NHK大河ドラマ「真田丸」最終回のネタバレと感想

2016年12月19日

ドラマ

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NHK大河ドラマ「真田丸」が最終回でした。

大阪冬の陣で和議が結ばれると、大阪城の堀が埋められてしまい、真田丸も解体。
その後、徳川勢に攻める口実を作られ、大阪夏の陣が始まった・・・というところから物語が進みます。

真田丸、最終回のあらすじ(ネタバレ)

真田幸村は、徳川家康の首ただ一つに狙いを定め、豊臣秀頼と浪人衆に策を講じる。
真田幸村の案は圧倒的に不利な状況のなか、それでも勝利へ確信の持てるものでした。


そして、いよいよ決戦のとき。


総大将・豊臣秀頼の出陣を待っている間に、毛利勝永の陣が徳川勢に攻撃される。
豊臣秀頼が出陣するのを待ちきれず、作戦決行、まず毛利勝永が徳川勢に攻め込み、続いて真田幸村も動いた。

この攻撃の前に徳川勢は防ぎきれず、徳川家康は陣を捨て逃げ出し、このまま徳川勢を蹴散らせば、豊臣勢の勝利は疑いようもなかったのですが、誤算がひとつ。

真田幸村に寝返りの疑いがあるなどと、大蔵卿局が豊臣秀頼の出陣に難色を示していたのです。

もちろん裏切りは徳川家康の策略。


戦場では豊臣秀頼不在をごまかすために、大野治長が千生瓢箪の馬印だけ持ち込んでいました。

毛利、真田の快進撃で戦況が有利になった、いま豊臣秀頼が出陣すれば、この戦は勝つ・・・と、豊臣秀頼の出陣を促すため、大野治長は大阪城へいったん引き返す。

豊臣秀頼を説き、いよいよ出陣というところで、知らせが入る。


大野治長が大阪城に戻る際、千生瓢箪の馬印も一緒についてきてしまい、それを見た周囲の味方の兵士のなかには、総大将が戦いに敗れ、城に逃げ戻ったと勘違いし逃亡しているとのこと。

さらに前夜に真田幸村に問い詰められ、自害したと思われていた豊臣家に恨みを持つ大阪城の台所頭、大角与左衛門が、大阪城に火をつける始末。


遠くからでも大阪城から煙が上がっているのが見えたことで、徳川家康は何かを察知、陣容を整え、反撃に出ます。
豊臣秀頼が出陣する、しないで決断を迷っている間に、すっかり形勢が逆転してしまった。


それでも真田幸村は単騎で徳川家康の目前までたどり着き、馬上筒で威嚇射撃。

徳川家康は、武士が武力で功を立てる時代は終わった、徳川家康を殺したところで徳川の世は変わらないと、時代の流れを説く。
真田幸村も薄々感じてはいたものの、自分がこれまで関わってきた人のことを思い、銃を構え発砲するも暴発。

徳川家康の息子、秀忠も駆けつけ、真田幸村を取り囲むのですが、真田幸村のそばに忍んでいた佐助が加勢。
なんとか窮地を脱し、付近の神社に逃げ込んだ。


真田幸村は負傷し、追っ手からは逃げられないと判断、切腹の準備をし、佐助が介錯人を務めるため傍らに立ったところで、真田幸村の登場するシーンは終わりました。


真田幸村は前日の作戦会議の後、茶々と面会し、作戦がうまくいった場合と、失敗に終わった場合の対処の仕方についても話している。
その助言どおり、豊臣秀頼の正室・千姫が使者として徳川家康の下へ向かっていった。

以降は大阪城の本丸が燃える様子と、どこかに避難して身を寄せ合う豊臣秀頼、茶々ら、豊臣家の人々が映し出される。
歴史上では豊臣秀頼と茶々は自刃とされていますが、ドラマではそこまでは描かれませんでした。

そして真田幸村の実兄・真田信之と徳川家康の家臣・本多正信が国造りの理想について語り合い、ナレーションが入って終幕。


真田丸、全話とおしての感想

初回から織田信長に攻め滅ぼされようかという武田家末期の状況からドラマが始まる。
大河ではよくありがちな幼少期の創作エピソードが省かれたぶん、初めから見ごたえがあり、とても楽しめました。

重厚さはあまり感じられず、現代風というか軽い印象もあったけれど、ドラマの世界観にわりとすんなり馴染めた。


真田幸村という人物に、それほど多くのエピソードはない。

見せ場といえるのは最後の大阪の陣くらいですから、それで1年を乗り切れるのだろうかと思っていたけれど、うまく周囲の状況と絡ませたなぁと、制作側のがんばりに感心しました。


見ていて一番楽しめたのが、人質として秀吉に仕えることになった大阪編。

人質として送り込まれたのに、後になぜ命を懸けてまで豊臣家に忠誠を誓ったのか、その辺のいきさつというか心情をよくは知らなかったので、ドラマを通して自分なりに想像できて興味深かったです。

ドラマを見る前までは、真田幸村という人物に対し、なんとなく知勇兼備の武将くらいしかイメージがなかった。実在した人物なのに人間性をあまり感じないというか、どこか空想的、偶像的な存在にも思えたのです。
しかしドラマを見始めてから、やはり実在した一人の人間なんだと、思えるようになりました。


そして、最後の舞台となった大阪の陣。
真田丸の建造、徳川家康への特攻、どちらも策としては悪くないように思えたけど、結果に結びつかなかった。


真田丸の取り壊しと特攻は、そういうことがあったという事実は知っていた。

でも特攻してどうなったのかまでは知らず、そのまま戦場を駆け巡って、乱戦のさなか討ち死にした・・・となんとなく思っていた。
つまり、いつどこでどうやって亡くなったのかまでは、まったく想像できていませんでした。


wikiでは神社で休んでいたところ、徳川勢の西尾宗次に見つかり、自ら首を差し出した、あるいは戦闘の末、討ち取られたとある。

あぁ、だから真田幸村の最期のシーンは、ボカした見せ方にしたのか・・・と。
ドラマなんだし、史実にしっかり沿うように話をつくらなくてはいけないわけでもない。

真田丸の真田幸村の最期は、あぁいう終わらせ方で良かったんじゃないかと思う。


1年を通して毎回欠かさず見てきたけれど、今思うとなんかあっという間に終わってしまったという感じがします。

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