この時間帯のドラマ枠としてはちょうど30周年ということで、キャスティングも豪華。果たしてどんなドラマになるかと注目していたので、感想や視聴率を書き残しておきます。
貴族探偵のあらすじ
女性探偵・高徳愛香(武井咲)のクライアントの玉村依子(木南晴夏)の屋敷で行われたホームパーティーで殺人事件が発生する。屋敷は戸締りがなされ外部からの侵入の可能性は低く、警察はパーティーに参加し、屋敷に宿泊していた友人たちから話を聞く。そこへ執事で山本(松重豊)と名乗る男性が現れ、「我が主が皆さまと会うことを臨んでいる。」と伝える。刑事とパーティーの出席者らが、屋敷付近に設置された天幕へ案内され、執事の主である貴族探偵(相葉雅紀)が登場。この事件を解決するという。
こうして貴族探偵の使用人たちが情報収集を行い、事件の真相を明らかにしていく・・・
面白くない、つまらない?貴族探偵の感想(ネタバレあり)
「貴族探偵」を見終わった後の率直な感想としては、あまり面白くないかなぁ・・・というものでした。ゴールデンタイムではない、遅い時間帯に放送されるようなドラマという感じ。これは個人差で好き嫌いが別れると思うけど、もっとシリアスな世界観を想像していたので、ダジャレやギャグみたいなおちゃらけた要素が邪魔に思えた。
殺人事件の現場ということを考えると、鼻形雷雨(生瀬勝久)のキャラもふざけすぎにみえ、ウケを狙ったんだろうけど、逆につまらなく感じさせられる。もちろん生瀬勝久さんが悪いのではなく、そういう設定なんだからしょうがないのですが・・・。
ドラマの一つの見所であろう貴族探偵対女探偵の推理対決も、少々迫力不足。一話では高徳愛香が貴族探偵を犯人と推理するのですが、ドラマを見ている側としては、そんなはずはないと思っているので、なに頓珍漢な推理しているんだ?と拍子抜けしてしまった。
女探偵がまず、これが本当に事件の真相かも!?と思えるような推理を展開し、事件を解決したかのように見せておいて、その推理を貴族探偵が覆す・・・みたいに、どちらも高度な推理対決をしてくれたら、面白かったのにな・・・と。
貴族探偵と相葉雅紀について
公式サイトでは貴族探偵の自らは推理をしないということで、前代未聞のミステリードラマと紹介されたりもしています。でも推理しないがために、主演の相葉雅紀さんもまるでコントのように貴族を演じている風に見えちゃって、あえてあぁいう演じ方をしているのか、あれで精一杯なのかわからないけど、なんかドラマの世界観に浸りにくかったです。ドラマを見る前までは、織田裕二主演のドラマ「IQ246~華麗なる事件簿~」に似てるのかなぁ・・・なんて想像をしていましたが、それともちょっと違った。
貴族探偵の役割としては、漫画の名探偵コナンの毛利小五郎を思わせる。
毛利小五郎は偶然、あるいは自ら事件に関わり、人脈を活かして現場にも入ることができる。しかし実際に情報収集するのはコナンで、謎解きもコナンがする。貴族探偵もなんか似てるな~・・・と。
貴族探偵を主人公と思うと物足りないけど、貴族探偵を毛利小五郎、使用人たちはコナンとその仲間たちとみなせば、ドラマとして楽しめそうかな・・・とも思いました。
貴族探偵の視聴率
貴族探偵の第一話の視聴率は11.8%でした。豪華なキャストということで、なんとか2ケタは超えるかもしれないと予想していましたが、思っていたよりは高かったですね。2ケタ維持するのは難しそうだけど、前クールで放送された「突然ですが、明日結婚します」のワースト記録を更新することは、たぶんなさそうです。