド・ヤセルという選手がヴィッセル神戸に加入。


神戸の外国籍の選手はウェリントン、ポロルスキ、イニエスタの3人が通常の外国籍枠、キム・スンギュ、がアジア枠、そしてティーラトンと新加入のヤセルがJリーグ提携国枠となっております。


ルール上では、この6人が同時に試合に出場することも可能。

ピッチに出られる11人のうち、半数以上が外国籍というのは、なんかすごいですね。

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