【嫌われる勇気】最終回のあらすじと感想(ネタバレあり)犯人は意外な人物!?

2017年3月23日

ドラマ

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木曜22時放送のドラマ「嫌われる勇気」が最終回でした。

アドラー心理学を解説した書籍「嫌われる勇気 自己啓発の源流・アドラーの教え」を原案に作られ、そのアドラー心理学の特徴をよく現した女性刑事が主人公の刑事モノドラマです。

嫌われる勇気、最終回のあらすじ

18年前と同様、誘拐された庵堂蘭子(香里奈)。
当時と同じ場所に監禁されていたが、実行犯の土方登志郎(寿大聡)が何者かに射殺されたところから、最終回が始まります。


庵堂蘭子が監禁されている場所に、最初にたどりついたのが、帝都大学文学部心理学科教授の大文字哲人(椎名桔平)だった。実行犯の土方登志郎の上司でもある。

「先生はどうしてここに?」と問いかける庵堂蘭子。

そこへ庵堂蘭子のバディ、青山年雄(加藤シゲアキ)と大文字哲人の助手・間雁道子(飯豊まりえ)もやってきた。
大文字哲人が犯人であり黒幕のメシアなのではないかと疑っている青山年雄は、床に落ちていた銃を拾うと、大文字哲人に庵堂蘭子から離れるよう命じる。


場面が変わり、鑑識課の梶準之助(正名僕蔵)と村上由稀菜(岡崎紗絵)が、いつものように梶の奥さんについて会話しながら現場検証。現場には警察関係者のほかには、土方登志郎と大文字哲人の足跡しか残っていなかった。
「信じられないよな、あの先生が黒幕だったなんてさ・・・」と梶準之助がつぶやく。


警察の取調室では、庵堂、青山の上司である警視庁捜査一課8係係長・半田陽介(升毅)が直々に、大文字哲人に事情聴取を行っていた。

大文字哲人の職場の部屋から18年前の誘拐事件に関する資料などが見つかり、それについて問われると、わからない、覚えてないと答える大文字教授。そのやり取りに業を煮やしたのか、青山年雄が部屋の乗り込み、「あなたが指示したんじゃないんですか?今回土方と近藤を殺したのもあなただ、あなたがメシアなんだ!」と激昂しながら強く迫る。

「これ以上お答えすることはありません、失礼させていただきます」と取調室から退室する大文字哲人。廊下では庵堂蘭子と助手の間雁道子が待っており、「忘れ物です、研究室においてありました。」と大文字教授は庵堂蘭子に白いハンカチを手渡す。


翌日、大文字教授の研究室を訪れる、庵堂と青山。

「お待ちしてました。」と2人を迎える大文字哲人に、
「これはどういうことですか?」と、1枚の紙切れを見せながら庵堂が訪ねる。

その紙には「メシアは警察内部にいる。明日の10時、研究室で待っています。」とメッセージが書かれていた。
昨日、取調室から出て帰る際に、忘れ物として庵堂に渡したハンカチの中に、メモが入っていたわけです。


「庵堂君の知らない過去について、お話しましょう。」と大文字教授が語り始める・・・。


犯人は意外な人物(ネタバレあり!)

こうして大文字教授の知り得る情報から、18年前の誘拐事件の真相が徐々に明らかとなり、一人の警察関係者にたどり着きます。


大文字教授が庵堂蘭子に渡したメモにあったメシアは警察内部という言葉。
18年前の事件も絡むなら、今現場で捜査している若い刑事たちは違う。

となると、年齢的に関係していそうなのは・・・まさか係長?

なんて思ったけど、もう一人ベテランの方がいたんですね。先生が黒幕だったなんて・・・と言っていた、鑑識課の梶準之助。彼がメシア、つまり犯人だったのです。


庵堂蘭子が昔自分が誘拐された現場に連れて行き、梶さんはあの日そこに白い花が咲いていたという犯人しか知りえない情報を口走ってしまう。
そのやり取りを聞くまで、彼が犯人とはまったく予想していなかったので驚いた。


当時、学生だった庵堂蘭子を誘拐した動機は、ある冤罪事件を公表させるための交渉に利用することでした。

庵堂蘭子の父親・庵堂道則(勝村政信)を殺してしまったのも彼で、冤罪は公表されず、冤罪はなかったと庵堂道則に言われて、正気を失い犯行に及んでしまった。




正義感はあったけど、奥さんを亡くしたこともあり、暴走してしまった。
そう、いつも部下の村上由稀菜に話していた奥さんは、実際にはもうこの世にはいなかったのです。

序盤のほうでは夫婦仲が完全に冷めているような印象だったのに、最終回が近づくころには、関係が改善したようなことを語っていました。
そもそもこの夫婦エピソードいる?と思ってたくらいだし、いまさら仲が良い話をすることに、何の意味があるのだろう?と思ったことはあったんですけどね。

まさかもう亡くなっていたとは・・・。


嫌われる勇気の感想

基本的には1話完結のドラマですが、初回に学生だった庵堂蘭子が誘拐されるシーンを出すことで、最後のほうではそれにまつわる事件も解決するという、ストーリー性も併せ持つ形式。当初思っていたよりは興味を持って見ることができました。

アドラー心理学を絡めるため、刑事モノドラマとしてはやや違和感みたいなものもありましたが、庵堂蘭子を例に、大文字教授を通してアドラー心理学の特徴を説明するというスタイルも、けっこう楽しめた。

ただ、心理学が前面に押し出るぶん、刑事モノとしての面白さみたいなものは薄まっちゃったかな・・・という感じです。

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