【小さな巨人】面白い?第一話の感想(ネタバレあり)

2017年4月16日

ドラマ

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TBS日曜21時放送のドラマ「小さな巨人」がスタート。

刑事モノドラマによくある、毎回事件を捜査して犯人を逮捕するという、1話完結型のスタイルとは異なるドラマ。大まかなあらすじと感想を書いておきます。

小さな巨人のあらすじ(ネタバレあり)

エリート刑事が警視庁から所轄へ

将来は警視庁捜査一課長と目される捜査一課係長の香坂真一郎(長谷川博己)が主人公。一つ事件を解決し、前捜査一課長の三笠洋平(春風亭昇太)と料亭で会食をしていた。そこへ現捜査一課長・小野田義信(香川照之)が現れる。

会食後、香坂は料亭の前で一台の車に目が止まる。飲酒運転の疑いがあるとして引き止めるも、検査する道具はないので、応援が駆けつけるのを待っていたが、その場から去られてしまう。その際、車に偶然傷がついてしまった。


翌日、飲酒状態の警察官に車を傷つけられたとニュースで報じられる。事実確認のため監察官から呼び出されるも、香坂は黙秘。しばらくすると捜査一課長・小野田も呼ばれる。昨夜の会食の場に居合わせて、香坂にも酒を注いでいる。ごまかすこともできたが、小野田は事実を語った。

結果、香坂は芝警察署への移動を命じられる。


誘拐事件が発生

本来の予定よりも1日早く所轄に顔を出す香坂。部屋には誰の姿もなく、仮眠を取っている渡部久志(安田顕)だけがいた。この日芝警察署内で、IT企業ゴーンバンク社の社長・中田和正(桂文枝)が誘拐される事件が発生し、会議が行われているところだった。


誘拐犯から連絡があり、身代金をトランクに入れ東京駅まで息子の中田隆一(加藤春彦)が運ぶように要求を伝える。また、その際に警察が動いていることがわかれば、人質は殺害するという。

指示通りに身代金を用意し、息子は身代金の入った複数のトランクを指定された場所に置いていく。その中の一つのトランクが不審者に持ち去られてしまう。あわてて見張りをしていた所轄の刑事が取り押さえるも、置き引きの常習犯だった。これが誘拐犯にばれ、その後、連絡は途絶えてしまう。


所轄のやり方で犯人を突き止める

捜査が行き詰る中、香坂は手がかりを得るため、所轄の刑事に情報収集を命じる。すると公園で遊んでいた園児が、誘拐現場らしきシーンを目撃していたことがわかった。

香坂と渡部、それに監視役で香坂についてきた山田が、公園で子どもの証言を元に検証する。傾斜の関係で170cmの身長では、子どもの証言するような姿は見えない。しかし身長190cmなら、視認できるという身体的特徴が浮かび上がる。そしてまさに誘拐された地点と思われる場所で、中田社長の所持品が発見される。

身体の特徴と中田社長に関わりのある人間ということで、一人の人間が浮かび上がる。社長の息子の中田隆一と交際していた風見京子の父、風見康夫であった。

所轄と警視庁の壁

香坂と渡部が風見康夫の会社、自宅へと向かうも、すでに警視庁捜査一課が現場で捜査をしていた。香坂についていた山田が知らせたらしい。

やがて風見康夫が人質と潜伏している家屋も見つかり、突入の準備がなされる。


渡部は風見康夫を自首させようと説得を試みる。このことが捜査一課に知られ止めさせられそうになり、香坂が小野田に懇願するも、所轄の刑事は信用できないと拒否されてしまった。

しかし風見から渡部へ電話がかけられる。説得がうまくいき風見は自首するつもりだったようだが、直後に小野田が突入命令を下してしまった。


こうして事件は解決。
帰宅の途につく小野田を香坂が待っていた。

「私は所轄刑事として、捜査一課のあなたと戦ってみせる。」

香坂の断固たる決意を聞き、小野田は去っていった・・・


小さな巨人の感想

ドラマの冒頭では、警視庁捜査一課の香坂と、別の事件を追っていた所轄の刑事・渡部が偶然現場のホテルで遭遇する。このとき香坂は所轄の刑事に対し、高飛車な態度を取ってしまいます。

しかし香坂自身のミスから、その見下していた所轄への移動を命じられてしまう。始めは主人公の警視庁内での出世争いが大きなテーマと思っていましたが、そうではなかったんですね。


主人公が所轄へ移動となったことで立場の違いをイヤでも認識することとなり、警視庁と所轄の間にある確執や溝、対抗意識といった点が出てきます。

香坂はいつか警視庁へ戻るために、無能と見下していた人間の多い所轄でがんばって見返す・・・とも思ったけど、話が進むに連れ、所轄の刑事を受け入れることで仲間意識みたいなものが芽生え、所轄が警視庁の人間に一泡吹かせるといった痛快劇になるのかな・・・なんて思いました。


本庁と所轄が対立するというドラマでは「踊る大走査線」がありますが、あれとはまたテイストが異なる。舞台は警察なんだけど、政治や大企業の権力争い、出世争いを見ているかのよう。劣勢な状況から大逆転!・・・みたいな印象で言えば、「下町ロケット」や「半沢直樹」あたりが思い浮かびます。

始めに想像していた内容とは少し違いましたけど、これから話がどう展開していくのかなど興味が沸き、面白いドラマでした。

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