日本対ベネズエラ戦の感想と試合結果:実力不足で記録的な大敗!

2019年11月19日

サッカー日本代表 スポーツ

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サッカー日本代表が親善試合でベネズエラ代表と対戦。

FIFAランキングでは日本の28位に対し、ベネズエラは26位と同レベル。

ワールドカップアジア予選でキルギス代表とアウェーで試合した直後ということもあり、選手の負担を考慮し、一部の選手はクラブに戻し、このベネズエラ戦用に追加召集している。

どんな選手が起用され、どういう試合をみせてくれるかと、楽しみにしていました。


ベネズエラ戦の日本代表のスタメン

スタメンは下記のとおり。

GK 川島永嗣
DF 室屋成
DF 植田直通
DF 畠中槙之輔
DF 佐々木翔
MF 柴崎岳
MF 橋本拳人
MF 中島翔哉
MF 原口元気
FW 浅野拓磨
FW 鈴木武蔵

直前のアジア予選に先発した選手は植田、柴崎、原口の3人。

ベネズエラとは1年前の11月にも試合をしており、1-1に引き分け。このとき先発していたのは佐々木、柴崎、中島の3人。


日本代表対ベネズエラ代表の試合内容と結果

日本は先発が多く入れ替わった影響からなのか、あるいはベネズエラの動きが想定していたよりも上回っていたのか、ミスが目立つ。

日本のパスミスからチャンスメイクされ、サロモン・ロンドンにあっさりゴールを決められ、前半8分という早い時間帯で先制される。


試合の序盤に良くあることと、この失点には気にせず、気持ちを切り替えてくれれば・・・と思いながら、試合が再開される。

まだところどころで単純なミスや選手間のズレが見られるが、前半15分すぎるあたりから、日本が攻め込む時間帯が増えていった。

浅野の落しから中島がシュート、コーナーキックから佐々木のダイビングヘッド、中央でボールを受けた鈴木が胸トラップからシュートと見せ場はあったが、枠外やキーパーの正面で止められるなど、ゴールならず。


日本の攻撃をしのいだベネズエラが、前半30分から怒涛のゴールラッシュが始まる。

サロモン・ロンドンに2点目、3点目と奪われ、前半だけでハットトリックを決められると、ジェフェルソン・ソテルドにも得点され、前半を0-4で折り返すことに・・・。


日本は植田と鈴木を下げ、後半の頭から三浦弦太と古橋亨梧を投入。後半20分過ぎにも山口蛍と永井謙佑を送り出す。

すると後半24分、永井が左サイドから中央へパスを出すと、走り込んでいた山口がミドルシュート。

ブロックしようとしたディフェンスの選手の足に当たりコースが変わるも、そのままゴール枠内におさまり、どうにか日本が1点を取り返す。


さらに日本が攻める時間が続いたが、その後は得点することなく、日本代表は1-4でベネズエラ代表に負けてしまいました。


日本代表対ベネズエラ代表戦の感想

代表とは思えないようなミス

多くのメンバーを入れ替えたからなのか、代表ではあまり見られないような単純なパスミスが目立ちました。


パスの受け手は前に移動しながらパスを受けようとするも、パスの出し手は移動する前の足元にパスを出す。あるいはその逆のパターン。

そこでボールを取られて失点にもつながっている。


また、サイドチェンジも精度を欠いたり、単純にキック力が弱くてボールが転がる速度が遅くて、パスの受け手に届く前に、ベネズエラの選手にカットされ攻め込まれたり。

親善試合とはいえ、代表の試合ではちょっと考えられないほど、つまらないミスが多かった。


佐々木、室谷の両サイドバックが守備では持ちこたえられず

1点目の失点、パスミスからボールをとられた後、日本の左サイドから右サイドにふられ、室谷が1対1で遅れをとり、クロスをあげられる。

佐々木がロンドンに対応しようとするがまったく意に介されず、難なくゴールを決められてしまった。


はじめに左サイドに出されたとき、右サイドでの1対1、クロスに対する寄せと、どこかでボールをカットする機会はあったが、ことごとくやられてしまった。


サイドで守りきれない、クロスに反応する選手を止めきれないなど、ベネズエラの得点ラッシュにつながった原因のひとつでもある。

もちろん両サイドバックだけの責任ではないけれど、「ここで止めることができていたら」とか、「長友や酒井だったら、どういうプレーをしただろうか?」と、思ってしまう。


ホームで前半だけで4失点は約100年ぶり

前半だけで4失点は、1954年(昭和29年)のアウェーでのインドネシア戦で3-5で敗戦したとき以来なんだとか。


では、ホームの試合ではいつ以来なのか?

というかあるのか?と思って調べてみたら、1923年に当時の中華民国に1-5で負けていました。

いまは2019年なので、約100年ぶりの大敗ですね。

インドネシアでの敗戦も戦後から10年も経っていないし、ホームでの中国戦での大量失点にいたっては大正時代。

半世紀前、あるいは大正時代に味わった敗戦をみる羽目になるとは・・・。



1年前の試合では1-1の引き分けだったのに、こうも大差がついたのはなぜか?


ベネズエラはこの親善試合のために1週間以上も前から来日し、調整していたとのこと。

いっぽう日本はアジア予選から帰ってきて、選手も国内組みが多い。


単純に選手のレベルや準備不足が考えられるが、親善試合とはいえ、これほど一方的にやられ、こんな古い記録に並ぶような結果になるとは、まったく想像していなかった。

時間をかけてしっかり準備をしてきたベネズエラに、なんだか申し訳ない気持ちになってしまう。



あえて良かった点をあげると古橋亨梧か?

テストマッチなのに、ほとんど収穫なしで終わったベネズエラ戦。

日本は1点は取りかえしたけど、後半はあきらかにベネズエラがペースを落としていたので、無得点で終わるよりはマシというレベル。


しいて良い部分をあげるとすれば、後半から出場した古橋亨梧か?

シュートチャンスはものに出来なかったけど、初出場にも関わらず、持ち前の走力を活かしたプレーはできていた。


大卒でJ2のクラブからJ1のヴィッセル神戸に移籍して2年目。この代表戦までの2年間で計14得点、9アシストを記録している。

参考までに浅野が広島で残したラスト2年の成績では、13得点、3アシスト。

Jリーグでプレーした年齢の違いやクラブの置かれている状況の違いはあるものの、古橋はJリーグでの実績ならすでに浅野を上回っている。


神戸にはポドルスキ、イニエスタ、ビジャらベテラン外国籍選手がいることもあり、いかに彼らを活かすかを考えながらプレーしなければならない。

スペースへ走りこむ、中盤のパスの受け渡し、おとりとなってディフェンスをひきつけるなど、味方を助けるプレーを苦にしない。


今回のベネズエラ戦は誰を先発させても結果は似たり寄ったりだったと思う。

どっちみち大敗するような試合なら、浅野ではなく古橋を先発させて試してほしかったです。


日本代表対ベネズエラ代表の試合結果

【スコア】
日本代表 1-4 ベネズエラ代表

【得点者】
 8分 サロモン・ロンドン(ベネズエラ)
30分 サロモン・ロンドン(ベネズエラ)
33分 サロモン・ロンドン(ベネズエラ)
38分 ジェフェルソン・ソテルド(ベネズエラ)
69分 山口蛍(日本)

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