長谷部誠選手は３月１１日のバイエルンとのリーグ戦で、相手のシュートをクリアする際にゴールポストに衝突、左足のすねを負傷。
６針縫うほどのケガだったようですが、大事には至らず、本人もＳＮＳでケガについてコメントするくらいですから、たいしたことはない・・・と思っていました。
ところがワールドカップの予選に出場する代表メンバーが発表されたあとで、「無期限の離脱」というニュース。
アジア最終予選はどうなるのでしょう？
まずは日本で検査
日本のメディアでは「無期限の離脱」という表現で報じられたので、長谷部誠のケガが当初思っていた以上に深刻なもので、完治するのはいつになるのかわからない・・・というふうに思われていました。しかし時間が経つに連れて新しい情報が入ってくると、最初のニュースとは少々ニュアンスが違ってきました。
ドイツのニュースによると、クラブでも長谷部誠の左ひざを検査をしたところ、状態が良くないかもしれないということで、練習は休み、リーグ戦も欠場。
今後どうするか方針を決めるために日本でも精密検査を行い、今どんな状態なのかを見極めて、必要なら種術もするということらしい。
検査の結果しだいでは手術となる、そしてどんな手術がなされるかは今の段階では誰にもわからないので、完治するまでの期間もわからない。
そういう意味での「無期限」という表現だったわけです。
検査の結果、軽い炎症で、数日休養すれば試合でプレーできるということも、じゅうぶん有りえる。
ほんと、たいしたことないと良いんですけどね。
長谷部誠不在による日本代表への影響
長谷部誠はおそらく試合に出られない
日本代表チームはすでにＵＡＥのアルアインに来て、試合に備えて練習をしています。そこに長谷部誠も来て、２１日の火曜日に日本へ帰国し、検査を受けるとのこと。
日本時間の２４日午前０時３０分に試合開始ですから、残念ながら試合に出場することは、おそらくないでしょう。
そうなると長谷部不在という中で、試合をすることになります。
守備的なミッドフィルダーというポジションは、代わりになるような選手がすぐには見つからないほど難しいポジションであり、とくに攻守にわたってバランスを取ってくれる長谷部誠は欠かせない存在でした。
そこがぽっかり空いてしまうわけです。
長谷部誠の代わりの選手は？
誰が代わりを務めるのか？長谷部誠が試合に出られない可能性が高いとわかっていても、バックアップメンバーから代わりを召集をせず、今のメンバーのまま、試合を向かえるようです。
長谷部と同じポジションで召集された選手は、山口蛍、今野泰幸、髙萩洋次郎の３名。
２ボランチで考えていたのなら、当初は長谷部誠、山口蛍のコンビが最有力だったと思うので、山口と誰が組むかということになります。
今回、代表試合数８７試合の今野泰幸が選ばれているので、出るとしたら今野でしょうかね。
ある程度はやってくれると思いますが、なにせ代表に選ばれるのは２０１５年５月以来と、かなりブランクがある。
周りのメンバーも戦術やシステムも変わってきているので、長谷部誠が出られないから代わりにうまくやってくれ・・・と急に言われても酷です。
髙萩洋次郎は守備を買われて呼ばれているわけではなく、なによりハリルホジッチ監督体制では初の召集。
いきなり先発出場させて結果を求めるのは厳しい。
他に酒井高徳が所属クラブのハンブルクでボランチのポジションをやっていますが、代表ではサイドバックですからね。
クラブでやっていることをそのまま代表でやればいい・・・というわけにもいきません。
ロシア大会までは長谷部誠で・・・
ロシア大会までは長谷部誠がレギュラーであり、キャプテンと思っていたし、そうじゃない場合のことなんて考えたこともなかったです。しかし長谷部誠不在というのが現実として起こると、代わりを見つけるのがいかに難しいポジションだったかを、実感させられます。
たんに一人のプレーヤーというだけでなく、長らくキャプテンとしても存在感を発揮していましたからね。
クラブで同じポジションでプレーしている選手を代わりにプレーさせれば良い・・・という単純な話でもない。
そしてもし長谷部誠のケガが思っていた以上に重傷で長期離脱するとなれば、ワールドカップの予選を突破したとしても、本大会でプレーできるほど回復しない、あるいは間に合わない可能性もある。
できるだけ長く代表でプレーしてもらいたいけど、長谷部誠が代表にいない場合のことも、考えなくてはならない日が来てしまった・・・。
今はＵＡＥ戦、そのあとのタイ戦でなんとか勝ってほしい。
