日テレのドラマって、面白いと思う作品はあまりなさそうな印象ですけど、「ボク、運命の人です。」はどうだったでしょうか?あらすじや感想などを書き残しておきます。
ボク、運命の人です。のあらすじ(ネタバレあり)
女性運のない男・正木誠(亀梨和也)が主人公。ウォーターサーバーを取り扱う会社に勤務し、この春、東京のオフィスに転勤してきた。ある日、誠の部屋に謎の男(山下智久)が現れる。男は神だと名乗り、誠に隣の会社で働く湖月晴子(木村文乃)と年内に結婚し、子どもを産まないと、地球が大変なことになると説明。謎の男は誠が幼いときから、晴子とは何度か会っていることも告げ、誠も謎の男の言葉を信じ始める。
オフィスがあるビルのエレベーターで誠と晴子が乗り合わせる。エレベーターから2人とも降りた際、誠は晴子に思い切って話しかける。
「驚かないで聞いてください。あなたは僕の運命の人らしいんです。」と告白。しかし晴子に不審者扱いされ撃沈。
出張先の最寄り駅でも晴子と遭遇。改めて過去にも会っていたことなどを説明するが、気持ち悪がられて「二度と話しかけないでください」と、完全に嫌われてしまった。晴子に拒否られたことで、帰宅後、謎の男に八つ当たりする誠。
さらに別の日。前の彼女と行く予定だったコンサートに一人で向かった誠。演奏を聴いているうちに、野球の試合で負けた学生時代を思い出す。このとき球場の外で悔し泣きしていると、対戦相手の学校の生徒だった晴子に、声をかけられていたことを思い出した。
やがてコンサートの演奏が終わり、誠は一人立ち上がり、拍手を送る。すると少し離れた席で、もう一人立って拍手をする人物がいた。晴子だった。お互いの存在に気づき驚きの表情を見せる二人・・・
ボク、運命の人です。の感想
見終わった直後の感想を一言で言うなら、「面白かった」です。謎の男・山Pのことを半信半疑ながらも、行動に出る誠。しかし要領の悪さというか、伝え方に問題があり、晴子に気味悪がられてしまう。
ほぼ見ず知らずの人に言葉で説明され、だから運命です・・・と言われても、「はい」とはならないですよねぇ。
相思相愛なら運命というものを容易に信じられるかもしれませんが、自分のことを知らない人に運命を感じてもらうのは、けっこう難しそう。
身も蓋もないことを言えば、誠だけでなく、晴子のほうにも神様が現れればいいのでは?とも思った。それを言ってはドラマにする意味がないけど・・・。
でも、人に騙されやすそうだけど真面目な好青年の誠と、現実的でクールな晴子は魅力的で、この先どのようにして2人の距離が近くなっていくのかと、単純に興味が持てる内容でした。
ボク、運命の人です。を見て、運命についてちょっと考えた
自分自身では、運命というものを真面目に考えたことはないかなぁ。スポーツ選手や有名人なら運命めいた話を聞くし、確かに運命だったのかも・・・・と思えることもありますが、自分では運命を感じたことはないです。偉人が産まれるためには両親が必要。世界にとっては両親は結ばれるべき運命だった・・・というのはいちおう理解できる。
でも、その両親が本当に愛し合っているかどうかは、他人にはなかなかわからない。一方には他に好きな人がいるけれど、偉人が産まれるために、運命の力でそんなに好きでもない人と結ばれてしまった、そんな運命では悲しい。
いいセリフだなぁと思うものもありました。交際していた女性が美人局で、自分の女運の悪さに誠が嘆き悲しんでいると、謎の男・ヤマPがこう言うのです。
「出会うべき運命の相手がちゃんといるからだよ。だから運命が君の邪魔をして正しい道にグッと戻そうとしているわけ。」
ふだん運命なんてまったく意識していないので、その発想は自分にはなかった~。
ドラマでは、晴子の同僚の四谷三恵(菜々緒)が、誠と晴子の話を聞いて「それ絶対運命だよ」言っていたけど、自分ではなんとも思っていなくても、自分が信頼する人に「それは運命だよ」って言われたら、信じてしまうこともありそう。
とはいえ、好きでもない人を好きになるかと言われると、う~ん・・・・って思っちゃいますけど。
運命ってなんだろうね・・・
このドラマを見てそんなことも感じました。