東日本大震災から6年・・・改めて知る津波の怖さ

2017年3月11日

ニュース

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2011年(平成23年)3月11日の金曜日の午後2時46分ごろ、東北地方でマグニチュード9.0、最大震度7という巨大な地震が発生しました。

死者1万5千人超、行方不明者2500人余りにも及ぶ被害をもたらした。
あの地震からもう6年が経ちます。


うちでは家の食器が落ちて割れた程度でしたから、東日本大震災に対して詳しいことを知ろうという気持ちは、今まであまりなかったです。

身近な人になにかあったのなら、少しでも知ろうと思ったかも知れませんが、ニュースで報じられるのを偶然見るくらいで、関心は薄かった。


なんとなく大きな地震があった、なんとなく被害者がたくさん出た。
そんなレベルの認識でしたから、自分なりにもう少し知ろうと調べてみました。


東日本大震災は阪神・淡路大震災よりも倍以上の犠牲者

警視庁の情報によりますと、東日本大震災で亡くなった方は1万5893人。
多いとは思うけど、どれだけ多いのかということが、まだいまいちわかっていない。


1995年1月17日午前5時46分に発生した阪神・淡路大震災の死者数は6434人。

阪神・淡路大震災も何度かニュース映像を見ることがあり、そちらのほうが建物の倒壊、あちこちで火災と、被害の大きさは阪神・淡路大震災のほうが上回っているような印象がありました。

でも東日本大震災のほうが、阪神・淡路大震災よりも亡くなった人の数は、倍以上多いんですよね。


阪神・淡路大震災が発生した当時は、過去最大の犠牲者を出ていました。

東日本大震災が発生すると、その倍以上の方が亡くなった。
改めて見直すと、東日本大震災が如何に大きな被害をもたらしたのか、理解することができます。


地震で亡くなった方の死因

阪神・淡路大震災の地震発生の当日に亡くなった方が5000人超で、約3800人が地震発生から1時間以内に亡くなったとのこと。
そのうち9割が圧迫死、つまり建物の下敷きになってしまったことが原因でした。

小学校から防災訓練をやらされていましたが、まずは机の下に隠れて落下物の直撃から逃れ、先生の指導の下、できるだけ早く屋外に出るという流れ。
おもに建物の倒壊に巻き込まれないための訓練で、自分の中では「地震の被害=倒壊」という印象が今も強いです。


いっぽう東日本大震災はというと、圧死、損傷死などは667件。
阪神・淡路大震災の倍以上の犠牲者が出たのに、圧迫死の数は桁違いに少ない。

東日本大震災の犠牲者の多くは、津波による溺死でした。
全体の9割にあたる1万4000件以上が溺死ということで、津波は家屋の倒壊以上に恐ろしいものなのかもしれない。

当時のニュース映像でも津波の様子は見ていたけど、まさか全体の9割にあたるほどの死者を出していたとは・・・と、驚かされました。
圧死、損傷死なども津波による影響で亡くなったケースが多いようで、阪神・淡路大震災のときとは少し違う。


自分の思う地震で犠牲になるというイメージは、阪神・淡路大震災のほうが強いです。

もし自分が地震で亡くなるとしたら、阪神・淡路大震災で起きたような亡くなりかたをするんだろう・・・となんとなく思っていたし、それ以外のケースは考えたこともなかった。

しかし津波によってもこれほどの犠牲がでるのかと、思い知らされました。


改めて思うこと

いまさらたらればを言ってもしょうがないですけど、阪神・淡路大震災のときは、地震の発生時刻が早朝ではなかったら?
東日本大震災では津波の規模が小さいものだったら?・・・と、思ってしまいます。


早朝じゃなかったら犠牲者の数はかなり少なくなったであろうし、津波が来なければ、亡くなった方のほとんどは助かっていたかもしれない。

地震の起きる時間と場所がほんのちょっと違ってくれていたら・・・。


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