いつものようにあらすじを交えて感想を書いていきます。
相棒16「検察捜査」のあらすじ
特命係と捜査一課が訴えられる！？
３人の妻を殺害したとして拘留中の平井陽（中村俊介）が、検事による取り調べで、自分は自白を強要されたと訴える。担当弁護士の与謝野慶子（中村ゆり）を通して警視庁に告訴状が提出され、警視庁ではちょっとした騒ぎに。平井に対する脅迫の罪で訴えられたのは、杉下右京（水谷豊）、冠城亘（反町隆史）、伊丹憲一（川原和久）、芹沢慶二（山中崇史）の４人。
特命係の一室でも、角田課長（山西惇）、青木年男（浅利陽介）らを交えて、杉下と冠城が、平井の１件について話をしている。２人には訴えられるようなことをした覚えはなく、功をあせった伊丹と芹沢がやらかしたと考えている様子。
告訴が受理されるわけがないと、角田課長。
脅迫はしていなくても、捜査権もないのに捜査するのは罪だと煽る青木。
特命係の違法捜査を立証するため、日下部が動く！
その夜。法務事務次官の日下部彌彦（榎木孝明）に電話がかかってくる。青木からで、告訴状の１件を話し、日下部は青木と会って話そうと誘う。
後日、日下部は検察官の田臥准慈（田辺誠一）を呼び出す。
日下部は脅迫罪の立件ではなく、特命係の違法捜査を立件するため、警視庁で受理しなかった告訴状を東京地検で受理するよう田臥に命じる。
特命係の一室で雑談をしている冠城に田臥から電話がかかってくる。日下部と冠城の関係も知っているので、挨拶がてら電話した模様。
田臥は告訴の件で事情聴取するために、杉下と冠城に平井の事件についての経緯を尋ねていく・・・
相棒16「検察捜査」の感想（ネタバレあり）
いつもの相棒とは違った趣向
すでに事件が起きており、容疑者が送検されるというところからストーリーが始まる。検事の取調べの段階で、問題が発生。捜査にあたった４人の行動を回想するという形で、事件の詳細が明らかになっていくという、いつもの相棒とは一味違った趣向でしたね。
普通なら告訴状は受理されないみたいだったけど、それをわざわざ受け付けて特命係をつぶそうとする日下部は、そんなに特命係、とくに杉下を憎んでいたとは思わなかった。
まぁ、ある程度権力を持つ立場の人にとっては、確かに右京さんは目ざわりな存在ですからね～。自分に不都合なことがあれば、嫌悪感を抱くのもわからなくはない。
平井の事件について
平井の事件については、疑わしいというだけで、確たる証拠と呼べるほどのものはなかった。平井が３人の妻をどうやって殺害したのか、今のところさっぱり見当がつかない。もうすっかり平井が犯人と思っちゃってるけど、１件目と２件目では年数が開いている。
例えば１人目の妻のときは本当に事故で亡くなり、２人目のときは我慢の限界に達し、犯行に及んでしまった。１度罪を犯したことで、３人目のときはもう自分をおさえられない。だから２人目から３人目までの期間は短い・・・とか？
次回には全容が明らかとなり、人の命を物と同じように考える平井に対し、真相にたどり着いた右京さんが、平井を一喝するようなシーンがありそうだな・・・なんてことも想像してしまいます。
特命係の扱いについて
今後の展開が気になる部分としては、衣笠藤治副総監（大杉漣）が甲斐峯秋（石坂浩二）に、名目上でいいから特命係の上司になるよう、説得していたこと。特命係が大きな問題を起こせば、誰かがその責任を取らなければならない。閑職にある甲斐峯秋なら都合が良い・・・という考えがあるみたいだったけど、どうなるんでしょうね～。
甲斐さんが受け入れることで、今シリーズの最後のほうで、何か大きな事件が起こりそうな気がしないでもない。
まぁ、最終回はたいてい大きな事件だけども・・・。
まとめ
田臥は特命係が違法捜査していることを立証できるのか？やっぱりそこが一番気になりますね。
立証できなければ、今後も特命係は自由に活動してしまうし、立証してしまうと誰かが責任を取らなければいけなくなる・・・かもしれない。
私は立証できないと思ってみていました。
てっきり初回で完結するかと思ったら、そうではなかったので、今はモヤモヤしてます。
