契約期間は2017-18シーズンから4年間、契約料は年間5500万ユーロ、日本円にすると約64億円。
あまりの金額の多さに、一瞬4年間の総額で64億円?と思ってしまいましたが、1年間で64億円、それを4年間です。
楽天株式会社とFCバルセロナについて
楽天株式会社
社長は三木谷浩史氏でインターネットのショッピングモール楽天市場を運営。プロ野球では東北楽天ゴールデンイーグルス、サッカークラブではヴィッセル神戸と、プロのスポーツチームにも携わっています。
FCバルセロナ
スペインを代表するサッカークラブ。近年では国内リーグは優勝か2位、ヨーロッパの最高のカップ戦であるチャンピオンズ・リーグで5度の優勝を誇る世界でもトップレベルのクラブです。
プロのクラブであれば、ユニフォームにスポンサーのロゴなどをつけるのが一般的ですが、FCバルセロナは最近までスポンサーのロゴをつけていませんでした。
2006年にユニセフを通じて福祉活動を支援するということで、初めてユニフォームの胸の部分にロゴマークが入り、現在は主要スポンサーであるカタールの企業のロゴマークが入っています。
来シーズンからそこに楽天のロゴが入るようです。
過去最高のスポンサー料はいくら?
スポンサーとして1年あたり64億円という金額は、多いほうなのか?過去に契約されたケースを調べてみました。
サッカークラブのスポンサー料として最高額なのは、イングランドのプレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドが契約したアメリカの自動車会社、シボレーで5300万ポンド(推定)。
現在の日本円にすると1ポンドは約135円なので、約72億円ですね。
日本の企業ではタイヤメーカーの横浜ゴムが、2015-2016シーズンからイングランドのチェルシーFCのスポンサーになり、年間で4000万ポンド、日本円にすると約54億円で契約しています。
これまではこの横浜ゴムが2番目に多いスポンサー料でしたが、楽天株式会社が上回ることになります。
60億円規模の価値
クラブ運営において60億円以上のお金は、どれほどの価値があるのか?日本のサッカークラブと照らし合わせてみます。
Jリーグから発表された2015年度のJ1クラブの平均営業収入は33億4300万円。
そのうちもっとも収入があったクラブは浦和レッズで約60億円。
単純にみれば、楽天株式会社がFCバルセロナに支援する金額があれば、浦和レッズ並みのクラブが作れてしまうわけですね。
その浦和レッズの選手や監督などの人件費が約21億円。
こちらも単純計算で、浦和レベルの選手層でも、3チームぶんも賄えてしまいます。
ちなみにヴィッセル神戸の収入は約36億円。
平均より少し上回るくらいなので、それほどお金をかけているわけでもなさそうです。
楽天株式会社がFCバルセロナのスポンサーになり、期待すること
前述のようにユニフォームに楽天のロゴが表記されれば認知度は高まるので、宣伝効果としてはかなり期待できるでしょう。楽天株式会社の業績がアップして、楽天イーグルスやヴィッセル神戸が大物外国人選手と契約できたら良いですね。
また、FCバルセロナには世界でもトップレベルの選手が多数在籍しています。
オフシーズンにイベントか何かで、彼らがひょっこり現れるかもしれません。
少年サッカーの臨時コーチとして、メッシやネイマールが来る・・・なんてことも?
実現したら楽しみなのは、日本のクラブとの練習試合。
ヨーロッパと日本ではリーグ戦が実施される時期が異なり、主要なヨーロッパリーグは5月頃にシーズンを終えます。
休暇をとった後、新シーズンに向けて始動するのですが、このとき他クラブと練習試合をすることがあります。
昨年はドイツのボルシア・ドルトムントが川崎フロンターレと練習試合をすることもありましたので、もしかしたらFCバルセロナ対ヴィッセル神戸、もしくは日本代表レベルの選手を集めた選抜チームで試合ができたらいいな・・・なんて妄想してしまいます。