ホームの蔚山が2-0で勝利し、第1節に続いて敗戦と2連敗となった川崎フロンターレは、ACLのグループリーグ突破が難しい状況に追いやられてしまいました。
【ACL】蔚山現代対川崎フロンターレの感想
つないで攻撃に転じようとキープしたのが裏目に・・・
90分を通してでは、川崎が攻め、蔚山がカウンターを狙うといった展開で、アウェイながら川崎がボールを持つ時間が長かったです。しかし前半も残り5分をきったところで、失点してしまいます。
自陣右サイドでボールを持つ守田英正に蔚山の選手が詰め寄り、もつれ合いになったところを、カバーにきた大島僚太がボールを拾った・・・までは良かったのですが、ドリブルでキープしようとしたのか、ボールを大きく蹴ってしまい、ボールを取られてしまう。
これをオルシッチにつながれ、中央に走りこんできたチョン・ジェヨンに、シュートを決められてしまいました。
前半も残りわずか。
Jリーグでなら、ボールをキープして反撃するというプレーを選択しても、間違いではなかったかもしれない。
守田も大島も、セーフティーファーストということはじゅうぶんわかっていたとは思う。簡単にボールを外へ出し、蔚山のりスタートで攻め込まれ続けるのを嫌ったのかもしれませんが、もうちょっと時間帯を意識してほしかったですね。
とにかく失点の仕方が悪い
2失点目も自陣で谷口彰悟がファン・イルスにボールをとられシュートを撃たれたのが、きっかけになってしまった。ファン・イルスのシュートは、キーパーのチョン・ソンリョンが身体に当ててなんとか阻止。弾かれたボールも、車屋紳太郎が後ろ蹴りのような形でなんとかクリア。
しかし強く蹴れないため距離が出ず、イ・ヨンジェがボールを拾い、オルシッチにいったん預け、リターンされたボールをシュート。きっちりゴール右枠内に決められ、追加点を許してしまいました。
川崎って、こんなに守れないチームだったっけ?と思うほど、点の取られ方が悪すぎました。
攻撃も機能しているようには見えなかった
全体的には川崎フロンターレがボールを持つ時間のほうが長かったとはいえ、効果的なプレーはあまり見られませんでした。攻撃陣はどこからでも点が取れそうな印象はあるけど、中村憲剛がケガの影響でお休みということもあってか、誰が中心になって組み立てるのかが、ハッキリしない感じ。
後半40分に途中出場の知念慶のゴールで1点差として、なんとか引き分けに持ち込めたら・・・と願っていましたが、反撃も及ばず。
最後に・・・
セレッソ大阪とのゼロックススーパーカップから数えると、これで3連敗。昨シーズン、ようやくリーグ優勝というビッグタイトルを手にし、大久保嘉人、齋藤学らを補強するなど、昨年以上に強くなるかと思ったんですが、ここまでは昨年ほどの強さを感じられません。
川崎がグループリーグを突破するには メルボルンビクトリーに2戦2勝、蔚山に1勝しないと厳しい。でも次に川崎のホームで蔚山と試合をしても、今のままならまた同じような形で負けそうな気がします。
今年の川崎のACLは、この連敗でほぼ終わっちゃったかな・・・というのが率直な気持ちなので、そうはならないよう、巻き返しを図ってくれることを期待したいです。
ACLグループリーグF組第2節:蔚山現代対川崎フロンターレの試合結果
【スコア】蔚山現代(韓国) 2-1 川崎フロンターレ
【得点者】
42分 チョン・ジェヨン(蔚山現代)
66分 イ・ヨンジェ(蔚山現代)
85分 知念慶(川崎フロンターレ)