試合前の段階では浦和レッズが年間勝ち点73でトップ、同72で川崎フロンターレが2位。ともにホームでの戦いで、浦和は横浜Fマリノスに1-1の引き分け、川崎はガンバ大阪に2-3で敗戦。この結果、浦和レッズの年間勝ち点1位が決まりました。
年間勝ち点2位の川崎、ファーストステージ優勝の鹿島がチャンピオンシップ準決勝で戦い、勝ったほうが浦和とチャンピオンシップ決勝で対戦することになります。
J2へ降格する可能性のあるクラブの最終節の試合結果
さて、年間勝ち点1位をめぐる戦いとは別に、もう一つの競争があります。J2へ降格するか、J1に残留できるかどうかの争いです。先日の記事「2016年シーズンのJリーグ、J1から降格するクラブは?」でも書きましたが、J2へ降格する可能性が残るのは、ジュビロ磐田、ヴァンフォーレ甲府、アルビレックス新潟、名古屋グランパスの4つのクラブです。
まずは試合結果を見てみましょう。
仙台 0-1 磐田
甲府 0-1 鳥栖
新潟 0-1 広島
名古屋1-3 湘南
磐田だけ勝利し、他の3クラブは敗戦。
最終節を終えた順位は以下のようになりました。
()内の左側は勝ち点で、右側は得失点差です。
13位 磐田(36/-13)
14位 甲府(31/-26)
15位 新潟(30/-16)
16位 名古屋(30/-20)
新潟と名古屋は同じ勝ち点ですが、得失点差で新潟が名古屋を上回り、名古屋がJ2へ降格することになりました。勝ち点が1点違うだけで降格か残留かも変わるシビアな戦いでした。
オリジナル10とは?
名古屋の降格が決まるとともに、オリジナル10の名古屋が降格という見出しでネットでもニュースになっていました。
現在J1でリーグ戦を戦うクラブは計18クラブあります。この数はJリーグが始まったときからずっと同じというわけではなく、1993年にJリーグが開幕した当時は計10のクラブでした。オリジナル10とは、その当時のJ1に参加していたクラブのことです。
名古屋グランパスはその最初の10のクラブの中の一つだったんですね。名古屋がJ2へ降格したことで、オリジナル10でJ1に残っているクラブは鹿島アントラーズと横浜Fマリノスだけになりました。昨シーズンJ2へ降格した清水エスパルスもそれまでずっとJ1に残っていましたので、今シーズンの名古屋グランパスと、2年連続でオリジナル10のクラブがJ2へ降格したことになります。
今まで一度も脱落することなくトップレベルでがんばってきたクラブが2年続けて降格というのは、なにか寂しさのようなものを感じます。鹿島や横浜にはできる限り長く踏みとどまってほしいなぁと思いました。