【天皇杯決勝】鹿島アントラーズ対川崎フロンターレの試合結果と感想

2017年1月1日

Jリーグ スポーツ 鹿島アントラーズ 川崎フロンターレ

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第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝で、鹿島アントラーズと川崎フロンターレが対戦しました。

天皇杯決勝の試合経過と結果


【前半42分】
鹿島アントラーズが右コーナーキックを得ると、キッカーの遠藤康は低い弾道で中央へクロス。
ペナルティスポット付近で待ち受けていた山本脩斗がファーサイドへ、ヘディングであわせてゴール、鹿島が先制します。


【後半9分】
センターライン付近の鹿島アントラーズ側でボールを持った大島僚太が、ペナルティエリア手前の前線へ向けてパスを出すと、パスコースにいた小林悠がスルーし、三好康児にボールがわたる。
その三好を追い越しエリア内に侵入する小林悠にパスが出されると、ファン・ソッコと競り合いながらも小林悠が逆サイドめがけてシュートを放ち、同点。


【延長前半4分】
鹿島アントラーズがコーナーキックからニアへ走りこんでいた西がヘディングシュート、これはクロスバーにあたり、川崎フロンターレがいったんはクリア。

クリアボールを鹿島アントラーズがヘディングでつなぎながらボールを前へ送ると、直前のプレーでエリア内に残っていた西のところまでボールが届く。
川崎フロンターレは谷口彰悟のスライディングで西をつぶすことはできたものの、こぼれ球がすぐそばにいたファブリシオの足元に転がり、力強くシュート。
キーパーは為すすべなく、鹿島アントラーズの勝ち越しゴールが決まりました。

天皇杯決勝の試合結果


【スコア】
鹿島アントラーズ 2-1 川崎フロンターレ

【得点者】
42分 山本脩斗(鹿島)
54分 小林悠(川崎)
94分 ファブリシオ(鹿島)


天皇杯決勝戦の感想

鹿島アントラーズ

リーグ戦が終わったあと、チャンピオンシップ、クラブワールドカップ、そして天皇杯とハードなスケジュール。

クラブワールドカップでは決勝まで進み、レアル・マドリード相手に一時は勝ち越すなど大健闘したあとだっただけに、天皇杯は途中で敗退するのでは?と思ったりもしましたし、決勝戦も主力の金崎夢生が体調不良によりベンチ外で、試合には出られないこともあり、鹿島アントラーズの優勝はむずかしいかな?という気持ちもありました。


鹿島アントラーズのほうがやや分が悪いと感じていたとおり、前半から川崎フロンターレにおされ気味。

相手陣内で鹿島の選手がボールを持っても、味方はどこいった?と思うほど、川崎の選手に囲まれボールを失うなど、攻撃面ではだいぶ苦労しているような印象でした。

時間が経過するうちに鹿島もチャンスを作れるようになり、前半終了となる少し前に先制できたのが大きかった。


後半が始まると、わりと早い時間帯で川崎に同点とされますが、川崎も時間が経ってくると、前半に見せていたような運動量の多さは見られず、こうなるとお互い我慢比べといった感じ。

結果的に勝った鹿島アントラーズのほうが、メンタルの強さを感じさせる試合でした。


柴崎岳が海外クラブへ移籍するのかどうかはまだ定かではありませんが、Jリーグで活躍している外国人選手を獲得するなど補強も進んでいるので、来シーズンどれほどの結果を残せるか楽しみです。


川崎フロンターレ

リーグ戦やカップ戦など大きなタイトルを獲得したことがない川崎フロンターレ。

天皇杯も決勝まで進んだのは今回が初めてらしく、また風間監督のもと、ベストなメンバーで戦えるのはこれで最後ということもあり、モチベーションの高さを感じる。


Jリーグではトップレベルの攻撃力で試合開始から鹿島に攻め込む。

ボールも人も良く動くので、90分間の試合ではレアル・マドリードと互角以上に戦った鹿島でも、対応にだいぶ苦労しているようでした。


数多くのチャンスを作りながら得点は奪えなかったものの、攻撃し続けていればいずれ点は入る・・・そんな雰囲気はありました。
先制こそされましたが、小林の同点弾は見事なものでしたし、さらにポスト直撃となるシュートもあり、いつ勝ち越してもおかしくはなかったです。


しかし、時間の経過とともに運動量が落ちてきてからは精度も落ち、川崎の得点力は影をひそめる。

延長に入って森本貴幸が投入されましたけど、チームとしてどう点を取るかというより、個人でなんとかしてくれ・・・というふうに見え、あれだけの得点力を誇るチームもここらが限界かな?と感じました。


数年前まではあまり強いイメージの無かった川崎フロンターレが、当たり前のようにタイトルを争うレベルまで成長した。
あとは結果だけというところまでたどり着いたけれど、なかなかうまくいかないもんですね。

風間監督は退任、得点源の大久保嘉人の移籍も決まっている。
来シーズン以降も、今のレベルを保てるかどうかはわからない。

一度くらいは大きなタイトルを取らせてあげたいという気持ちと、このまま無冠でいてもらうのも、それはそれでチームの特徴として面白いかな・・・という、なんかよくわからない気持ちが半々です。

鹿島とは少し意味合いが異なりますが、来シーズンどうなるか・・・と、こちらもちょっと興味が沸きます。

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