名探偵コナン映画:から紅の恋歌の感想(ネタバレあり)面白くないとまでは思わないけど・・・

2018年4月19日

アニメ

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2017年4月に公開された名探偵コナン『から紅の恋歌』(からくれないのラブレター)がテレビでも放送。

コナンの映画は新作が公開されるのにあわせて、前作がテレビ放送されるのですが、今年は急遽スケジュールが変更されたこともあり、例年より少し遅れての放送となります。


『から紅の恋歌』は興行収入が68億9,000万円と、2017年に公開された邦画の中では興行収入トップ、またシリーズのなかでも最高。

いったいどれほど面白いのか・・・と思った人も、少なくないんじゃないでしょうか?


名探偵コナン『から紅の恋歌』(からくれないのラブレター)のあらすじ

テレビ局で爆発事件

大阪のテレビ局の企画で著名人と対談することになった毛利小五郎。コナンら少年探偵団の子どもたちも、一緒にテレビ局まで連れてきてもらっていた。

ちょうど競技かるたの皐月杯という大会が行われる時期で、試合のリハーサルが行われたり、大会で使用される特別なかるた札が運び込まれたりしていた。

そのリハーサルの試合には枚本未来子という女子高校生が出ており、彼女と同じ高校の服部平次と遠山和葉の姿もあった。


小五郎が対談するなかの一人で、大会の主催者でもある皐月会会長の阿知波は到着するが、皐月杯優勝者の矢島がまだ来ない。実は冒頭で何者かに矢島は殺されていた・・・。


そんな最中、大阪府警にテレビ局の爆破予告のメールが届く。万が一のことを考え、警察の支持の元、テレビ局内に屋外へ非難するよう放送が流れ、やがて爆発が起こる。

建物はかなり損傷したが、コナンたちはなんとか脱出。しかし枚本未来子が負傷してしまう。


服部平次をかけ、遠山和葉と大岡紅葉が競技かるたで勝負

病院内。

大会で好成績を残せなければ廃部になってしまうと、競技かるた部に籍だけ置いている和葉に、代わりに試合に出てほしいと懇願する未来子。

そこにこの日リハーサルで未来子と試合をしていた大岡紅葉という女子高校生が和葉に対し、素人が大会に出場するのか、幼馴染と恋愛ごっこ・・・など挑発。


どうやら紅葉も昔から平次のことが好きだったようで、試合で勝った方が平次に告白すると、勝負を持ちかける。

「その勝負、受けたるわ」と、競技かるたの大会に出場することを決意する和葉。


2つの事件と恋の行方は?

コナンが病院の玄関を出ると、ちょうど平次が病院に到着したところだった。爆破があったあと、平次は情報収集に当たっていた。

そこに阿知波会長も現れ、電話がかかってくる。矢島が殺されたことを伝える連絡だった。

現場に向かう、コナンと平次・・・。


テレビ局の爆破と殺人事件がどう関わるのか?

そして和葉と紅葉の女の闘いの行方は?



名探偵コナン『から紅の恋歌』(からくれないのラブレター)の感想(ネタバレあり)

事件そのものは興味深い

冒頭で矢島という男性が殺害される事件が発生したときは、唐突過ぎてわけがわからず、その後に起こるテレビ局の爆破事件とどうつながっていくんだろうか?・・・と思いながら見ていました。

皐月会に恨みを持ち、そしてメッセージに添えられたかるたの札から、一人の人物が浮上。

犯人の狙いを突き止めるとともに、ターゲットに和葉が含まれていたことで緊張感が増し、冒頭から続く一連の事件はどんな結末になるのだろうと、けっこう楽しめました。


真犯人は誰か?と気になりだす

コナンたちは、皐月会とライバル関係にある名頃会のリーダー名頃鹿雄が犯人と考えていたけど、それはフェイクで、もしかしたら犯人は違う人かもしれない・・・と思った。

この人物を犯人と思わせといて、実は違う・・・というのは、名探偵コナンではよくあることですからね。


名頃鹿雄がほんとに犯人で、ふつうに捕まった場合、なんか話が盛り上がりに欠けるというか、物足りなさを感じます。

名頃鹿雄自身は、回想シーンでは登場するけど、リアルタイムでは誰も見ていない。

真犯人がいるとしたら、すでに登場しているなかにいるのでは・・・?と考えたものの、真っ先に怪しそうな関根康史は、車に仕掛けられた爆弾により重体。


となると、皐月会の阿知波会長も怪しいと思ったのですが、競技かるたの行われる会場に、関係者として紛れ込む真犯人の姿が・・・。

阿知波会長が犯人なら変装してもばれるだろうし、いったい誰なんだろう?と、すごく気になりました。


事件の真相と犯人は?

犯人は阿知波会長でした。その会長の指示で実行していたのが、元秘書の海江田藤伍。

5年前におこった事件が、動機でした。


皐月会は現会長の阿知波研介の妻である、阿知波皐月が創設。5年前、名頃鹿雄と阿知波皐月が競技かるたの試合をすることに。

公の場で雌雄を決するはずでしたが、予定されていた試合前日に名頃鹿雄が阿知波皐月の家を訪れ、そこで試合がおこなわれた。

結果は、名頃鹿雄の圧勝。翌日の試合ではを屈辱的な負け方をすることに動揺した皐月が、名頃鹿雄をその場で殺害してしまったのです。


阿知波会長はこれを隠蔽。ところが、矢島が過去の大会の映像から、この事実に気づいてしまう。

それで皐月会に恨みをもつ名頃鹿雄がやったことにするため、かるた札に含みを持たせ、皐月会の関係者が襲われたのでした。


疑うことなく、まんまと引っかかってしまった

阿知波会長がコナンと平次に5年前のいきさつを話したときは、名頃鹿雄が皐月に負け、姿を消した・・・と言っていました。

私は、疑うことなくそれが事実だとそのまま思い込んでしまったので、まんまと騙されてしまいました。


実際なにがあったのかは、阿知波会長しか知らないことなので、話をどうにでも作れるんですよね。


あのとき、なんで気づかなかったんだろう?と思いましたが、そんなことを考えたりする間がないほど、作品に夢中になっていたともいえます。

真相を知ったあとは、見事にひっかかったぶん、自分自身にちょっと笑えました。


最後に・・・

事件そのものはけっこう楽しめたし、派手な爆破シーンもあり、それなりに見ごたえはあったように思います。

ただ、黒の組織が絡んだときのほうがもっと面白さを感じるので、どこかモノ足りなさも感じちゃうんですよね。

面白くないとは思わないけど、すぐにまた見たい・・・とまではならないかなぁ。


あと、平次と和葉は進展するようで足踏みと、いつもと同じパターン。

これはこれで悪くないけど、やっぱ新鮮味がないですね。


興行収入では邦画のなかで最高だったようですが、テレビ放送では視聴率がどれくらいになるのかと、今はそんなことが気になっています。

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