岡崎慎司が開幕戦ゴールで高評価!アーセナル対レスターの試合結果は監督の采配が明暗を分ける

2017年8月12日

サッカー スポーツ

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8月11日、イングランドのプレミアリーグ2017-18シーズンが開幕しました。この日唯一行われた試合がアーセナル対レスター・シティ。

試合前に岡崎慎司が先発出場するとわかり、この一戦を見ていました。

スターティングメンバー

ホームのアーセナルのスターティングメンバーは以下の通りです。

FW ウェルベック ラカゼット エジル
MF チェンバレン ジャカ エルネニー ベジェリン
DF コラシナツ モンレアル ホールディング
GK チェフ

3-4-3のフォーメーションです。


いっぽうレスターのスターティングメンバーは、以下の通り。

FW ヴァーディ 岡崎慎司
MF オルブライトン ディディ ジェームズ マレズ
DF フクス マグワイア モーガン シンプソン
GK シュマイケル

マグワイアとジェームズは今期から加入した選手ですが、お馴染みの4-4-2のフォーメーションです。

アーセナル対レスター・シティの試合経過

試合開始からアーセナルがレスター陣内へ攻め込み、左サイドからエリア内右へ大きくサイドチェンジ。これをベジェリンが中央のエルネニーへ落とし、エルネニーが前方へ浮き球のボールを出すと、ラカゼットが頭で押し込み、開始2分でアーセナルが先制。

レスターがなにもできないうちにあっさりと先制点が決まり、一方的なゲームになるのでは・・・と思わされました。

岡崎慎司が開幕戦で今シーズン初ゴールを決める!

しかしレスターはいきなりの失点にもパニックには陥らず、すぐさま反撃に出る。

レスターがコーナーキックのチャンスを得ると、左のショートコーナーからファーサイドへクロス。これをマグワイアが中へ折り返し、ゴール前にポジションを取っていた岡崎慎司がヘディングシュート。見事に決まって、先制されてから3分と、あっという間にレスターが同点に追いついた。


アーセナルが攻め込む時間が多かったものの、レスターも前からボールを追いかけるなど持ち前のスタイルで相手の判断ミスを誘い、相手陣内でオルブライトンがボールをカット。そのまま左サイドを駆け上がり、キーパーとディフェンスの間にグラウンダーのクロスを供給し、詰めていたバーディが確実に決め、前半29分にレスターがリードを奪った。


このまま前半終了かと思われた前半のアディショナルタイムに、アーセナルもゴール前まで強引にボールを持ち込み、ウェルベックがゴールを決め、前半は2-2の同点で終える。


後半はコーナーキックから点の取り合い

後半も攻めるアーセナル、守るレスターの構図は変わらなかったものの、後半11分、右コーナーキックからバーディのゴールが決まり、再びレスターがリード。

残り時間も気になる後半20分過ぎたあたりから、両チームの監督も動く。先にアーセナルがラムジーとジルーの2人が同時にピッチに送り出されると、レスターも岡崎を下げ、アマーティーを投入、逃げ切りを図る。

残り時間もだんだんなくなり、これでほぼ試合の行方も決まったかな・・・と思っていたら、アーセナルが後半38分と40分に、コーナーキックから同点、そして逆転ゴールを決め、どたんばで試合をひっくり返した。

終わってみれば、ホームのアーセナルが4-3でレスターに勝利。


監督の采配が明暗を分ける

アーセナルは最初に2枚替え、さらに後半30分にも3人目を投入と、早めに動いた。

レスターはアーセナルの交代を見て、昨年までだったら岡崎のところにスリマニやキングらが入るところを守備的な選手と交代したまでは悪くないと思ったけど、後半37分に攻撃的な選手であるイヘアナチョを投入。

この時点ではまだレスターが1点リードしているのになぜ?と、シェイクスピア監督の意図がよくわからない交代でした。

この直後から立て続けに失点しまっただけに、なおさら交代が裏目に出てしまったように見えてしまいます。

初めに岡崎慎司を交代させるという考え方は改めてほしい

他の選手の兼ね合いもあるんだろうけど、今日は前線からの守備も効果的だったし、体力的にもまだ余裕がありそうに見えたので、真っ先に岡崎を交代させなくても良いのに・・・とすら思いました。


ポゼッションは「7:3」でアーセナルが支配、シュート数もアーセナルが27本に対し、レスターは6本。

データ上では圧倒的にアーセナルが優位だっただけに、レスターが最悪でも引き分けで終えられていたら、岡崎もゴールを決めたことだし・・・と、じゅうぶん満足できたんですけどね。


開幕ゴールを決めた岡崎慎司の評価は?

試合開始早々失点し、今シーズンもまた降格圏内で苦しみそうな悪い雰囲気を、岡崎のゴールですぐに取り返せたのは大きい。

得点以外でも相手ディフェンダーと競うことで、スローインやコーナーキックにつながるプレーも多かったし、守りから攻めるというレスターの戦い方では、やはり必要な選手と印象付けられたと思います。

選手を採点している英国のメディアの多くが、この日の岡崎には「7.0」と、敗戦のわりには高評価。


独自の採点システムで評価する「whoscored.com」でも、岡崎は「7.4」とバーディの「8.3」に次いで高い評価を得ています。

ポジション争いはまだ楽観できない

自陣でクリアボールやセカンドボールを拾い、攻撃に転じるところで相手につぶされるシーンもまだまだ多いけど、うまく身体を使ってなんとか味方にボールをつなげたり、前方へ蹴ってバーディを走らせるシーンも作れていた。

岡崎がセットプレイの流れから1点を取ったこともあり、レスターのコーナーキックやロングスローの場面では、相手選手が岡崎に抱きつくかのようにしつこく密着していました。

相手にとっては嫌だな~と思われるくらいの選手になれば、監督も起用せざるを得ない・・・はず。


先発はバーディが確定として、スリマニ、イヘアナチョ、ムサ、ウジョアらと残る1つのポジションを争う立場の岡崎。

開幕戦ではムサとウジョアがベンチ入りしていなかったけど、岡崎もじゅうぶんベンチ外に追いやられる可能性があるだけに、まず開幕戦で結果を出せてほんとに良かったです。

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