浅田真央が引退!五輪と人々に与えた影響は国民栄誉賞に値

2017年4月11日

スポーツ

t f B! P L
女子フィギュアスケート選手の浅田真央さんが10日、自身のブログで引退することを発表しました。

復帰してからは自分が望むような結果を出せず悩むことも多くなり、去年の全日本選手権を終えると、自分を支えてきた目標が消え、気力もなくなった・・・と書き綴っています。

まだまだ現役でいてほしいという気持ちと、じゅうぶんよくやった・・・という気持ちがあるので、個人的にはなんともいえない複雑な気持ちです。


浅田真央と五輪

浅田真央という存在を知ったのは、今から10年以上も前。安藤美姫さんとともに、フィギュアスケート人気が一気に高まったような記憶が残っています。

2006年のトリノ五輪で出場なるか・・・と注目されましたが、残念ながら年齢制限でひっかかり出場を果たせず。2010年のバンクーバーでは惜しくも銀メダル。2位でも立派な成績だけど、やはり金メダルを取ってほしかった。

そして2014年のソチ五輪。フリーでは高度な技を披露するも、ショートプログラムでのミスが響き6位。


約1年間の休養を経て復帰。うれしい反面、ほんとに大丈夫なんだろうか?と、心配な面もありましたが、復帰直後のシーズンはまずまずな結果。

しかし今シーズンはグランプリシリーズのスケートアメリカで6位、フランス杯で9位と低迷。全日本選手権では自己ワーストの12位となり、世界選手権への出場を逃す結果に。

平昌五輪では日本代表枠は2つしかなく、五輪出場は現実的には困難なものとなり、自身がブログで書いたように、目標が消え、気力がなくなり、引退を決断するに至るわけです。

金メダルには届かなかったけど・・・

初めは年齢制限、最後は人数枠の制限と不運な面もありますが、心身ともに最高の状態で五輪出場できたのは2010年のバンクーバー五輪の1回だけというふうにも思え、やはりそこで最高の結果を手にすることができなかったことが悔やまれます。


しかし金メダルを取ってしまうとプロへ転向するケースもあるので、銀メダルに終わったからこそ、その後の数年間、選手として活躍する姿を見ることもできたという見方もできる。

金メダルを取ってすぐにプロへ転向されるのと、取れずに競技生活を続ける・・・果たしてどちらが良かったのか?と問われると、自分ではどちらが良いのか判断できません。


浅田真央が人々に与えた影響は国民栄誉賞に値する

今でこそ普通にフィギュアスケートがテレビでも放送され、高視聴率を記録しますが、浅田真央さんが登場する以前は、とくに華やかな印象もなく、どちらかといえばマイナースポーツのイメージでした。

2000年以前に活躍した女子の選手では伊藤みどりさんの名前くらいしか知らず、あとはタレント活動していた渡部絵美さんが昔は選手だったというのを番組で知ったくらい。


しかし浅田真央さんが女子フィギュアで注目されると一変。フィギュアスケートは冬季スポーツの中でも人気のカテゴリーとなります。

荒川静香さんがトリノ五輪で金メダルを取ったことや、安藤美姫さんの活躍も大きな話題にはなりましたけど、日本でこれだけのブームとなったのは、浅田真央さんの存在があったからだと、個人的には思っています。


プロ野球で言えば王貞治さん、長嶋茂雄さん。女子マラソンと言えば高橋尚子さん。女子レスリングと言えば吉田沙保里さん・・・というように、浅田真央さんも女子フィギュアの代名詞的な存在として、多くの人の記憶に残る活躍を見せてきました。

名前を挙げた方々と同様、国民栄誉賞を与えても、なんら差し支えないくらい。それに値する素晴らしい選手でした。

QooQ