鹿島アントラーズが遠藤、金崎の得点でマメロディ・サンダウンズに勝利!クラブワールドカップ準決勝へ進出

2016年12月11日

スポーツ 鹿島アントラーズ

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クラブワールドカップ2016の準々決勝で、鹿島アントラーズがマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)と対戦し、2-0で勝利しました。

各大陸の代表クラブと対戦するクラブワールドカップ。

鹿島アントラーズは開幕戦でオセアニア代表のオークランド・シティ(ニュージーランド)と対戦、2-1で逆転勝利し、中2日でアフリカ代表のマメロディ・サンダウンズというスケジュールでした。

アフリカで勝ち抜いてきたクラブだから弱いはずはない。
未知の相手に鹿島アントラーズがどこまで戦えるのだろう・・・と、興味深く試合を見ていました。

前半はマメロディ・サンダウンズが優勢

前半からマメロディ・サンダウンズの選手が鹿島アントラーズの最終ラインでボールを保持する選手に対して、積極的に追いかける。
鹿島アントラーズの選手もパスを回して相手の寄せをかわすのですが、相手陣内に入るとパスコースも少なくなり、窮屈なプレーをしているような印象を受けました。

鹿島アントラーズが全体的に押しあがっていたら、マメロディ・サンダウンズはスペースに人を走らせ、スピードで鹿島陣内に攻め込み、ヒヤッとさせられるシーンが何度かあった。

前半を見る限りでは、マメロディ・サンダウンズのほうが一枚上手かな?と。

後半は鹿島アントラーズが優勢

しかし後半に入ると、様相が少し変わる。

前半を踏まえて鹿島アントラーズがポジショニングの取り方や戦術を少し変えたのか、あるいはマメロディ・サンダウンズが鹿島アントラーズはそんなに脅威ではないと、守備より攻撃の意識を高めたのかは、両クラブの監督に聞いてみないとわかりませんが、マメロディ・サンダウンズのディフェンスがゆるくなり、選手間の距離が少し伸びていました。

そのため鹿島アントラーズの選手に対して寄せが甘くなり、状況を確認しながらボールをまわせるようになった。
相手をひきつけてボールを出したりもできるようになり、鹿島アントラーズが試合の主導権を握る形となりました。


すると後半18分、自陣から相手の背後を狙ったロングボールで、キーパーと五分五分となったボールを赤碕が右サイドに流れるようにキープ。
ファーサイドへクロスを放つと土居がヘディングで中央に落とす。

中央に詰めていた遠藤康がシュート!

コース的にはキーパーの正面でしたが、キーパーがボールをブロックしきれず後方へ転がり、鹿島アントラーズが先制。


初めに赤崎がキーパーにクリアされまいと、先にボールにさわり、キーパーをうまくかわしてサイドへ逃げたのも良かったし、クロスもすぐに中央ではなく、逆サイドへ振った判断も良かった。

土居と遠藤もあわてることなく、点を取る形が完璧でした。


金崎夢生が2試合連続得点

まだ1点差ですから試合の行方はわからない。
マメロディ・サンダウンズも反撃に出ようとするのですが、今度は鹿島の選手が相手に対し前からプレッシャーをかけ、思い通りにプレーさせない。

マメロディ・サンダウンズは前半のようなスピードを活かした攻撃ができず、焦りからかパスミスも目立つようになった。


このまま試合終了かと思われた終盤に、試合が動く。

鹿島アントラーズがディフェンスラインの少し手前でサイドへ展開。
守備陣の背後に鈴木優磨が走りこむと同時にボールが出され、鈴木が右サイドから崩しにかかる。

エリア内に侵入しようかというところで中央へマイナスのパスを供給すると、そこに詰めていた金崎がトラップしてキーパーの動きを見ながら冷静にシュート。

見事枠内にボールがおさまり、鹿島アントラーズが2点とリードを広げました。

金崎は開幕戦のオークランド・シティ戦に続き、2試合連続ゴール。

マメロディ・サンダウンズも一矢報いようと攻撃を仕掛けるのですが、鹿島アントラーズが守りきって2-0で勝利。

鹿島アントラーズ対マメロディ・サンダウンズの試合後の感想

いくらホームとはいえ、スケジュール的にやや厳しいこともあり、鹿島アントラーズが勝つのは難しいかな・・・というのが試合前の印象でした。

そしてその印象は、前半でよりいっそう高まった。

マメロディ・サンダウンズが攻撃するとき、スルーパス、あるいは後方からのフィードでボールが渡ると、鹿島の守備陣はドリブルする選手に追いついて止めることが難しそうでしたから、こんなプレーを当たり前のようにされたら、失点するのは時間の問題と思ったほど。

前半、サイドからのクロスをキーパーの曽ヶ端がかろうじて手で触ってコースが変わり、相手のシュートチャンスをつぶしたシーンなんか、失点を覚悟しましたから。


鹿島の攻撃のほうでは一度、タッチラインまで持ち込んでからマイナスの折り返しという形を作れるところまではいったんだけど、最後のパスを相手に阻止され、チャンスをモノにできず。

対人は相手のほうが強いし、パスワークも苦し紛れとなり、アフリカ王者との実力差を感じさせられました。


ところが後半は違うチームかと思うくらいにガラッと変わった。

相手も長旅で疲労や時差ぼけがあり、スタミナ切れだったのかな?

マメロディ・サンダウンズの攻撃はまだ迫力はありましたけど、前半ほどの怖さはなくなった。
守備の際には、鹿島のパス回しについていけなかったり、パスの出し手への対応も甘くなったりと、 後半はサイドチェンジも効果的でした。
鹿島の選手も相手の状態をわかっていたのかもしれないですね。

前半は格上の相手、後半は格下と戦っているような感じでした。


これで次は準決勝。
相手は南米王者のアトレティコ・ナシオナル。
その試合にも勝っちゃったら決勝へ、負けても3位決定戦があるので、今日、マメロディ・サンダウンズに勝ったことで、鹿島アントラーズはクラブワールドカップで、あと2試合戦うことになります。

べつに鹿島のファンというわけではないけど、日本のクラブが世界の強豪クラブと試合をするのですから、単純に楽しみにしています。

ただ鹿島は開幕戦から最終戦まで、10日間で4試合とハードなスケジュール。
コンディションの面だけが不安というか心配です。

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