試合結果と気になった点や感想などを述べていきます。
スタメンはＧＫ川島永嗣、ディフェンス最終ラインは右から酒井宏樹、吉田麻也、槙野智章、長友佑都。中盤に山口蛍、井手口陽介、長澤和輝。前線は原口元気、大迫勇也、浅野拓磨という布陣。
日本代表対ベルギー代表の試合経過
前半はどうにか持ちこたえる
日本は積極的にボールを奪う意識が功を奏し、序盤からシュートを狙いにいくシーンも見られましたが、詰めの部分で精度を欠き、点にはつながらない。中盤でデ・ブルイネをとめられず、ドリブルからシュートを撃たれたり、不用意な横パスをカットされカウンターであわやというシーンを作られたりと、守備面でももろさが出ていましたが、どうにか０－０で前半を乗り切りました。
後半は守備意識の甘さから失点
日本は攻守においてミスはあるものの、ベルギーも決めきれない。残り３０分という時間帯に入ったところで、両チームとも選手交代でフレッシュな選手を投入していく。すると後半の２７分、日本陣内の左サイドでボールの取り合いになり、ボールを奪ったベルギーが逆サイドでフリーになっていたナセル・シャドリにパス。
シャドリがドリブルでエリア内に持ち込みクロスをあげると、ファーサイドにいたルカクがヘディングでしっかり枠内に決め、ゴール。
日本も相手ディフェンスの対応ミスから、４人に対して１人という数的優位のシーンを作り出すものの、途中出場の杉本健勇のシュートはキーパーに弾かれ、決定的なチャンスをモノにできなかった。
その後スコアは動くことなく、ホームのベルギー代表が日本代表に１－０で勝利。
日本代表対ベルギー代表の試合後の感想
ワールドカップ本大会の意識が感じられない
一番気になってしまったのは、失点のシーンでした。日本の右サイドでシャドリはボールをキープしたままいったん動きを止めてまわりを確認。その間に久保がマークにつきますが、シャドリは反転してドリブルで前進する。
久保をフォローしようと森岡も寄せるが、２人ともゴールに近いところででのファールを恐れたか、あるいは一方がつぶしにいくだろうと思ってしまったのか、シャドリについているだけでチャージできずに、エリア内への侵入を許してしまいました。
ボールを持った選手にただついているだけでは、あまり意味がない。
パスを出されたら、今度はそちらのほうで誰か止めなくてはならないので、久保と森岡の２人で対応しにいった段階で、どうにか止めてくれないと。
必ず一人は誰か当たりにいって止めないと、なんなく中に入ってこられてしまうので、ワールドカップのことをもっと意識してプレーしてほしかったです。
攻撃面ではアイデアが乏しく可能性を感じない
日本はベルギー相手に１１本のシュートを放ちましたが、惜しかったな・・・と思えるのは３本くらい。うち２本はセットプレイでのヘディングシュートで枠外、あと１本は前述の杉本のシュート。
縦へ早くスピードを活かそうという気持ちはわかるけど、精度の高いプレーができないので不発に終わり、ポゼッションから崩そうにも、そういうメンバーを選んでいるわけでもないので、結局苦しまぎれのミドルシュートくらいしか撃てない。
本大会ではセットプレイなら点は取れる可能性はあるけど、流れの中でのプレーで点を取るには厳しいな・・・と思いました。
まとめ
今回の海外遠征では、浦和レッズの選手を多めに招集するなど、ベストメンバーでプレーの質を高めていくというよりは、テスト段階という印象が強かったです。とくに代表の試合に出場した経験が少ない選手に、トップレベルのチームを相手にするプレーを求めるのも、酷かもしれない。
そう考えると内容は良くなかったけど、１点差での負けならがんばったほうかな？
ただ、現状ではワールドカップの予選リーグで、勝ち点１を取ることすら厳しいという現実を突きつけられた試合となりました。
日本代表対ベルギー代表の試合結果
【スコア】日本代表 ０－１ ベルギー代表
【得点者】
７２分 ルカク
