相棒１６元日スペシャル第１０話「サクラ」のあらすじ
朝、花の里の女将・月本幸子（鈴木杏樹）がお弁当を作っている。そこへ特命係の杉下右京（水谷豊）と冠城亘（反町隆史）が来店、冠城が昼食のためのお弁当を注文していたようだ。昼食後、特命係の２人はクリスマスイベントが行われている商業施設へパトロールに向かう。そこで拳銃による発砲事件が発生。銃声を聞きつけた２人がすぐに現場に向かうも、犯人、そして撃たれたであろう被害者の姿はなかった。
犯行に「サクラ」が使用される
現場から銃弾が見つかり、警察関係者のなかで「サクラ」と呼ばれる、制服の警察官に支給されている拳銃が使用されたことが判明。支給された拳銃が犯行に使われたのであれば、どこから持ち出されたものか？まず、そこを突き止めるために各部署で確認作業を行う。すると連絡のつかなかった交番で警察官の遺体が発見される。自殺したものと見られるが、拳銃がみつからない。
商業施設での事件について広報課長の社美禰子（仲間由紀恵）が記者会見を行っていたところ、緊急災害速報メールが流れる。そこには交番に最初に駆けつけた捜査員たちを撮影したと思われる動画が・・・。会見では警察官の拳銃が犯行に使われたことはまだ伏せるつもりだったため、記者から「隠蔽しようとしたのでは？」と疑われる。
特命係が独自に捜査
杉下は自殺した風間博巡査部長が交番勤務になった経緯が気になったようで、大河内監察官（神保悟志）から情報収集にあたる。いっぽう冠城は発砲事件で負傷した被害者を探すため、現場となった施設の駐車場に来ていた。そこに居合わせた清掃員が事件の日のことを覚えており、ひととおり事情聴取を終えたところで、冠城の前に一人の男が現れる。男は安田（梶原善）と名乗り、冠城に半ば脅迫する形で協力するよう求める。
警視庁の前で一人の女性が立ち止まっている。なにか訳ありとみて特命係の２人が話を聞く。発砲事件のときの映像がニュースで公開され、撃たれた男性が映っていた。女性が住む部屋の隣人の男子高校生が、撃たれた男性、つまり安田となにか話しているところを見かけたのだった。男子高校生は失踪、女性は事件に巻き込まれたのでは・・・と心配する。
杉下と冠城は行方不明となった高校生、椎名智弘（小原唯和）を調べ始める。すると他に２人の少年が同じ時期に行方不明になっていたことを突きとめる。
行方不明の少年３人と拳銃で撃たれた安田との関係は？そして冠城は安田にどんな取引を持ちかけられたのか？
相棒１６元日スペシャル第１０話「サクラ」をみた感想（ネタバレあり）
冒頭で少年一人が失踪、直後に参議院議員で内閣官房副長官の山脇重弘も多摩川で溺死するというシーンがあり、発砲事件とどう関わっていくのだろう？と考えながら見ていました。撃たれた被害者が現場からいなくなったと思ったら、冠城を脅して従わせようとするし、もう一人の内閣官房副長官・折口（篠井英介）もなにか大きなカギを握っている風だったしで、あっちこっち注意して見ないと、話がこんがらがりそう。見るのに少々疲れるような感じでしたね。
発砲事件の真相は？
発砲事件の真相は、少年グループのハッキング能力を悪用しようとした大人たちがきっかけでした。自分の思い通りに物事を進めたい内閣情報調査室の審議官・有馬（鶴見辰吾）が、手下の安田たちを使い、要職につく人物にとって都合の悪い情報を入手し、それを取引材料に脅迫。
自分たちが関わったことで自殺者が出て精神的にまいってしまい、少年たちは安田から逃げようと画策。監視していた風間博巡査部長が自殺したことで、拳銃を持てば安田も追いかけてはこないだろうと考えてしまった。少年の一人が安田を撃ったのも、他の２人が緊急災害速報メールで動画を拡散したのも、ともに仲間を逃がすため。
お正月スペシャルだからと期待しすぎた
毎年恒例のお正月スペシャルだから、なんかもっと大きな陰謀があったり、大事件が発生するとか想像していたので、やや拍子抜けしたというのが率直な感想です。とくに安田と取引した冠城は、このことで右京さんと対立し、今後のストーリーにもかなり影響しそう・・・なんて思ったほど。ところが安田の要求は、捜査情報を教えてもらうことでしたからね。
冠城にどんな悪いことをさせるんだろう？右京さんとの関係はどうなるんだろう？もしかして今回のシリーズで冠城も特命係をやめる？とか、変に想像を膨らませてしまい、勝手にハラハラしちゃってました。
お正月スペシャルということで、いつも以上に期待しちゃったから物足りなさを感じましたが、なかなか事件の真相がつかめず、ストーリーそのものはそれなりに楽しめました。
