平常では対応しきれない事件などが発生することを想定し、特殊な技術、能力を持つ人物を集めた部隊、公安機動捜査隊特捜班の活躍を描くドラマです。
第1話の簡単なあらすじや、見終えたあとの率直な感想などを書き残しておきます。
「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」第1話のあらすじ(ネタバレあり)
公安機動捜査隊特捜班が初出動
警察庁警備局長・鍛冶大輝(長塚京三)の働きによって、有事に備え公安機動捜査隊特捜班が結成されました。メンバーは班長に吉永三成(田中哲司)、稲見朗(小栗旬)、田丸三郎(西島秀俊)、樫井勇輔(野間口徹)、大山玲(新木優子)の5人。宗教団体にいる協力者からテロの計画があると知らされ、公安機動捜査隊特捜班に初の出動命令がかかる。狙われたのは文部科学大臣。地元の支持者との会食をし新幹線で帰京、自宅へ戻るスケジュール。計画を実行するとしたら新幹線ということで、特捜犯一行が駆けつけます。
宗教団体の元信者という情報が伝えられていたので、田丸がすぐに確保。しかし実行犯はもう一人いて、そちらは稲見が取り押さえますが、犯行に使われる時限爆弾の残り時間が少ない。稲見は新幹線を急停車させ、犯人と爆弾もろとも、ドアの外から川に飛び込んだ。
水中で爆破が起こるものの、稲見と犯人は無事。こうして大臣襲撃の計画をギリギリのところで阻止するのでした。
外務大臣の息子が人質に・・・
翌日、新たな事件が発生。現職の外務大臣の息子、宇田川圭介(白洲迅)が首に爆弾が巻かれた状態で、オフィスビルが並ぶ広場に現れる。右手には携帯電話がテープで固定され、そこから犯人の指示が出され行動している様子。
犯人の目的は、外務大臣が19時のテレビ放送に出演し、権力を使って息子の数々の罪をもみ消し、隠蔽したことを公表し、謝罪すること。それができなければ、爆弾を爆破させるという。
公安機動捜査隊特捜班も出動し状況を確認。犯人からの許可が出たと、息子が水をくれと要求。田丸がペットボトルを運ぶ役となり、息子から情報を聞き出す。息子は友達の佐川知広から話を聞いてみてくれと話す。
現場から犯人像を推測
稲見と田丸は佐川知広の自宅へ。逃げようとする佐川を捕まえ、現場に止めてある車両まで連れて行き、そこで班長の吉永が尋問する。もみ消された事件から怨恨の線が出るも、被害者家族や関係者を容疑者とするには数が多すぎて絞れない。皆が行き詰まりを感じたところで稲見が、どうして犯人はここを選んだのか・・・と疑問を口にする。見せしめや復讐のためなら、もっと多くの人がいるほうが良い。ここでなければいけない理由があるのか・・・と考える。
大山に調べてもらった結果、女子大生が暴行され自殺したという週刊誌の記事があった。佐川に確認すると、事実のようだ。
犯人の要求する19時まで残り10分を切ったところで、息子に電話の着信。父親の外務大臣からでした。父親からの電話とわかり、きっと助かると安堵した表情が険しくなっていく。会話の内容まではわからないものの、犯人の要求に従わないという報告であろうことは簡単に推測できた。
事件解決かと思いきや・・・
絶望感から泣きだす息子。少し離れたところに警察官が一人、警備のため立っている。左手に持っていたものを右手に持ち替え、おもむろに腕を伸ばす。手に持ったものはなにかの装置のようで、スイッチを押そうとした瞬間、「鳥越さん」と声をかけられる。警察官が振り向くとそこに稲見が立っていた。女子大生の事件について同情を寄せる稲見。会話することで警察官の視線は稲見のほうに向いている。するとほかのメンバーが、息子に取り付けられた爆弾を解除、犯行を未然に防いだ。
「悪くない計画だった」と稲見が言うと、「私が計画したのではない」と鳥越。鳥越の状況を知る平成維新軍と名乗るものが大臣の息子を拉致、爆弾を用意し、鳥越は指示通りに動いたと供述する。
数時間後、公安機動捜査隊特捜班の拠点。テレビのニュースで今日の事件について報道されるが、大学生のイタズラという形で伝えられている。そこへ吉永の電話が鳴る。上役からのようで、大山に警視庁のホームページを出せと命じる。
そこにはなにやら文章のみが表示されている。ニーチェの一節が引用され、文章の最後に平成維新軍の文字がある。吉永によると、すべての官公庁のホームページがハッキングされ、このような状態だという。
その後は、各自それぞれの時間を過ごす様子などが流れて終わり。
「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」第1話の感想
冒頭では文部科学大臣襲撃の事件を速やかに解決。翌日の外務大臣とその息子を狙った事件も、結局は大きな被害が出たりすることもなく、事件そのものに対しては、やや物足りなさ感がありました。でも、初回ということで登場人物やドラマの設定を説明するための回だったのかなぁ・・・と。むちゃくちゃ面白かった!とか、ストーリーに引き込まれる!というほどではなかったけど、公安機動捜査隊特捜班はどんな人の集まりなのか・・・と興味を持ちながら見ていたので、普通に面白いドラマだなと思いました。
クセのあるキャラが集められ特殊な部隊を組織し、活躍するというストーリーは、これまでにもいくつか作品があります。このドラマをみて設定がなんか似てるな~と始めにパッと思いついたのは、岡田准一さん主演の「SP 警視庁警備部警護課第四係」でした。
原案・脚本は金城一紀氏。なんか見覚えのある名前だと思ったら、「SP」も同様に脚本を担当。他には主演の小栗旬さんが刑事役を務めたドラマ「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」というのもある。いずれも面白く好きなドラマです。
「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」も同じくらい面白くなりそうな予感はあるけど、どうだろう?
一つの見所になりそうなのは、平成維新軍という謎の組織との対決。もしかしたら今回登場した人物の中にも、組織側の人がいるのかなぁ・・・なんて思ってみたり、最後に流された稲見の2年前のシーンはどういうことだろう?と想像してみたりと、自分なりにけっこう楽しんでます。
「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」第1話の視聴率は?
ビデオリサーチ調べによると、「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」の初回の平均視聴率は13.9%。前クールの「嘘の戦争」は初回が11.8%、最高でも2話の12%でしたから、思っていた以上に視聴率は高かったですね。これからどんな事件が発生するのか、登場人物の謎めいた部分など、続きを見てみたい・・・と思わせてくれるドラマでした。